日本語のビジネス会話ではよく「難しいです」とか「厳しいです」とかが出てきます。取引先から無理な注文をされたときなどに自分もつい言ってしまいます。
これを英語のビジネス会話で「It’s difficult」などと言うと意味が通じないでしょう。相手のネイティブスピーカーは「So what?(だから何?)」となります。なぜなら「It’s difficult」では、ただ単に「難しい」と言う意味しかなく、これを聞いた相手は「難しいからどうなの?」ということになるのです。
「難しいです」と言う場合、日本人としては難しいという意味ではなく、「出来ない」という意思表示だったり、何らかの困難や問題点など克服すべき点があると言う意図があります。だったら、それをはっきり言うのが良いです。
ただし、直接的に
I don’t think we can do it. (出来ないと思います)
とか言うのではなく、
There are many things that need to be resolved. (解決すべき点が多々あります)
とか、もし他の人と相談しなければ結論が出せないということであれば、
There are some points that we need to discuss with others.(幾つか他の人と相談させてください)
というように簡単に受けられない理由を述べるようにしたほうが良いでしょう。
ビジネス英会話ではYesかNoかはっきり意思表示するのが基本ですが、それでは角が立ってしまい相手との関係上望ましくない場合もあります。そんなときは、「難しい」ですのあとに続けて上記のような理由を述べて、検討熟慮の過程を見せた上でYesかNoかを答えると良いです。
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以上、ビジネス英会話のフレーズにおいて「難しい」は「difficult」ではない、という話題でした。
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