【体験記】2019年の台風19号でJAL国際線が欠航になった時に起きたこと【海外旅行保険は必須です】



行きも帰りも台風に合う

2019年10月の台風19号は超大型で関東に大変な被害をもたらしました。19号の前週には18号も来ており、2週連続での台風来襲でした。

ちょうどこの時期に休暇のため、ヨーロッパ旅行の計画があったのですが、出発日には台風18号が、帰国日には19号が来るという最悪の経験となってしまいました。

特に帰りのパリ発羽田行きのJAL機が欠航になってしまい、かなりドタバタしました。今回は、その際に起きたことを体験記として書きます。

この体験を通じて実感としてあるのは、「しっかりした海外旅行保険に入ってないとダメ」ということです。今回この点について身に染みた次第です。



実際に起きたことを時系列で整理

  • 出発日は10月4日で関東地方はどしゃ降りの中、何とか出発できた。
  • 旅行中に台風19号が発生。ネットで様子を頻繁にチェック。
  • 帰国便の出発日は10月11日でしたが、台風が近づいてだんだんヤバくなる。
  • 帰国日前日の10月10日、現地時間の夜8時頃、1回目の遅延連絡がJALから入る(下記のメール)。出発時間が12日午前に変更。
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JAL046便
パリ発定刻 10月11日(金) 20:30
出発予定 10月12日(土) 11:05
(遅延時間 14時間35分)
東京/羽田着定刻 10月12日(土) 15:25
到着予定 10月13日(日) 06:00
東京羽田空港 台風19号の影響のため出発に遅延が生じています。
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  • 慌ててホテルに延泊の手続き。運よく同じ部屋のままもう一泊できることに。
  • 翌11日朝、目が覚めると、2回目の遅延連絡がJALから入っていることに気づく。出発時間が12日夜に変更。
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JAL046便
パリ発定刻 10月11日(金) 20:30
出発予定 10月12日(土) 21:05
(遅延時間 24時間35分)
東京/羽田着定刻 10月12日(土) 15:25
到着予定 10月13日(日) 16:00
台風19号の影響により出発に遅延が生じています。
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  • 仕方なく、11日は終日追加で観光
  • 翌12日朝、朝食から帰ってみると、再びJALからメールが。しかも今度は「欠航」のお知らせ
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JAL046便
パリ発定刻 10月11日(金) 20:30

東京/羽田着定刻 10月12日(土) 15:25

東京羽田空港 台風19号の影響のため欠航となっております。
当初、遅延とご案内しておりましたが台風19号の影響により欠航となりました。
ご不便・ご迷惑をおかけいたしますことを、心よりお詫び申し上げます。
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  • とりあえず本日12日の出発は無いと判断して、ホテルにもう一泊延泊の手続きをする。
  • JALのメールには「欠航します」「問い合わせ先は予約センターです」しか買いておらず、これからどうなるのかの記載は一切無し
  • 仕方なく、予約センター(イギリスにある)へ国際電話をかけるも、既に回線が塞がっており電話が全くつながらない
  • 日本の予約センターへ国際電話しても同じ状態。しかも日本時間の業務終了時間で予約センターもクローズに。まあ、台風なので仕方ないですが、すこし延長してほしかったです。
  • イギリスの予約センターに電話し続けたところ、現地時間の12日朝10時ごろ電話がつながる。ただし、音声メッセージで「しばらくお待ちください」が流れるばかり。
  • このまま3時間が経過して、さすがに国際電話料金が心配になる(上限金額に達すると他の緊急時に国際電話できなくなるため)。仕方なく、いったん電話を切って、昼食へ。
  • 昼食から帰って、今度は妻の電話で再びイギリスの予約センターに電話、運よく繋がったものの、また「しばらくお待ちください」が流れるばかり。このまま、夕方5時半でイギリスの業務時間が終了して、電話も不通に。
  • 絶望感のなか、夕飯どうしようかなどと話していたところ、6時ごろJALから再びメールが。
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JAL046便
パリ発定刻 10月11日(金) 20:30
出発予定 10月12日(土) 21:05
東京/羽田着定刻 10月12日(土) 15:25
到着予定 10月13日(日) 16:00
【状況】 出発遅延
台風19号の影響により出発に遅延が生じています。
先ほど欠航とお知らせいたしましたが、当便は運航いたします。
こちらは、現地時間10月11日付の便です
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  • 「えっ!今日飛ぶの?」ということで、大慌てで支度を開始。空港へ向かうタクシーを予約。
  • すると、立て続けにJALより再びメールが。今度は遅延のお知らせ。
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JAL046便
パリ発定刻 10月11日(金) 20:30
出発予定 10月12日(土) 22:35
(遅延時間 26時間5分)
東京/羽田着定刻 10月12日(土) 15:25
到着予定 10月13日(日) 17:30
東京羽田空港 台風19号の影響により出発に遅延が生じています。
なお先ほど欠航とお知らせいたしましたが、当便は運航いたします。
こちらは、現地時間10月11日付の便です。
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  • 結局12日22時35分発ということで、無事に(無事じゃないけど)羽田行きのJAL46便は出発したのでした。結果として、最初の予定からほぼ1日遅れで日本に帰りつきました。


