【中小企業】アマゾンFBA海外配送プログラムを活用して海外進出が簡単にできる



中小企業の海外展開

国内市場の先行き不透明感のために「海外展開」を模索する中小企業は多いです。私が勤務する税理士事務所のお客さんでもそういう話を聞きました。特に日本ならではという商材だったり、独自性のある商材であれば、海外展開に成功する可能性があります。

特に最近はインバウンド来日客の増加や、SNSを通じた情報共有が進むことで、わざわざ日本まで買いに来たり、日本のEC(ショッピングモール)サイトから購入したりするパターンも増えてきました。

ですが、そういった海外の潜在顧客へのアプローチは簡単ではありません。主な課題としては、「販路」をどう作るのか?ということと、「言葉の壁」をどう克服するのか?があります。

今回は、中小企業が海外展開のために簡単に「販路」と「言葉の壁」の2つの課題を克服できる方法をお知らせします。



FBA海外配送プログラムがお勧め

販路については、現地のパートナーを探して契約したりするのは、かなりハードルが高いです。コストも非常に高くつきます。

このため、お勧めなのはEC(ショッピングモール)サイトを利用することです。特にお勧めしているのは、アマゾンの「FBA海外配送プログラム」を活用する方法です。



お客様から見た流れ

「FBA海外配送プログラム」というのは、アマゾンの出品サービスのうち、「フルフィルメント by Amazon」(FBAといいます)を活用して海外へ配送するサービスです。海外のお客様の購買体験としては、次のようになります。

  • Amazon.co.jpで商品を検索
  • 配送先として自分の(海外の)住所を指定
  • 追加料金の負担なしアマゾンが倉庫から海外へ配送

つまり、海外のお客様はまずAmazon.co.jpにアクセスして購入する必要があります。購入されますと、アマゾンが日本の倉庫から梱包して出荷、輸出、配送など全て行ってくれます

お客様にとって利便性が高いサービスです。



出品者(企業側)から見た流れ

では出品者からみてどうかというと、次のような販売体験となります。

  • FBAに事前に申し込む必要がある。記事執筆時で月額4,900円(税抜) + 販売手数料がかかります
  • あらかじめ商品をアマゾンの倉庫に預けておく必要がある。
  • 海外配送の場合でも追加の手続きは不要です。輸出手続きもアマゾンが行うので不要です。
  • 海外配送の場合でも追加の手数料はかかりません
  • 海外配送の利用開始/停止はセラーセントラルという管理ツールでいつでも行えます。
  • 返品ポリシーも国内と同じになります。
  • 海外のカスタマーからの問い合わせ対応もアマゾンが行います。これにより言葉の壁が解消されます。

出品者にとっても利便性が高いサービスです。



出品者にとっての追加的なメリット

さらに次のメリットもあります。

  • Amazon.co.jpの販売ページが英語または中国語に自動翻訳されて表示されるので、出品者側で翻訳する手間が無い。これにより言葉の壁が解消されます。
  • 海外輸出の場合、輸出免税の規定により消費税が免除される(正確には0%課税される)


デメリットもある

デメリットとしては、次の点があります。

  • Amazon.co.jpにアクセスされないと潜在顧客にリーチできない。ただ、データが公開されていないのですが、海外からAmazon.co.jpへのアクセスは年々伸びていると聞いており、だからこそFBA海外配送プログラムが始まったという背景があります。
  • 販売できない商材がある。メディア商品(本、ミュージック、ビデオ・DVD、PCソフト)や食品・飲料、酒カテゴリーに該当する商品はすべて、FBA海外配送プログラムの対象外となります。従って、残念ながら日本酒などは扱うことができません。
  • 当然ですが輸出・輸入規制商品は自動的に海外配送の対象外となります。

すこしのデメリットとコストはあるものの、これから海外展開を模索したい中小企業にとってアマゾンの「FBA海外配送プログラム」は利用価値のあるサービスです。

最初の一歩として、言わばテストマーケティング的に比較的簡単にスタートできるでしょう。引き合いが多いようなら、次のステップとして現地の販売パートナーを探すなどすれば良いです。



言葉の壁はやはり解消したい

「FBA海外配送プログラム」を使えば基本的に「言葉の壁」をそれほど心配しなくても良いですが、海外市場のリサーチしたりSNSなどを通じて顧客の動向を学んだりするためには、どうしても英語や中国語の力が必要になります。結局ある程度は必要です。

このような目的であれば、英語や中国語の文章を日本語に訳す、ということが中心になりますので、翻訳サービスを使うと良いです。ここで役に立つのがAI翻訳を実装したビジネス向け翻訳ツール【COTOHA Translator】です。



COTOHA Translatorのメリット

COTOHA Translatorには次のようなメリットがあります。

  • AI技術を実装した翻訳ツールで翻訳精度が高い(おかしな訳にならない)
  • 辞書を準備することで専門用語にも対応できる
  • 英語と中国語をサポートしている
  • NTTコミュニケーションズが提供運営しており、しっかりした企業なので安心
  • 安い。10人(10 ID)でわずか月額8万円より契約でき、翻訳を外注するより断然安い
  • 操作性が良い。MS OfficeのドキュメントファイルやPDFをドラッグアンドドロップでそのまま翻訳でき、これがとても便利です
  • セキュリティが高く、安心。Google翻訳のようなインターネット上の無料翻訳ツールはセキュリティ上の問題がありビジネス目的には不向きです

私が知る限りにおいては、COTOHA Translatorが最強のビジネス向け翻訳ツールです。こちらより無料トライアルから可能です。

AI翻訳サービス「COTOHA Translator」



本格的な海外進出を望む場合

もし次の段階として本格的な海外進出を検討するのであれば、やはり適切なアドバイザーを得て相談しながら進めるべきです。その場合には、東京商工会議所が提供している「中小企業国際展開アドバイザー制度」というものがあり、お勧めです。

中小企業国際展開アドバイザー制度では、登録されたアドバイザーが国内準備、海外市場開拓、海外拠点設立、トラブル対応等について国内、海外で支援を行うというものです。東京商工会議所の中小企業相談センター が紹介料・初回相談は無料でアドバイザーを紹介してくれます。興味がある場合はお問い合わせください。

以上、中小企業でもアマゾンFBA海外配送プログラムを活用して海外進出が簡単にできる、という話題でした。

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