【転職】外資系企業への転職を考えるなら面接(インタビュー)で「Pros and Cons」を使えるようになろう



外資系企業(特に欧米系の企業)への転職を考える場合、採用者の考え方を知っておくことは重要です。この記事では代表的な考え方(理論構造)である「Pros and Cons」を転職の面接でどう活かすか?ついて説明します。特に転職を考えていない場合でも、欧米人と対峙する時には必要な考え方となります。



Pros and Consという簡単で強力なツール

Pros and Cons(プロス アンド コンス)をご存知でしょうか? これ自体が一つの英語の慣用句なのですが、Prosとは日本語で言えば「賛成」、Consは逆に「反対」という意味です。つまり、物事を「賛成と反対」、「正と負」、または「表と裏」といった二つの面から検討することです。

これは、例えばマネジメントに対して提案がある場合に、その主張している事項が受け入れられたとしたら、どんな良いことと悪いことがあるのか、どんなプラスとマイナスがあるのか、あらかじめ評価して伝えることを意味しています。

意思決定をする立場の人から見れば、一つの考え方に偏らずにバランスの取れた判断をすることができるようになります。このためマネジメントの職位にある人であれば、判断にあたって必ずPros and Consを示すように求めてきます。

日本人同士なら「言わなくてもわかるでしょ」という内容でも、はっきり示してお互いに確認するという感覚があります。



企業はあなたのバランス感覚を評価する

逆に言えば、求められるよりも前にPros and Consを示すことができれば、相手はあなたの論理的なバランス感覚を高く評価してくれます。思い込みで突っ走る人間ではなく、立ち止まって物事の「表と裏」を考えることができる人間である、という印象を与えることができるのです。

もし外資系企業に採用されるために面接(インタビュー)を受けているとしたら、新しい職務なり市場の状況などについて意見を求められることがあるでしょう。その時に、ただ自分の意見を言うだけでなく、その結果起きることについてPros and Consを示すことができれば、かなりの好印象を与えることができます

自分たちに近い考え方を持った人間だとして、採用内定に一歩近づくことでしょう。



Pros and Consの使い方と具体例

このようにPros and Consは強力なツールであると言えますが、使うとこ自体はいたって簡単です。自分が主張しているポイントや、提示している選択肢に対して、「良い点と悪い点」、「プラスとマイナス」などをそれぞれ箇条書きすれば良いだけです。

コンサルティングの場であれば、プレゼン資料に下図のような表形式にしてクライアントに示すことになります。このように整理されれば一目瞭然に全体のバランスを見ることができます。

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この例では、新規事業に参入するかどうか、マネージャーに提示しています。マネージャーの選択肢としては「参入する」か「参入しない」のいずれかになりますが、それぞれの選択肢についてPros and Consを提示することで判断の材料としてもらうことができます。

どちらの選択をしたとしても悪い点は残りますので、では次に悪い点として考えられることに対してどのような対策が可能か?を考えることになります。この対策(英語ではMitigation Planといいます)についても案をいくつか準備してマネージャーに説明できれば、さらに良い提案となります。



Pros and Consを転職の力に変えよう

このようなPros and Consの考え方を採用面接(インタビュー)の段階でチラ見せすることで、採用担当者は「この人ならうちの会社でやっていくことができる」と考えるでしょう。

こうしてPros and Consを転職の力に変えることができます

実際の採用面接にあたっては、リクナビエージェントのキャリアアドバイザーを相手に自己アピールの練習をすると良いです。Pros and Consのような考え方を織り交ぜた自己アピールをすることで、転職の可能性はぐっと高くなります。

以上、外資系企業への転職を考えるなら「Pros and Cons」を使えるようになろう、という話題でした。採用面接(インタビュー)はただ漫然と望むのではなく、キャリアアドバイザーと戦略を練って望むようにすると良いです。

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