目次
電機業界がリストラの嵐
最近電機業界を中心に「リストラ」のニュースを頻繁に聞くようになりました。今日も朝日新聞デジタルが次のように報じています。
経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)は12日、国内の従業員の約25%にあたる1200人の希望退職を募ると発表した。白山工場(石川県)を7月から9月まで一時停止し、茂原工場(千葉県)の一部ラインを9月に閉鎖する。
こういったリストラでターゲットになるのは中高年です。最近報道された事例でも、代表的なもので次のようなリストラ計画があります。
募集時期 | 企業 | 対象者 |
2018年10月 | NEC | 45歳以上の正社員 約3000人 |
2018年10月 | 富士通 | 45歳以上の正社員 約3000人 |
2018年10月 | 東芝 | エネルギー関係の正社員 約1000人 |
2019年2月 | カシオ計算機 | 45歳以上の正社員と50歳以上の管理職 約150人 |
2019年2月 | ルネサス エレクトロニクス | 35歳以上の社員 約900人 |
2019年6月 | ジャパン ディスプレイ | 約1200人 |
いずれもかつては花形企業として華やかだった訳ですが、見る影もありません。かつてジム・コリンズが著書「ビジョナリーカンパニー 衰退の五段階」で著したとおりのことが起きています。
私も1990年に大学を卒業していますが、理系だったため、多くの同級生がこれらの会社に入っています。最近行き来がありませんが、年代的にもろにこの対象者に当たっており、心配なところです(みんな大丈夫かな;’д`)。
リストラの足音が聞こえてきたら
とはいえ、これらの会社で働いていれば、大体「リストラの予感」がするはずです。普段から四半期や決算時の業績発表や報道を聞いていれば、完全に寝耳に水ということではないはずで、「ああやっぱりか」ということでしょう。
このようにリストラの足音が聞こえてきたら、すぐに準備を開始しましょう。自分と家族を守るための準備です。
一番ダメなのは、行動しないこと、です。トヨタの社長が「終身雇用は維持できません」といっているのに、耳を塞いで聞かなかったことにして、現状にしがみついてしまうのが一番ダメです。
「やばいな」と感じたらすぐに行動しましょう。
何をしたら良いか?
行動と言われても何をしたら良いの?ということになります。
基本的な方針としては2つあります。
- 転職(再就職)に備えてスキルアップする
- 副収入を確保して生活を支える
この1または2、もしくは1と2の両方に取り組みましょう。
転職(再就職)に備えてスキルアップ
これには様々な方法がありますし、これまでのスキルや経験によっても何をするべきかが変わってきます。これまでの勤め先の独自のスキルや経験は基本的に外では役に立たないと考えて、なるべく普遍性のあるものを選びましょう。
事務系の方なら
これまで事務系のお仕事をされてきた方であれば、簿記を習得して会計系の仕事へ転じるのがお勧めです。理由は、経理分野は特に中小企業で人手不足であること、年齢が高くても比較的転職しやすいこと、があります。
簿記のスキルは日商簿記検定の3級や2級が一般的です。こちらのオンラインスクールで仕事をしながら勉強して簿記3級・2級が取得可能です。
将来、経理職に就くために簿記3・2級の合格を目指すなら【Accountant’s library】
技術系の方なら
これまで技術系のお仕事をされてきた方であれば、プログラミングやWebのスキルを身に着けて、IT系企業へ転職するか、または独立して個人で請け負いの仕事をする、という選択肢もあります。
プログラミングであれば、Tech Boostというオンラインスクールがあります。オンラインなので全国どこからでも学習でき、基礎から実践までサポートがあります。
卒業後すぐにエンジニアとして働くことのできるカリキュラムとなっており転職支援も受けられます。興味がありましたら、こちらより無料の説明会にご参加ください。
また、Webであれば、LIGという大手のWeb制作会社が運営しているWebデザインスクールがあります。こちらはオンラインではなく、首都圏の方中心になりますが、未経験からWebデザイナーを目指すことができます。
やはり転職支援も受けることができます。興味がありましたら、こちらより無料の説明会にご参加ください。
Web制作会社LIGが運営するWebデザインスクール【デジタルハリウッド STUDIO by LIG】
経理にしろ、プログラマーにしろ、Webデザイナーにしろ、外に出ることになっても需要があって普遍的な「飯が食える」スキルを身に着けることが大切です。
もしもリストラされてしまったら・・・
残念ながらリストラされてしまったら、悔しくて家族にも申し訳ない気持ちしかないと思いますが、悔やんでいても仕方ありません。しばらく休んだら、なるべく早く気持ちを切り替えて、次の職探しをしましょう。
「45歳過ぎてもうまともな職なんて無いよ・・・」とか嘆いていてはいけません。直近のデータで「45-60歳」の転職決定者が大きく伸びているというものがあります。
最近の人手不足を背景にして、しっかり準備すれば、中高年でもしっかりした仕事に転職できていますので、自信を持ちましょう。
求職の方法は、まずは「ハローワーク」に行くのが一般的で、それに加えていわゆる転職サイトに登録するということになりますが、個人的には自治体の転職支援サービスを活用することをお勧めしています。
こちらの「東京しごとセンター」は東京都が民間と正社員就職応援プロジェクトとして取り組んでいる事業で、内容が非常に良いのです。
就活ノウハウやキャリアデザインなど、受講は全て無料ですし、1日5000円の就活支援金支給制度や短期間のスキルアッププログラムなど、致せり尽くせりの内容になっています。当然求人紹介も無料で受けられます。
無料の説明会が実施されていますので、こちらよりご参加いただければと思います。
以上、大企業で45歳以上の正社員を対象としたリストラが吹き荒れるなか、「やばい」と感じたらどのような準備をすれば良いか?、という話題でした。昨今のリストラは相当過酷ですが、前向きに行動していきましょう。