【年金不足】40代からの「自分年金」の作り方【年金は「もらう」から「作る」時代へ】



すこし前に「年金2000万円不足問題」というのが話題になりました。一般的な家庭が普通に暮らして平均寿命まで生きた場合、年金だけではお金が2000万円くらい足らない、という試算があるのです。

ではどうしたら良いのか?ということで、年金は「もらう」ものから「つくる」ものへと意識を変えなければならないと考えて多くの人がすでに行動しています。みなさんはどのようにお考えでしょうか?



「つくる」年金とは

年金をつくるとは端的に言えば、「運用収入」が入るように準備することです。国から「もらう」年金にプラスして不足分を補おうというものです。

お金はそのまま銀行に預けて置いても超低金利の昨今、まったく運用収入を得ることはできません。物価の上昇のため、むしろ目減りしていくと言った方が良いくらいです。

このため、余剰資金を元手に運用して収入を得る、という考え方が必要です。もちろん元本割れの危険がある投資には一定の危険がありますので、全財産を運用しましょうということではありません。

あくまで余剰資金の範囲で少しずつ挑戦してみましょう、ということになります。

とはいえ、そもそも余剰資金が無いのですが?という方もいるでしょう。この記事ではそういった方に向けて、大きな元手を必要としない初心者向け運用収入のつくり方について説明します。



初心者向け運用収入のつくり方

大きな元手を必要としない運用先としておすすめしているのは、次のものです。

  • iDeCoによる分散投資
  • NISA枠を使った株式投資
  • 小口の不動産投資
  • ソーシャルレンディング
  • 余剰資産の有効活用

以下に順に説明していきます。





iDeCoによる分散投資

個人の意見ですが、現時点でもっともリスクの小さい「つくる」年金はiDeCo(イデコ)による分散投資です。iDeCoとは個人の確定拠出型年金で、国が推奨して積極的に進めているものです。

国が前のめりなのは「もらう年金だけだとぶっちゃけ足りないから」ですが、その分メリットが大きい設計になっています。どんなメリットかというと次のような点です。

  • 積み立て中の税金が安くなる。積み立てた金額が全額所得控除となって、所得税が安くなります。
  • 運用益に課税されない。通常運用益には20%の課税がありますが、iDeCoならそれがゼロになります。
  • 受け取り時に「一時金」を選ぶと退職所得になり税負担が軽減。iDeCoで積み立てたお金は60歳になると受け取れますが、その際に一時金で受け取ると所得税の計算上は退職所得となって税負担を抑えることができます(ただし人により違う場合もあるので詳しくはシミュレーションが必要です)

こういったメリットがあって、非常にお得なのですが、なぜかまだiDeCoを初めていない人が意外と多いです。その理由は「開始手続きが面倒だから」。みなさんは初めていますか?

このため、 SBI証券 松井証券といったiDeCoに積極的な証券会社は初心者にも分かりやすく手続きを手助けしてくれます。筆者は SBI証券 にお世話になり、面倒ながらも何とか手続きを終えることができました。

iDeCoでは投資先を自分で選ぶのですが、様々な投資信託を組み合わせて「分散投資」とするのがおすすめです。筆者の場合は毎月の積立額を20%ずつ、5種類の異なる投資信託に分散して投資しています。

それぞれの投資信託はそれぞれに成功したり失敗したりしますので、分散しておいた方が長期的に見て安定した資産形成が可能となるのです。まずはiDeCo用の口座を開設するところから初めてみましょう。





NISA枠を使った株式投資

もう一つ国が「イチ押し」しているのがNISA(ニーサ)です。これは預金口座に眠っている資金を投資市場に回してもらって経済を盛り上げたいという趣旨の制度です。

そのためiDeCoと同じように運用益に税金がかかりませんiDeCoと違うのは、期間限定の制度である点、個別の株式銘柄にも投資できる点、です。

期間限定についてはもともと一般のNISAは2023年までの時限制度だったのですが、令和2年税制改正で2028年まで5年延長となりました。なので、まだ当分は使えます。

SBI証券などのNISA口座を設定すると、個別の株式銘柄に投資でき、運用益だけでなく売却益にも税金がかかりませんので、効率よく資産形成が可能となります。ただし年間120万円までしか投資できない上限がありますが、初心者にとっては十分でしょう。

