【英語】発音を矯正する練習方法(初心者向け)



笑えない話

一般的に言って日本人の英語の発音はひどいです。多くの人は中学1年生くらいから英語を勉強しているはずなのですが、受験を通じて読み書きばかりするせいか、ある程度しゃべれても発音がダメという人を良く見ます。私は普段は外資系(米国)企業勤務なので、私も回りの同僚も英語を使う機会はそれなりにあるのですが、ちょっと伝わらないなー、もったいないなーということが多いです。

本当にあった話として聞いたことがあるのですが、ある人がアメリカでレストランに入り、「フォークをください」を言ったつもりだったのですが、コーラが出てきましたと。ForkとCokeの違いが発音できなかったのです。おそらく「オーク」のところしか伝わらずにコーラが出てきたのだろうと思います。

これに類する失敗は多くの日本人が経験しているはず。全く笑えない話です。



日本語なまりの英語

日本人の英語のなまりは2つ原因があると考えていて、ひとつは日本語に無い音、つまりF, V, R, Lなどが聞こえない(発音されていない)問題、もうひとつはいわゆるカタカナ読みで抑揚が無いぺたっとした音の連続になってしまう問題です。

自分の場合は中学生の頃から、どうやったら自然にこの2つが克服できるかなーと考えることが多かったです。それで、なんとなく身についていった方法3つを紹介します。



発音改善法(1)歌で覚える

自分は高校生の一時期を除いて、学生時代はほとんど邦楽を聴いたことがなく、洋楽ばっかり聴いていました。むしろ今のほうが邦楽が好きですが。

当時レンタルCD屋でCDをレンタルすると歌詞カードのコピーも付いていましたので、好きな音楽を聴きながら歌詞カードを見て一緒に歌うのです。これをひたすらやると、日本語に無い音の発音や抑揚イントネーションが自然と身につきます

本人は英語の勉強のためという意識は皆無で、好きでやっていたら自然と出来るようになってしまった、という感じです。あと、副作用として歌が上手くなるという効果もあります。これはあまり実感できていませんが(笑)。

今であれば、自分もやっていますが、YouTubeで音楽聴きながら歌詞サイトで歌詞を出して一緒に歌うことができると思います。CDをレンタルしたり、歌詞カードをコピーしたりが不要なので、簡単になりましたね。



発音改善法(2)シャドーイング

シャドーイングとは影のごとく後について同じ動作を行うことです。ディクテーションといっても良いかもしれませんが、要するに英語を聞いてそのまま真似して言ってみる、ということです。意味とかは分からなくても良いので、一連の音として真似してみるだけです。もちろん、長文だと覚えられませんので、短いフレーズや単語が中心になりますが、ネイティブスピーカーの発音を真似しているとだんだん慣れてきますので、お勧めです。

自分の場合は家で映画を見ながらフレーズを真似して言ってみることが多いです。子供のころから映画「スターウォーズ」が大好きだったので、全シリーズで100回近く繰り返し見ていると思いますが、特に最初のエピソード4/5/6はセリフを覚えるほど何度も見まして、なんとなく真似して言ってみる・発音してみる癖がつきました。

今では、こちらもYouTubeなどに英語の字幕付きコンテンツがいくつもあるので、こういったものを利用して、ビデオを見て、今聞いた音を真似しつつ、英語の字幕を読むという方法が簡単にできます。私もたまにCNN Student Newsとかを使って練習しています。

この際気をつけたいのは、同じ英語といってもいろいろある、ということです。いわゆるイギリス英語とアメリカ英語でもだいぶ違いがあります。一般的にはアメリカ英語で練習しておけば良いのでしょうが、「ハリーポッター」などは完全にイギリス英語ですので、聞き取れないとか発音できない、とかあるかもしれません。

例えば、Waterは日本語では「うぉーたー」ですが、アメリカ英語では「わーら」に近い感じ、イギリス英語では「うぉーつぁ」に近い感じです。アメリカ英語では「t」が「L」っぽい発音になるのに対して、イギリス英語では「つ」っぽい発音になります。たぶんアメリカやイギリスで「うぉーたー」というとQuater(4分の1という意味)と間違われるかもしれません。

ですが、各国の違いなどあまり気にせず、様々な英語なまりで練習しておくと良いです。実際のビジネスの現場では、シンガポール、ドイツ、インドなど各国の人がそれぞれのなまりで堂々と話していますので、それらを聞く力も必要です。



発音改善法(3)発音記号

もうひとつの改善法は辞書の発音記号を見る癖をつけることです。単語の意味を調べる際に辞書を引きますが、意味を見るだけでなく発音記号も一緒にみて、ちょっと発音してみるようにしましょう。

発音記号とは、例えばBookで辞書を引くと、〔búk〕などと書いてあるものです。これをそのまま読めば正しい発音となります。ただし、発音記号を見てもいまひとつ分からないことがあります。そういう場合は、Google翻訳を使って単語上の「聴く」のボタンを押すと、正しい発音を聞くことができます。

インターネット時代になってめちゃくちゃ勉強しやすくなっていますね。

以上、英語の発音を良くする方法、という話題でした。Amazonで250以上のレビューがついている良本です。参考にどうぞ。

英語に関する記事は下記もご参照ください。
英語のmannerと日本語のマナーの語感が違う
すこし楽しい英単語の覚え方
英語どうやって話せるようになったの?に対する答え

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