【自動車事故】軽自動車は安全は嘘か?普通自動車とどちらが危険かデータで確認してみた



軽自動車ばかり目につく

最近車を運転していて思うことは、軽自動車が非常に多いなと言うことです。右を見ても左を見ても前も後ろも黄色いナンバーの軽自動車だらけ。以前に比べて確実に軽自動車の割合が増えているように感じます。

偏見かもしれませんが、軽自動車にはぱっと見危険なイメージしかありません。小さく軽いので、大型のトラックやバスなどにぶつかれば、ぺちゃんこに潰れて死亡事故になるような気がします。

従って、怖くて乗れないというのが本音です。先日車を買い替えたのですが、購入するか月額定額のリースにするかで悩みましたが、いずれの場合も軽自動車という選択肢は最初からありませんでした。

そこで単なる自分の思い込みかどうか検証すべく、実際のデータで軽自動車が普通車よりも危険なのかどうか?調べてみました

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販売台数を比較してみた

危険かどうかの前に、なぜこれほど軽自動車ばかり見るようになったのか、販売台数を確認してみました。

データは日本自動車販売協会のウェブサイトで公開されているものです。普通乗用車と軽乗用車のカテゴリーに入る車の数で比較しています。

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結果は図の通りで、過去10年で見ると特に軽自動車だけがバカ売れしているという事実はありません。平成24年から26年頃にかけてはだいぶ軽自動車の方が売れたようですが、最近はまた普通乗用車の販売が盛り返してる状況です。

長い目で見ればそれぞれの販売台数は拮抗しており、その時々の状況で上下しているに過ぎないように見えます。

ただしこれらはその年の販売台数であり、路上を走っている台数と必ずしも相関関係がない可能性があります。



死亡事故の件数を比較してみた

次に死亡事故の発生件数を普通乗用車と軽乗用車で比較してみました。データは政府のe-Stat(道路の交通に関する統計)から取得しています。

graph2

結果は上の図の通りで、普通乗用車の死亡事故件数は過去10年で著しく減少していることがわかります。これは自動車の安全性能の向上ということもあるでしょうし、また警察その他関係機関による交通安全の啓蒙が功を奏していると言えるのかもしれません。

10年で死亡事故の発生件数が半分ぐらいになっていますので、かなり大きな改善と言えるでしょう。

その一方で軽乗用車の場合の死亡事故の発生件数は、ほぼ変化なくこの10年間推移しています。もっとも、過去において普通乗用車の死亡事故件数が多すぎたと言うべきかもしれませんが。



死亡事故率で比較してみた

何をもって死亡事故率と定義付けるかは微妙だと思いますが、ここでは仮に死亡事故の発生件数を販売台数で割った割合として算出してみました。

graph3

そうしてみたところ、やはり普通乗用車の死亡事故の発生件数が減少していますので、そのぶん死亡事故率が低下してきています。

直近3年ぐらいは普通乗用車と軽乗用車の死亡事故率はほぼ拮抗しており、大きな差はないと言えるでしょう。むしろ軽自動車の方が過去10年間では常に普通乗用車よりも安全であったと分かります。



結論

冒頭の「軽自動車は危険。事故すなわち死亡事故」というのは、単なる思い込みで、事実と異なっているようです。むしろ普通乗用車のほうが危ないのかもしれません。

ただし、普通乗用車の死亡事故件数は急激に減少してきており、ひょっとすると近い将来には軽乗用車の死亡事故件数を下回る可能性があります。

車を買うまたはリースする際には、普通乗用車か軽乗用車かどちらを選ぼうが、安全運転に越したことはないという月並みな結論となります。

以上、軽自動車は安全は嘘か?普通自動車とどちらが危険かデータで確認してみた、という話題でした。何事も思い込みで判断せず、データにあたって検証することが大事ですね。