【インボイス制度】シンプル経理ツールが8割控除に対応しました

エクセルでできる無料の経理ツールとして「シンプル経理ツール」を提供してから数年が経ちました。

この間機能アップや消費税の改正をフォローするためにアップデートを重ねており、現在ではバージョン３を無料で提供しております。有料のプロ版では、「インボイス制度」の開始に合わせて２割特例の計算ができるバージョン4.1をリリースし、今回さらに8割控除に対応したバージョン4.2をリリースしました。

それぞれのダウンロードは以下のページより行って頂けます。

無料版「シンプル経理ツール3」

有料プロ版「シンプル経理ツール4.2」（2,200円）

8割控除とは

8割控除とは以下のすべての条件を満たす場合に関係があります。逆にひとつでも合致しなければ気にする必要はありません。

消費税の課税事業者である（インボイス制度の登録して課税事業者になった）
消費税の計算方法として「原則（一般）課税」を採用している。簡易課税制度を選択していない（選択届出書を出していない）。2割特例を採用していない（2割特例とは？）
インボイス制度の登録番号の記載がない請求書や領収書を受け取る可能性がある

上記の条件すべてに合致するときは、本来であればその登録番号の記載がない請求書や領収書は仕入税額控除（支払った消費税額を預かった消費税額から差し引くこと）の適用ができないため、消費税額が高くなって、自分が損をすることになります。

ですが、それではあまりに厳しすぎるということで、インボイス制度の開始から3年間は支払った消費税額の80％相当額を、そのあとさらに3年間は支払った消費税額の50％相当額を控除しても良いですよ、という一時的な緩和措置が導入されました。

記事執筆時点では80％相当額の控除が可能ですので、その機能をシンプル経理ツールに追加したものです。

シンプル経理ツールでの実装

シンプル経理ツール4.2でどのようにこれを実装しているかは以下のビデオで説明しています。

簡単に言えば、消費税の区分欄でこれまで10％消費税がかかっているものの場合「仕入10」を選んでいたものを、8割控除の対象となるものの場合は「仕入10-80」を選んで頂ければ、自動的に8割控除の計算がされます。同様に軽減税率適用のものの場合これまで「仕入8」だったものを「仕入8-80」を選んで頂ければ8割控除の計算がされます。