【海外旅行】キャッシュレス時代に現金はいくら必要か?【現金は危険です】



キャッシュレス時代の現金

海外旅行に行く場合に、いつも現金をどうするかということが問題になります。以前であれば一定の金額を日本円から外貨に両替をして持っていくということをしていましたが、キャッシュレス社会の到来でこれも変わってきました。というよりも変えた方が良いです。

この記事では、海外旅行の際の現金の持ち出しをどうすれば安全で損しないのか?について説明します。



現金は危険。私の盗難体験

私は海外旅行の経験もそれなりにあり、わりと旅慣れた方だと思うのですが、海外で現金の盗難にあったことがあります。 しかもけっこう最近です。

場所はロンドンでしたが、米国系のホテルチェーンに滞在していた時に、おそらく部屋に侵入されてスーツケースから現金を抜き取られました。おそらくというのはスーツケースの中にあった予備の財布から日本円の万札だけが抜き取られており、帰国するまで気がつかなかったのです。

そのホテルが帰国前の最後の滞在先でした。その前の滞在先ではまだ現金があることを確認していましたので、おそらくそのホテルでやられたと思います。

たぶん合鍵(カードキー)を持っている従業員かその仲間が侵入したのだと思います 。ただ確たる証拠がありませんので、ホテルに申し出ることも出来ませんし、また現金は盗難保険の対象にもなっていません(というか盗難の証明ができません)ので、泣き寝入りするしかありません。

巧妙なのはユーロやポンドの紙幣、また日本円でも千円札のような少額な紙幣には手をつけず、万札だけ、しかも全てではなく数枚を抜き取っています。これは発覚を遅らせるための手口なのでしょう。

部屋が荒らされた様子は一切なく、これでは気が付きようがありませんでした。手慣れたプロの犯行です。



まあ、こちらの不注意が悪い

長年旅行をして初めてこのような目に会いましたので、非常にショックでしたが、考えてみればこちらの不注意が悪いと思います。次のような点を反省しました。

  • そもそも現金を持ち歩いてはダメ。今時どこでもキャッシュレスが進んでいますので、現金は本当の最低限だけでいいです。
  • ホテルの部屋は鍵があっても全く安全ではない。従業員であれば合鍵を持っていますし、カードキーの侵入など泥棒からすれば比較的難易度が低い話です。部屋に金庫があっても安全とは限りません。
  • 盗まれて足がつかないものは必ず肌身離さず持っていくこと。現金は盗まれて足がつかないものの代表例です。

いずれにせよ高い授業料でしたが良い勉強となり、そしてまたブログのネタとなりました(笑)。



最適な現金持ち出しの考え方とは

とはいえ、現金を全く持って行かないというのも不安です。電車やバスに乗る場合に現金が必要という場面はままあります。

一方で、ヨーロッパなどはキャッシュレス社会ですので、クレジットカードがあれば大抵の決済が済んでしまうことが多いです。こちらの記事で書いたとおり、最近ではタクシーもアプリで呼んでアプリで支払う時代になっていますので、現金を使う場面がどんどん減っているのも確かです。

ただし、クレジットカードの最大の欠点は手数料が高いことです。意外と知られていませんが、日本で発行されたクレジットカードを海外で使った場合には、 為替手数料(呼び方はカードにより異なる)が上乗せされます。

このカード会社に払う手数料は1.6%程度ですので、実はなにげに高額になります。

また現金の両替手数料も空港や銀行で普通に両替すると結構高額です。このため旅慣れた人はこういった両替は使いません。自分の経験では街のチケットショップの外貨両替が行列に並ぶ必要もなく、手数料も安めです。 

そこで、こういった盗難リスクと手数料コストのバランスで最適な現金の持ち方は次のようになります。

  • 海外では通常のクレジットカードではなく、マネパカードのようなプリペイド(事前入金)式のカードを使う。
  • クレジットカードが使える場合にはこのプリペイド式のカードをメインに使う。
  • 現金が必要な場合は、このプリペイド式のカードを使って街の ATM から少額を引き出して使う。
  • 出発前に現金を準備したい場合は、チケットショップの外貨両替で数千円~1万円分ぐらいの盗まれても痛くない範囲で両替しておく。

この海外で使うお金については、プリペイド式のカードを準備して使う、というところがポイントです。次にマネパカードを使うことのメリットを説明します。



マネパカードのメリット

マネパカード

マネパカードとは FX 取引を行っているマネーパートナーズという会社が発行しているプリペイド式のクレジットカードです。マネパカードには次のようなメリットがあります。

  • 年会費無料。プリペイド式なので審査もなし。
  • 両替手数料が安い。米ドルで2.5円、ユーロで3円が為替レートに上乗せされるだけで円から外貨へ両替されます。空港の銀行などより0.5円ほど安くなります。
  • 日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドルの主要6通貨に対応している。自分で金額を指定して両替することも「おまかせ両替」機能で自動化することもできる。
  • 今回の旅行で使う分だけチャージしておける。使いすぎを防止できる。足りなくなったら追加チャージも可能。「おまかせチャージ」機能を使えば自動でチャージされるので残高を気にする必要がない。
  • 「マスターカード」のクレジットカードとして利用可能。現地での買い物やアプリでタクシーの支払いなどをする用途に使える。
  • どうても現金が必要なときだけ、街のATM(マスターカード対応の)から現金を引き出せる。海外でも主要な都市ならATMがいたるところにあります。普通のクレジットカードのキャッシングに比べてコストが格安です。
  • ICチップ付きカードなので不正利用される心配が少ない。万が一盗難や紛失の場合は、おまかせチャージをOFFにすればさらに安全です。

という訳で、マネパカードは非常に便利で、コスパや安全性に優れています。他社でも同様な海外用のプリペイド式カードがありますが、総合的に見て(特にコストの点で)マネパカードがおすすめで、自分も使うようにしました。これにより海外では現金は数千円程度くらいしか持ち歩かなくなりましたが、特に問題ありません。

誕生!マネパカード

以上、キャッシュレス時代に現金はいくら必要か?という話題でした。まさか自分がホテルで空き巣に遭うとは思いませんでした。皆さんはくれぐれも気を付けてください。