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「Unfair」は相手に突き刺さる
英語をビジネスで使う場合、プレゼンだったり、交渉ごとだったりすることが多いのですが、論理的に話したとしてもなかなか通じなかったり、分かってもらえないことがあります。
このようなときはなるべくの文化の違い理解して、相手に刺さる言葉を使うようにします。これまでの経験では外国人特にアメリカ人に対してインパクトを与えたい時、あるいは「ぶちかましたい」時に使う言葉は、「Unfair」という言葉です。
「Unfair」とは文字通りフェアでない、あるいは不公平であるという意味です。なぜこれが効き目があるかと言うと、外国人特にアメリカ人はフェアであるということが文化的に非常に大事だからです。アメリカのような移民が多い国では、機会が平等に与えられて公平であるということが非常に大事です。
従って不公平または不平等というのは通常社会的に許されないことで、この言葉を使うことでかなり大きなインパクトや気持ちのとっかかりを与えることができます。
例えば、何かこちらが希望することを受け入れてもらえないような場合に、「That’s unfair」と言ってみましょう。もちろんその後に続けて、何がどうフェアでないと思うのか、その理由をしっかりと話す必要がありますが、そこの理屈がある程度通っていると相手は不公平ということに対して非常に敏感に反応してきます。
この結果、こちらの提案や希望を考え直してくれる場合があります。彼らも日本人の文化を必ずしも理解しているわけではないので、「Unfair」と言われると日本ではこれが社会的に許されないことなのかとびっくりして妥協してくれることがあります。
そういう文化的な違いをショック療法のように悪用するのがこの「Unfair」という言葉です。今まで自分で何回か使って結構うまくいっていますので、皆さんも同じような機会がありましたら是非お試しください。ただし、あくまで論理的な話の流れが前提ですし、伝家の宝刀のようなものですので、しょっちゅう「Unfair」と言っていると効き目がなくなります(笑)。ご注意ください。
「Destroy」の恐怖感
もう一つインパクトを与えたい時に自分が使っている言葉があります。それは「destroy」という言葉です。「destroy」とは文字通り破壊するという意味で、かなり強い言葉です。単に壊すと言うのではなく、「ぶち壊す」とか「木っ端微塵に壊す」というような恐怖感の強い言葉です。
あのトランプ大統領も2017年暮れの国連演説で 「destroy North Korea」 という表現を使っていました。これは非常に強い表現で、おそらく北朝鮮の人たちも相当ビビったことでしょう。それと関係があるかどうかわかりませんが、2018年に入って非核化交渉がかなり前進することになりました。私はこの「destroy」という言葉が非常に効き目があったのではないかと想像しています。
実際のビジネスの現場でこの「destroy」をどう使うかと言うと、これは相手の提案や状態を否定するような場合に使うと効き目があります。例えば、今あなた方がこれをしなければ会社の売り上げを「destroy」してしまうとか、顧客との関係を「destroy」してしまうとか、そういう感じでぶち壊しになると言う強い訴えに使うことができます。
これを言うと相手もびっくりして、それでは別の方法を考えなければいけないとか、何かアクションをとらなければいけないと真剣に考えてくれるようになります。このように相手の行動を促して、自分が望む方向へ向かわせる、そういう効果があります。
まとめ
このように英単語には辞書で見る以上の印象とか語感といったものがあって、そういうことを理解すると、実際の会話の場面やビジネスの現場において役立てることができます。英語に長い時間触れないとなかなかそういう感覚のようなものが身につきませんが、勉強を続けて是非そのような語感を養っていただければと思います。
そのような勉強にはアルクの「ヒアリングマラソン ビジネス」がおすすめです。実際に役立つ事例がいっぱいです。よろしければご検討ください。
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