【これから当たりそうなビジネス】コロナウイルスでシェアエコノミーは今後どうなるのか?【備えた者が勝ちます】



この記事は「今回のコロナでシェアエコノミーは今後どうなるでしょうか?事業や投資を続けるべきか迷っています」といった疑問に答えます。



コロナウイルスでシェアエコノミーは今後どうなるのか?

今から半年くらい前、「ビフォー・コロナ」と言われる当時は、「シェアエコノミー」が隆盛を極めていました。多くのスタートアップ企業が新しいアイデアをもって事業を興し、所有からシェアへの流れが一方的に進むかに見えていました。

ところが、2020年初から始まった新型コロナウイルスのパンデミックで状況が一変した感があります。コロナは社会生活の多くの面を変えましたが、中でもシェアエコノミーへのインパクトは相当に大きいと予想されます。

今回は、コロナウイルスでシェアエコノミーは今後どうなるのかについて、あれこれ考えてみます。





アナリストの予想

以下は2020/03/26付で矢野経済研究所から出ている調査レポートのプレスリリースから引用したものです。2023年までのシェアエコノミーの成長率が年率14.1%と予測してます。

国内シェアリングエコノミーサービス市場規模(事業者売上高ベース)の2017年度から2023年度の年平均成長率(CAGR)は14.1%で推移し、2023年度に1,691億4,000万円に達すると予測する。

コロナウイルスでシェアエコノミーは今後どうなるのか?

(出典:矢野経済研究所)

3月26日と言えば緊急事態宣言前夜のかなり切迫した状況であり、それにもかかわらずこういた成長のトレンドを予測していることに若干違和感があります。「本当なのかな?」と。



不潔なシェアエコノミー

個人的な見立てとしては、やはり今後は「他人と何かを共有する」ということがウイルス感染の衛生面の懸念から敬遠されるのでは?と考えます。人が使ったものを再び手にするというのは、Withコロナ時代ではなかなか抵抗感があります。

シェアエコノミーとして主要なものは、メルカリ、Uber、Airbnb、Timesカーシェア、airCloset、スペースマーケット、WeWorkなどがありますが、いずれも他人が使ったものに触れる可能性があります。もちろん事業者は消毒を徹底して、安全性をアピールするはずですし、そうでなければ利用者に受け入れられません。

やはりそれでも今後当面の間はシェアエコノミーの収益は以前ほどは伸びず、その一方で消毒等の衛生面のコストが増して、これらの事業は苦しい経営になるはずです。



「非接触型」シェアエコノミーの時代が来る

ですが、シェアエコノミーの全部がダメかというとそうでなく、「非接触型」のシェアエコノミーについては、むしろ利用価値が高まると予想されます。

非接触型のシェアエコノミーとは、他人と直接にも間接にも接触しないタイプのサービスです。例えば、オンラインによるスキルのシェアで、特別な技能を持った人材をシェア可能なリソースとして提供し複数の事業者が共有する、といったものです。

具体的な例としては、ITプログラマやコンサルタント、インストラクターといった仕事です。あるいは自分のような税理士もその範疇かもしれません。

特にITプログラマなどは「ビフォー・コロナ」の時代から人手不足が深刻でしたから、ITプログラマを複数の会社がシェアして、仕事を依頼するというモデルが考えられます。コロナのためにすでに「テレワーク」が相当に浸透しており、オンライン上でシェア可能なリソースとして充分成り立ちます。

従来から「クラウドソーシング」が同じような役割を果たしてきましたが、クラウドソーシングはどちらかというと、廉価な下請けであるのに対して、スキルシェアではよりコア業務に近い仕事や戦略的に重要な仕事を委託する点が違ってくるでしょう。

このように、従来のクラウドソーシングに加えて、事業にとって最重要な人材をシェアで賄う「非接触型」シェアエコノミーの時代が来ます





シェアする側の準備

こういったスキルシェアの人材は「オンライン」が基本となります。シェアされる側から言えば、フルリモートで働けなければ生産性が上がらず、仕事をさばくことができません

従ってオンラインでスキルシェアを利用しようとする事業者は、それに対応したインフラ整備をしなければなりません。特に人事・報酬制度、就業規定、ITシステムなどがかなり変わってきます。

ITシステムについては、インターネット経由での外部からのアクセスや、そのためのセキュリティ、Web会議やビジネスチャットといったツールの整備も必要です。その他「テレワーク」導入のために必要となる具体的な内容はこちらの記事に書きました。



シェアされる側の準備

シェアされる側にとって最も重要なことは「シェアされる者であれ」ということです。シェアさえるためには、特定の技能が必要なことはもちろん、その技能が普遍的なスキルでなくてはなりません。

日本の会社員は伝統的に「就社」してしまっていたため、その会社でしか通用しないスキルや知識しか持ち合わせていない、ということが起こりがちです。周りを見ても今50代の会社員などではほとんどがそのパターンです。

ですが、普遍性がない人材はシェアされません。Withコロナの時代を生き残るためには、どこの会社でも通用する普遍的なスキルを身に着けておく必要があります。

では、どういった勉強をすればい良いか?については、こちらの記事に詳しく説明しました。



以上、コロナウイルスでシェアエコノミーは今後どうなるのか?、という話題でした。半年間でこれほどの激変はだれも経験したことがありません。いつでも先を見て備えておくことが勝利の秘訣となります。

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