注意:本記事は2022年版の確定申告書等作成コーナーをもとに作成したものです。2024年版と若干の違いがある場合がありますのでご容赦ください。
この記事は「国税庁の確定申告書等作成コーナーをはじめて使うのですが、使い方を教えてください」といったご質問に分かりやすく答えます。
結局一番使いやすい確定申告ツール
国税庁が提供しているネットの確定申告ツール「確定申告書等作成コーナー」は年々改善してきており、今年などは相当に使いやすい印象です。当然無料で使えますし、個人所得税の確定申告のためにその他の会計ソフトを無理に使う必要がないです。
とは言え、事業所得や不動産所得がある方は最大65万円の所得控除が受けられる青色申告の場合は「青色申告決算書」を作成する必要があり、この部分だけ会計ソフトが必要ということになります。「青色申告決算書」は「確定申告書等作成コーナー」で作成できますが、その際に入力する数字は日々の取引を仕訳して、あらかじめ決算書として集計しておく必要があるからです。
会計ソフトについても無料でなんとかしたいという方はこちらの「シンプル経理ツール」をご検討いただけますと幸いです。
「確定申告書等作成コーナー」の使い方
今回はさらに進化した2022年版「確定申告書等作成コーナー」の準備編を画面のスクショで説明していきます。これは私自身が申告した際のスクショになります。この記事では「青色申告決算書」の作成に入る前の準備段階までの説明になります。参考になれば幸いです。
まずは以下の「令和5年分確定申告特集」のページにアクセスしましょう。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm
今回使っている環境はWindows10でブラウザはChromeです。
確定申告書等の作成はこちら をクリックして「確定申告書等作成コーナー」に飛びます。
作成開始をクリックします。
ここが今年新しくなりました。マイナンバーカード方式(2次元バーコード)が追加になったのです。
今までマイナンバーカードによる提出の場合は、ICカードリーダーが必要だったのですが、その代わりにQRコードとスマホを使っても認証ができるようになったのです。今回は試しにこの方法でやってみましたが、過去に「ID・パスワード方式」で申告している方なら今年も「ID・パスワード方式」で大丈夫です。
2次元バーコード方式は対応できるスマホの機種が限られていること、スマホにアプリを入れないとならないことなど、ITリテラシーの点で難易度が少し高めです。ITが苦手という方は「ID・パスワード方式」がおすすめです。
次にどの申告書等を作るのか選びます。今回の前提は事業所得で青色申告としますので、まずは「決算書」を選びます。
マイナポータル連携は面倒なので、「マイナポータルと連携しないで申告書等を作成する」 を選びます。
まだスマホにマイナポータルが入っていない場合はQRコードを読んでアプリをインストールします。
対応しているスマホのリスト(一部)は以下のようなものです。
マイナポータルアプリを入れたら起動しますと2次元バーコードの読み取りボタンがあるので、それを押してパソコン画面に表示された以下のQRコードを読みます。
次にスマホ画面の指示に従ってマイナンバーカードをスマホの上に置きます。iPhoneの場合スマホの上側にアンテナがあるので、そのあたりに置くイメージです。マイナンバーカードのICチップから情報を読み取ります。
するとパソコン画面のほうが以下の表示になります。これで認証完了です。
次へを押すと検索完了となります。
OKするとマイナポータルから取り込まれた基本情報が表示されるので確認します。
ここまででようやく準備完了となります。
次は「青色申告決算書」を作成します。