目次
日本マイクロソフトの社長が交代
2019年7月に日本マイクロソフトから社長の交代が発表されました。かなり突然の発表だったようで、本記事執筆時(2019年9月末)においてもまだ後任の社長が決まっていない、ということのようです。
こういった出来事は外資系企業では珍しいことではなく、たまに起きます。何らかの事情でトップが急遽交代というのは珍しくありません。
重要なことは、トップが交代すると政策もガラッと変わって、その影響で求人が出やすいということです。日本マイクロソフトへの転職を希望しているなら、しばらくの間狙い目かもしれません。
トップの交代で求人が出やすくなる理由
よくアメリカの大統領選挙で民主党から共和党またはその逆に政権交代すると、政府の役人が総入れ替えになり、政策も180度変わってしまうということが起きます。外資系企業においても同様で、トップが交代すると施策が大幅に見直しになることが多いです。
さすがに人員を一新するほどの大ナタが振るわれることはなかなかありませんが、それでも主要な管理職やスタッフが交代となり、新しい考え方に基づく組織運営をしようとします。
これは前任者との違いを出して、「自分の色」を演出するためでもあるのですが、従業員や取引先などから見るとびっくりするような変化が起きがちです。ただし、ビジネスの場合、あまり急激な変革を行うと周りが混乱して営業を落としたりしかねませんので、数年かけて徐々に変化させるのです。自分の色に染めていくという感じです。
このような社内変革が起きる中で、ベテランの人が変化を嫌って会社を去ったり、単純に新しい職種が生まれるために「人材採用」が活発になるのです。
マイクロソフトのキャリア採用情報
今回の人事と関係しているかどうかは分かりませんが、日本マイクロソフトではキャリア採用(いわゆる新卒採用ではない中途採用)が活発に行われています。
こちらの公式サイトにあるとおり、キャリア採用を希望する人に対する説明会や座談会も頻繁に開催されています。特にエンジニア向けが多いようですが、採用はエンジニア以外のほとんどの職種で行われている模様です。
日本マイクロソフト キャリア採用情報
https://www.microsoft.com/ja-jp/mscorp/mid-career/default.aspx
表に出てこない採用情報もある
上記のような公式サイトの採用情報には、外部からの人材獲得を目的とした情報が掲載されますが、必ずしもすべての採用情報が掲載されている訳ではない、という点に注意が必要です。
というのは、どこの会社であっても、人事はそもそも「社外秘」ですから、差し障りの無いものだけが公式サイト上で公にされているという事実があります。逆に言うと、公にすることについて差し障りがある採用情報は公式サイトには出てきません。
差し障りがある採用情報とはどういうものかというと、新製品の準備に関するものであったり、合併などの組織再編の準備に関するものだったり、まだ発表前で明らかにできない重要なポジション、ということになります。
こういう言わば「裏採用」についてはエージェントと言われる人材会社を通じて情報提供されます。大手の外資系企業であれば、リクルートエージェントのような主要なエージェントを使う可能性があります。
企業から見るとエージェントの手数料は高価ですが、必要な人材を必要な時までに確実に調達するためのコストと割り切って考えています。
採用される側の立場としては、外資系企業への転職を考えるなら、エージェントに登録してこういった情報提供を受けるのが最も効果的です。また無料で情報提供を受けられますので、コスパとしても最高ですね。
以上、社長が交代する日本マイクロソフトへの転職は今がチャンス(かも)という話題でした。傍から見ているだけですが、日本マイクロソフトは合理的で非常に良い会社のように見えます。品川のオフィスにお邪魔したことがありますが、とても綺麗で羨ましい限りでした。