この記事は「新型コロナウイルスの影響で商売が厳しくなっているので、助けてくれる補助金はないかしら?」という疑問に答えます。
2020年4月11日更新: 補助金の上限が50万円から100万円に拡大されました。補助率は変わらず2/3です。
目次
長期戦の様相を呈してきたコロナ問題
新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。特に飲食業や旅館ホテル業など接客を行う業者を中心に大幅な売上のマイナスが予想されます。
特に小規模事業者にとっては元々経営体力が弱いですから、深刻な死活問題です。
このため国もこういった小規模事業者を助けることを考えており、日本商工会議所(または商工会)を通じて「小規模事業者持続化補助金」という補助金を打ち出してきました。
文字通り小規模事業者が営業を続けていけるように資金を提供しますよ、というものです。
今回はこの補助金の内容について簡単に紹介します。
小規模事業者持続化補助金
詳しくは以下の公式サイトに記載されていますが、複雑なお役所文書になっています。そこで簡単にかいつまんで説明します。
- 対象となるもの・・・ 販路開拓等のための取組、販路開拓等とあわせて行う業務効率化のための取組
- 対象となる事業者・・・ 個人事業主や小規模事業者(小売業や卸売業なら5人以下、製造業サービス業なら20人以下の事業者)
- 補助金の金額・・・投資や出費の2/3で100万円が上限
- 返済の要不要・・・返済不要
- 申し込み方法・・・商工会議所または商工会で経営計画を確認してもらい申込書類にハンコをもらって提出
- 申し込み期間・・・記事執筆時点で4回の締切日設定があり、1回目は2020年3月31日まで、4回目は2021年2月5日まで
ホームページを制作してみては?
要綱のうち「対象となるもの」の解釈が意外とやっかいです。販路の開拓という目的に沿うものである必要があり、それ以外の通常の事業運営のものは対象外だからです。
例えば、商品サービスを宣伝するパンフレット・チラシはOKですが、商品サービスを宣伝しないものはNGです。展示会出展の旅費はOKですが、販路開拓に関係ない旅費はNGです。OKかNGか要綱を見つつ判断する必要があります。
中でも「使えそうだな!」と思うのは、「ホームページ作成・ネット広告」です。小規模事業者の場合、ホームページを持っていない、ネット広告をやっていない、という事業者が多いです。普段はなかなかそこまでお金も時間もかけられないから、です。
ですが、今回のコロナ問題では外出自粛の要請で「ネット生活者」が多くなっていますし、せっかくタダで100万円もらえるわけなのでこの分野に投資してみるのも良いのではないでしょうか。
あだし、あくまで商品サービスを販売促進するためのものである必要があります。単なる会社案内のようなホームページは対象外となる可能性がありますので注意が必要です。
(5月28日追記: 要綱に対象の例として「POSレジソフトウェアの購入」や「経理・会計ソフトウェアの購入」といったものも表示されています。追加で組み込まれたようです)
ホームページ制作業者の探し方
ホームページ制作業者というのは非常にピンキリです。企業向けの大規模な制作業者からフリーランスなど個人事業主で請け負っている方まで様々です。
またこれまでの経験上、ちょっと詐欺まがいな怪しい業者も多く、素人相手に不相当に高額な料金を請求している例も散見されます。
そこで小規模事業者が販売用ホームページを作るのであれば、あまり大きな業者ではなく同じく小規模事業者や個人の方にお願いしてみる方が良いかと考えます。個人の方でも優秀な方はたくさんいまして、そういった制作者を見つけるには「ココナラ 」で探すのが評価(口コミ)も参考にでき料金も公正ですから一番安心です。
「ココナラ」は個人や法人がスキルを販売できるサイトです。ホームページの制作業者はこちらで無料で探すことができますのでご参照ください。
その他の注意事項
あともう一つ厄介だなと思うのは、経営計画(事業計画書)を作成して、商工会又は商工会議所の担当者から了承を得なければならないという点です。
この経営計画は、基本的に普段銀行向けなどで準備している事業計画書をベースにアレンジすれば良いですが、普段から事業計画書を準備しているという事業者もあまりいませんので、これを作るのが面倒です。
面倒であれば中小企業診断士の先生などにお願いして一緒に作ってもらうこともできます。費用の相場は大体10万円ぐらいです。その場合の費用も今回の補助金の対象となるはずですから、それも込みで考えてみるという手もあります。
もしくは自分で事業計画書を作ってみようと思う方は、それも出来ない話ではありません。こちらの記事で方法を紹介していますので参考にしていただければと思います。
以上、小規模事業者持続化補助金(100万円)でホームページを制作してみては?、という話題でした。今回のコロナ問題は本当に長期戦を覚悟する必要がありそうです。これまでのやり方や固定観念にとらわれることなく、新しい販路の拡大を目指す必要があります。
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