毎年やってくる確定申告に備えるため、税理士を探す方法について整理してみました。それぞれの方法について私の独断と偏見ですが「お勧め度」を評価しています。「税理士の探し方が分からない」「いい税理士の先生いないかなー」という方の参考になれば幸いです。
目次
日本税理士会の検索ツール(お勧め度★)
日本税理士会が提供している登録された税理士全員(個人と税理士法人)の公式データベースです。下記のURLよりアクセスできますが、名簿の検索に過ぎないので、正直に言ってあまり役に立ちません。
毎月更新しているのでニセ税理士かどうかの判断の役には立つでしょうが、自分にあった税理士を探すという意味ではちょっと使えません。
日本税理士会 税理情報検索
https://www.zeirishikensaku.jp/
クラウド会計サービスで紹介を受ける(お勧め度★★★)
クラウドのやよいの青色申告オンラインやfreee(フリー) といった会計サービスを使っている、という方はこれらのサービス事業者から税理士の紹介を受けるという方法があります。各社のサービスに精通している税理士を認定パートナーのような形で登録していて、インターネット上で自分にあった税理士を検索することができます。
これらのサービスをまだ使っていないという方も、最初から税理士を探す事を目的としてユーザー登録するという手もあります。自分と税理士が同じクラウド会計サービスを使っているメリットは大きく、データのやり取りの手間が省けますし、自動仕訳機能(銀行口座の取引データなどから自動的に会計処理してくれる機能)を使えば、帳簿をつけるコスト省けますので、利用者と税理士の双方にとってメリットがあります。
クラウド会計サービスの利用がはじめて、という方は下記より詳しい情報をご検討ください。
税理士紹介サイトで探す(お勧め度★★)
インターネット上には税理士ドットコム や、税理士紹介ネットワーク のような税理士紹介サイトがありますので、案件内容や住所、その他の様々な条件で全国の税理士を検索することができます。各社ともサイトは利用しやすく出来ており、自分にあった税理士を見つけやすいというメリットがあります。
その反面、各紹介サイトに登録した税理士だけしか検索できない、という面もあります。税理士紹介サイトは、仲介業なので紹介した人が税理士と契約すると、税理士が受け取った報酬の一部を一定期間サイトの運営業者に支払う仕組みになっています。このため、この契約を嫌って紹介サイトに登録しない税理士も多いです。
ですが、手っ取り早く税理士を探したい、相見積をとりたい、税理士に払う報酬を下げたい、といった利用者にとっては簡単で便利な探し方です。お問い合わせは無料ですので、下記より税理士を探してみてください。
知り合いや銀行から紹介を受ける(お勧め度★★)
古くからあるやり方です。インターネットが普及するより前はほとんどコレでした。今でも知り合いの経営者の方からの口コミで紹介をしてもらったり、取引先の銀行から紹介してもらう、というは一般的な方法になっています。
この口コミの方法の場合、紹介する方も変な税理士を紹介できませんので、人柄や能力を理解した上で、紹介してくれるでしょう。このため信頼性の高い情報に基づいて税理士を選ぶことができます。
その反面、もし紹介された税理士と相性が合わなかった場合に、他の人に変えずらい、という問題があります。紹介を受けたほうも紹介された税理士も紹介者の顔を立てる必要があり、人間関係的につらくなる場合があります。今の時代であれば、ネットを使った探し方のほうが、後々のことも考えて柔軟性が高いでしょう。
税務署や青色申告会から紹介を受ける(お勧め度★)
税務署は警察署と同じように「所轄」という考え方があり、平たく言えばこの縄張りの中で営業している税理士を把握しています。あまり知られていませんが、税務署に行って「税理士を紹介してください」とお願いすると、所轄管内の税理士を紹介してくれます。ただ、名簿をくれるくらいで、当然ですが各人の人柄や料金などの案内はありません。
青色申告会は個人事業主の団体で、各地域ごとにあって適正な申告納税ができるように様々なサポートをしています。青色申告会でも税理士の紹介をおこなっています。個人的に利用した経験がありませんが、税務署の紹介と大差ないでしょう。
Googleで検索して探す(お勧め度★★★)
結局のところ、ググって探すというのもお勧め度が高いです。Google検索の場合、検索している場所の近辺で開業している税理士を上位表示しますので、表示されているものについて上から順番にウェブサイトなどで確認していくと良いでしょう。特定の税目や業界などを検索のキーワードに使えば、それらに強い税理士が表示されます。
ウェブサイトには多くの場合、事務所運営の様子や得意分野、料金体系などが書かれていますので参考になりますし、「お問い合わせ」フォームがあれば、そちらから質問してみることもできます。ブログを書いている先生であれば、その人柄もある程度分かりますので、自分と考え方が合う人かどうか、実際に会う前に感触を掴むこともできます。
この方法の欠点は、自分で検索して調べるので、結構手間と時間がかかるということです。本業で忙しかったり、申告期限が迫っていたりして、そんな時間無いよという場合には適さないでしょう。そのような場合は、税理士紹介サイトにあたってしまう方が良いでしょう。
おまけ:自分でやる
個人事業主の所得税の申告であれば、税理士に頼まずに自分でやる、というのでも十分に対応可能です(時間にゆとりがあれば)。自分でやってみようという方は、下記の記事を参考になさってください。
ただし、消費税の納税義務もある場合や会社(法人税)となると、自分でやるというはかなり無理がありますので、税理士の先生にお願いすることをお勧めします。
以上、税理士を探す方法・紹介してもらう方法を整理してみた、という話題でした。毎年の確定申告シーズンにバタバタしないように、早め早めの行動をお勧めしています。
★ ★ ★ 人気記事 ★ ★ ★