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外資系企業に転職しやすい時期
外資系企業に勤めて30年です。大学新卒で就職して、そのまま現在に至るので、普通に4月入社でした。3月に大学を卒業して4月から社会人というもっとも一般的なパターンです。
今でも新卒についてはこのパターンが多いのでしょうが、外資系企業の場合、そもそもが通年採用が普通であり、新卒だろうが経験者の中途入社だろうが、いつでも入社することができます。
では外資系企業に転職しやすい時期があるか?と言うと「あります」。この記事では外資系企業に転職しやすい時期について説明しています。
四半期決算との関係
いつでも入社することができるといっても、一年の時期によって採用されやすい時期とされにくい時期があります。企業においては、どの時期に何をしているかについて一定のパターンがあるためです。
現在では日本企業でも上場企業は四半期決算を組んでいることが多いです。3ヶ月に一度、仮決算して期初からこれまでの業績結果や通期の見通しなどを発表するのが普通になっています。
外資系企業でも同じことになっており、1年を3ヶ月ごとの4つに分割したサイクルで毎年回しているのです。
この場合、最後の四半期(第4四半期)に来期のビジネスプランを作成します。ビジネスプランの中心的な話題のひとつは人員計画です。英語ではheadcount planと言います。
Headcountとは文字通り「頭数」のことで、第4四半期に来期は何人でビジネスをするのか?を計画するのです。この計画には採用計画が含まれます。
第4四半期が狙い目
つまり、この第4四半期に会社にアプローチしておくと、あなたの採用が来期の計画に反映されて、来期の期初(第1四半期)から入社となる可能性が高くなるのです。
逆にこの時期を外してしまうと、すでにheadcount planが固定されているので、採用されにくくなります。会社としても中途半端な時期に来られても、せっかくだけど仕事がありません、ということになります。
もし意中の外資系企業がある場合には、その会社の決算月を確認して、その第4四半期に応募するように考えてみると良いです。
採用ページに求人が無くても関係なし
また外資系企業に応募する際にその企業のウェブサイトを確認するかと思います。多くの場合は新卒者向けの情報や、経験者採用の求人職種がリストアップされています。
いざその会社の第4四半期になった時に希望とする職種が出ていなかったらどうするか?正直に言って、ウェブサイトの表示は全く気にせず応募してしまえば良いです。企業によっては求人情報の掲示が非常に遅い場合がありますから、あまり気にする必要はありません。
キャリアアドバイザーから内部情報を得る
そもそも企業の求人情報は必ずしもウェブサイトに出てくるとは限らないです。特に上位マネージャークラスの職位となると、人材採用会社に直接情報を流して人を採用しようとする傾向があります。
こういった情報はいくらインターネットを検索しても出てこないので、人材採用会社に登録して情報の提供を受ける事となります。この場合大手の人材採用会社ほど情報が集まりますので、業界大手のリクルートエージェントに登録して情報を待つのがおすすめです。
リクルートエージェントの担当者(キャリアアドバイザー)にあなたの希望を伝えておくと、こういった内部情報の提供してくれます。
登録は無料ですので、情報の提供を希望される方は登録しておくと良いかもしれません。もちろん最終的に転職するかどうかはあなたの判断ですので、紹介があってもちょっと違うなと思えば無理に応募したりする必要はありません。
以上、外資系企業に転職しやすい時期があるのは本当か?という話題でした。外資系転職は日本企業への転職に比べてあれこれ注意すべき点がありますので、キャリアアドバイザーと二人三脚で進めていく感覚の方が良いように思います。