【英語】「I couldn’t agree with you more」の微妙なニュアンスが分かりにくい問題【Google翻訳とみらい翻訳を比較】



この記事は「英語でも回りくどい微妙なニュアンスの表現があるのですが、どうやって勉強したら良いでしょうか?」といった疑問に答えます。



「I couldn’t agree with you more」の微妙なニュアンス

先日とある仕事で「I couldn’t agree with you more」という表現に出くわしました。問題は、これが「同意している」のか「同意していない」のかです。

実はこれは「同意している」ときの表現です。自分はこれを誤って「同意していない」と受け取ってしまったのですが、話の前後の脈略から「何かおかしい???」となって、調べてみて間違いに気が付きました。





「more」恐るべし

「I couldn’t agree with you more」は「既にあなたと完全に合意しているので、もうこれ以上の合意する余地はありません」という意味なのです。

英語にもこういう回りくどい言い方があるのか、と。これは分かりにくいです。おそらくネイティブスピーカーでなければ、意味を間違えるでしょう。

特に最後の「more」を聞き逃すと「I couldn’t agree with you」で、「あなたとは合意できるはずもない」といった意味になり、全く正反対の解釈となります。

さらに「I couldn’t agree with you any more」のように「any」が付くと、「もう今後あなたと合意できることは無いです」という意味になり、こちらもさらに悪い方向の誤解となります。「more」恐るべし。



Google翻訳とみらい翻訳

試しに「Google翻訳」と「みらい翻訳」がこれらをどのように翻訳するか確認してみました。「Google翻訳」はお馴染みだと思いますが、「みらい翻訳」も和製の翻訳ツールとして秀逸なものです。どちらも無料で利用することができます。

翻訳の結果は次のとおりです。

「I couldn’t agree with you more」

  • Google翻訳 → 私はあなたにこれ以上同意できませんでした。
  • みらい翻訳 → 私はこれ以上あなたに同意できません。

「I couldn’t agree with you」

  • Google翻訳 → 私はあなたに同意できませんでした。
  • みらい翻訳 → 私は、あなたに同意できませんでした。

「I couldn’t agree with you any more」

  • Google翻訳 → もうあなたに同意できませんでした。
  • みらい翻訳 → 私は、もうあなたに同意できませんでした。

基本的にどちらも同じような訳ですが、「I couldn’t agree with you more」だけ微妙に違いますね。みらい翻訳のほうが真意に近い訳になっています。特に「同意できません」と現在の話になっている点が良いです。

まあ、これだけの文書で比較すべきではないかもですが、「みらい翻訳」に軍配が上がっているように見えます。

実際、私は最近では機械翻訳は「Google翻訳」よりも「みらい翻訳」のほうを良く使います。理由は単純に品質が良いから、です。英→和も和→英も「みらい翻訳」のほうが良い印象を持っています。



どうやって微妙なニュアンスを勉強するか

こういった微妙なニュアンスは勉強しにくいですが、実務では重要です。クライアントとの話で「I couldn’t agree with you more」を聞き間違えるのは結構致命的です。

このような問題をどうやって勉強するかは、もうたくさん文章や実際の会話にあたって慣れるしかないです。慣れることで仮に間違えたときにも違和感を感じて間違えに気が付きやすくなります。

最近では「オンライン英会話」を安くかつ好きな時間に利用できますので、昔に比べるとこの「慣れる」作業が各段にやり易くなっています

もし真剣に英語を学んでみたい、または学ぶ必要に迫られているという方は、こちらの記事で紹介したようなオンライン英会話を使ってとにかく「量」をこなしましょう

記事で説明したとおり、例えばDMM英会話なら1レッスンあたりの単価はわずか163円ですから、私が英会話教室に通っていた頃と比べて10分の1くらいになってしまっています。「量」をこなしやすい時代になったものです。





以上、「I couldn’t agree with you more」の微妙なニュアンスが分かりにくい問題、という話題でした。正直に言って、Google翻訳にはここのところ「劣化」を感じます。以前の方がキレの良い訳でしたが、最近はぼやけた印象です。そういえば、「Google検索」も最近は劣化しているような・・・無難に行き過ぎてかえってダメになっていますね。大企業病でしょうか?

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