この記事は「税理士をつけた方が良いのでしょうか?どういうメリットがあるのかピンときません」といった疑問に答えます。
目次
税理士をつけるメリットとデメリット
税理士というと「確定申告をお願いできる」というイメージがありますが、それだけではないメリットがいくつかあります。もちろん「費用がかかる」のが最大のデメリットですが、最近は競争激化のため費用も下がる傾向にあり、費用を上回るメリットを享受することができる時代になっています。
以下に税理士をつけるメリット5つを説明します。
個人でも法人でも税理士をつけるべき5つの理由
以下の5つです。
- 税務代理をお願いできる
- 正しい会計帳簿を持てる
- 経営が上向く
- 相談相手がいる
- 心身共に健康になる
以下にそれぞれ説明します。
税務代理をお願いできる
税理士をつけて確定申告をする場合には、申告書に「税務代理権限書」を添付して提出するルールになっています。これを提出することで、この税理士さんが私の税務代理をする権限を持っています、と税務署に伝えることになります。
実はこの「税務代理」こそが税理士をつける最大のメリットです。
なぜなら、この代理権限というのは、申告書の提出だけでなく、税務署が調査に入る「税務調査」もカバーするものだから、です。つまり、税理士に税務代理をお願いしておけば、あなたに代わって税理士が税務署の矢面に立ってくれるようになります。
この安心感が半端なく重要で心強いものです。
税務調査は法人であれば3-5年に1度程度の頻度であり、個人事業主でもたまに所得税の税務調査が入ることがあります。私自身も10年くらい前に個人所得税の税務調査を経験していますが、特に悪いことはしていないのに、めちゃくちゃ緊張しましたし、無駄な消耗でした。「税理士の先生がいればな・・・」と思ったものです。
この無駄な消耗をしなくて済むだけでも、費用をかける価値があります。
正しい会計帳簿を持てる
最近はfreeeやマネーフォワードといったクラウド会計サービスが人気で、社長や個人事業主が自分で経理することも、割とハードルが下がってきました。
以前は税理士に丸投げしていた人たちも、コスト削減のため、自分で経理するようになっている傾向があります。自分で経理することを「自計化」といいますが、税理士も自計化を勧めている人が多いです。税理士側で入力する手間が省けるからです。
お互いにとって Win-Winなのですが、全く税理士がチェックしなくて良いかというと、そうでもありません。自計化されたものは、どうしてもミスが多くなりがちですし、クラウド会計が自動仕訳したものでも、それなりの品質だったりして、やはり定期的に税理士がチェックする体制にしたほうが良いです。
こうして「正しい会計帳簿」を維持することができます。このことが次の経営の改善に欠かせません。
経営が上向く
正しい会計帳簿に基づいて自分の事業を「数字」で把握できるようになると、「では次に何をどうしたら良いのか?」の行動計画が作れるようになります。
ただし、これもひとりではなかなか難しく、税理士が一緒に考えてくれることで可能になります。費用の削減や、融資申し込みのタイミング、場合によっては売上のアップなど、第三者的な目線や他社事例などを元にアドバイスしてくれます。
こういったサービスも顧問料の一部ですから、税理士を単なる経理屋や節税屋として扱うのではなく、経営アドバイザーとして活用するといった考え方をするのが正解です。
相談相手がいる
税理士は事業に関して経営アドバイザーであると同時に、その他諸々の「お困りごと」の相談相手という面もあります。例えば、事業者の親族でどなたかが亡くなって相続が発生したりすれば、事業とは関係ないことでも相談することが出来ます。
もちろん具体的な仕事を依頼するのであれば、別途費用がかかりますが、世間話としてちょっと聞いてみたとしても断られることはないでしょう。
事業に関することでも、長くやっていれば労働問題や法律問題など様々な「お困りごと」が起きるのが普通ですから、まず顧問税理士に相談して、次のアクションを決めることができます。税理士から弁護士など他の士業の先生を紹介してもらうこともできるでしょう。
このような「相談相手」としての税理士もありがたい存在です。
心身共に健康になる
結果として、ひとりで悩み奔走する必要が無くなるので、「心身共に健康になる」ということがあります。これは税理士がついていることに対する長期的なリターンとして、大きいものです。
法人の社長であれ、個人事業主であれ、結局のところ健康を失っては意味がないです。齢を重ねるほどこの点が重要になりますので、若いうちから油断せずに「健康」に投資すべきです。
その意味では、若いうちからすこし高い顧問料でも良い(または自分に合う)税理士をつけて投資を行い、長期的なリターンを得ていく、という発想が重要です。
自分に合う税理士の探し方
自分に合う税理士をどうやって探すのか?は以下の記事に詳しく書きました。こちらを参考に長期的なパートナーとしての税理士を探してみてください。
以上、個人でも法人でも税理士をつけるべき5つの理由、という話題でした。不況になると税務調査が厳しくなるという話(真偽のほどは定かではありませんが)があり、今後税理士の重要性が増すでしょう。この機会に検討してみることをおすすめします。
税理士を探すのが面倒という方は、私が勤務している「税理士法人船津会計」までお問い合わせください。
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