個別の株式銘柄はどれを選ぶのか?も楽しめる点です。個人的には「バリュー投資」という割安株への投資を安全な資産形成としておすすめしていますが、その他にも知名度の高い大企業に投資したり、株主優待制度があるところに投資したり、など各自の考えで経験を積むと良いです。

バリュー投資の具体的なやり方についてはこちらのリンク先にて「ココナラ」より情報提供しています。



小口の不動産投資

不動産投資というと悪いニュースばかりで犯罪に巻き込まれそうな感じがしますが、もちろんそんな話ばかりではなく、サラリーマンをしながら不動産投資をして安定したリターンを得ている人もたくさんいるのです。

不動産投資は一般に1人の投資家がマンションやアパートを買って賃料収入を得る、と考えられますが、こればかりではありません。小口の出資額を複数の投資家から集めて、不動産に投資し、得られた賃料収入を投資家に分配するというタイプもあります。

こういった小口投資であれば、初心者でもリスクを抑えた投資が可能となります。

不動産投資が初めてであれば、まずは専門用語や周辺事情をいろいろと勉強されるほうが賢明です。例えば、こちらの小口不動産投資「コンシェリアJ Asset」の無料ガイドブックなどは良い教材です。以下の公式サイトより入手可能です。

小口の不動産投資にも様々ありますが、例としてはこちらの【一口家主】 があります

1口50万円で都心のマンション1室の共有持分を購入し、購入した共有持分を運営会社に賃貸することで賃貸利益を受け取るという資産運用です。運用期間は5年間で年利2%前後のリターンが想定されているものです。

大きなリターンではありませんが、リスクを抑えて始めて見るにはちょうど良いサイズ感です。詳しい資料はこちらより請求できます。



ソーシャルレンディング

やはり小口の投資として、最近人気なのは「ソーシャルレンディング」です

レンディングとは「お金の貸付」のことで、投資家から集めた小口資金を個人や法人に貸し付けて、貸付中は利息として収益を得つつ、最終的には貸した資金が返ってくる、といった流れとなります。

最近の規制緩和で、銀行ではない一般企業でも金融庁の許認可を受けて、こういった事業を行うことができるようになりました。

もちろん「貸した先の個人や法人が返してくれなかったらどうするの?」ということが最大の懸念ですが、事業者はそうならないように厳しく貸付先を選んでいます。このため、そのような焦げ付きはほとんど起きることが無いです(ゼロという保証はありません)。

ソーシャルレンディングの代表的な事業者は【クラウドクレジット】 ですが、以前担当の方に伺ったときには、「返済が遅延になったことはありましたが、返済されなかったことは事業開始以来ありません」ということでした。

将来を保証するものであはありませんが、ソーシャルレンディングの平均的な年間利回りは10%前後であり、預金金利と比べればかなり大きなリターンとなっています。多くの利用者は50万円税後の余剰資金で始めているようですので、まずはういった運用規模で考えると良いでしょう。

【クラウドクレジット】 についての詳しい情報はこちらよりどうぞ。



余剰資産の有効活用

最後にもうひとつ「つくる」年金の例として、余剰資産の有効活用が考えられます。

土地や建物など不動産で「空きスペース」があれば、これを活用して収入を得ることが可能です。たとえば、こちらのコスト0円で始められるスペースビジネス「特P」 を使うとちょっとした空きスペースを駐車場や駐輪場として貸し出し、賃料収入を得ることができます。

空きスペースも整備されたものである必要はなく、自宅駐車場、空いている月極駐車場、バイクなら停められる狭小地、遊休地など一見すると利用価値が無いようなスペースでも大丈夫です。費用もかからず、空きスペースの写真を撮って登録するだけです

イベントやお祭りなどで駐車場が一時的に不足するような場所や商業施設の隣接地に空きスペースがあれば、初期費用なしで簡単に収益化することができるのが魅力ですね。



以上、40代からの「じぶん年金」のつくり方、という話題でした。人生100年時代を考えると、本業・副業・年金といった複数の収入源を考えることが重要です。なかでも年金は運用収入が加わるようになると老後リッチが可能になります。早め早めに行動して準備をすることが大事ですね。

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