教訓

以上の経緯から、今回学んだ教訓は次の通りです。同様な経験をされる方(がいないほうが良いですが)の参考になれば幸いです。

  • 自分でJALから直接航空券を買った場合は、遅延や欠航の連絡はメールで行われるので、海外にいてもメールが受け取れるようにしておく必要がある
  • メールアドレスは購入時に登録するものと、携帯用のアドレスを登録でるので、両方登録して連絡をすぐに確認できる体制が望ましい。自分は登録時の通常のメールアドレスしか登録していなかったため、確認まで時間がかかった場合がありました。今回は、最終的に飛ぶことが決まってから飛ぶまで5時間しかなく、気が付かなかった乗客もいたかもしれません。
  • 上記のようにいったん欠航になっても復活したり、遅延を何度も繰り返す可能性があるので、判断を焦らない方が良い。自分は判断を焦って、危うく陸路でロンドンに移動したりするところでした(ロンドンからのほうが日本行きの便数が多いから)。JALも何とかしようと頑張っているので、我慢が必要です。
  • 予約センターへの電話は繋がらない。やっても無駄です。自分は無駄に国際電話を使ってしまい、お金がもったいなかったです。
  • これがもっとも大事ですが、飛行機の遅延による出費をカバーする海外旅行保険には是非とも入っておいた方が良い。自分の場合、ホテル代(二泊分)、国際電話代、食事代、などでかなりの出費となりました。台風のような航空会社に非が無い遅延の場合、航空会社はこれらの費用を補償してくれないないのです。航空会社も被災者ですので、それはそうです。


海外旅行保険はこれがおすすめ

最近ではクレジットカードに自動付帯される海外旅行保険だけで安心して、それ以外には何もしていない人が多いかと思います。自分もその一人でした。

ところが今回の一件で、よくよく補償内容を見てみると、自動付帯される海外旅行保険では今回のような遅延による費用を補償していないケースのほうが多いです。補償していたとしても少額な上限額が設定されていて、結局赤字となる可能性が高いです。

自分の場合は、1つのカードに遅延の補償がありましたが、上限額があるため、結局赤字でした。まあ、無いよりはましでしたが、損した気分には違いありません。

やはり、しっかりした海外旅行保険を掛けておいたほうが良いでしょう。例としては、【海外旅行保険のAIG 】が提供しているものです。

海外旅行保険のAIG 】の場合、今回の件では被保険者につき5万円までの補償が受けられますし、ケガや病気の治療費が無制限で補償されます(カード付帯保険では大抵上限設定があります)。保険料は1週間のヨーロッパ旅行なら一人4000円前後で済みます。

後の祭りですが、これに入っておけば損しなくて良かったのにと思う次第です。資料の取り寄せは無料ですので、興味がある方はこちらよりご検討頂ければと思います。



以上、2019年の台風19号でJAL国際線が欠航になった時に起きたこと、という話題でした。備えあれば患いなし、の言葉のとおり、特に台風シーズンに海外旅行を計画されているなら、しっかりした保険を掛けるようにしましょう。