先日TBSラジオの番組で株式会社空調服(そのまんまの社名です)の社長さんが出演して「空調服」の機能や開発秘話のお話をされていました。
株式会社 空調服
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この「空調服」は今後は特に暑い場所で働く方にとっては必須アイテムになるでしょう。そこでこの記事では、猛暑対策としての空調服とその関連商品とはいったいどんなものなのか?見てみます。
目次
毎年夏が猛暑
地球温暖化と言われていますが、こちらのデータを見るまでもなく実感として温度が上昇しているように感じます。自分が子供の頃よりも明らかに夏が暑いです。
下図は日本の平均気温の上昇を示すものです。明らかに上昇しています。今年もまた猛暑でしょう。
(出典:気象庁)
また35度以上となる猛暑日の日数も下図の通り増え続けています。
(出典:JCCCA)
このような状況になってきますと、夏場に屋外で仕事をする方、あるいは屋内でもラーメン屋さんや鉄工所のような熱のこもった場所で仕事をする方にとっては、暑さ対策というのは命に関わる問題です。
これまで水分補給くらいしか有効な手立てもなかったのですが、最近になって空調服が使われるようになり、徐々に広まってきました。2019年は株式会社空調服だけで130万着程度の出荷を見込んでいるということです。すでにかなり大規模な市場があるということです。
空調服の仕組み
人間の体は暑くなると汗が出て、汗が気化する時に熱を奪うので涼しくなると言う自然のクーリングシステムを備えています。ところが暑すぎるとこの汗の気化が間に合わず、次々に汗が出てきて汗が滴る状態になってしまいます。
こうしてクーリングシステムが機能しなくなり「暑い!」と感じるようになります。
したがって服の中に空気を通してこの汗の気化を促進することにより、「暑いと感じない」ようにするのが空調服の特徴です。自然のクーリングシステムの補助をしているのです。
服の中に空気を取っために服の一部にファン(換気扇)が取り付けてあります。またファンを駆動させるために電源としてバッテリーが装着されています。下図のように換気を行います。
(出典:株式会社 空調服)
この換気により空調服を着るとかなり涼しく感じます。酷暑と言われるような環境でも一定の快適さを保つことができ、作業効率がアップします。
上述のTBSラジオの番組では、効率アップにより3年で60万円程度のリターンが期待できると言っておりました。さすがにそれは場合によるのでしょうが、1着1万円前後からですので、熱中症予防など作業者の命を守るために必要な投資でしょう。
空調服のメンテナンス
空調服のバッテリーは1回の充電で8時間程度は動作します。従って、朝までに充電しておけば、一日の作業中にバッテリー切れということはありません。ただし、バッテリーは消耗品なので経年で劣化して交換する必要はあります。
また、ファンやバッテリーは取り外し可能ですので、外して服だけを洗濯することができます。取り外し可能ですが、簡単に脱落したりすることもありませんので、高所での作業でも安心です。
おしゃれな空調服もある
以前は空調服というと、完全なる作業着のイメージでしたが、最近では「迷彩柄」や「デニム」などカジュアルなものやスポーティなものが出ています。
また、どうしても空気を取り込むと全体に膨らんで太ったように見えてしまうのですが、半袖の空調服というもの最近は出ており、シルエットを気にする方にも選びやすくなっています。
派生商品もある
空調服の技術を生かして、「空調リュック」があります。
暑い夏になると、リュックと背中が密着して汗びっしょりということがよくあります。空調リュックをリュックの装着することで、リュックと背中の間を換気し、この汗びっしょりを防ごうというものです。リュックの愛用者にとって画期的です。
また、職業ドライバーや車を運転する方には「クールクッション」がお勧めです。クーラーが効いた車を運転をしていても背中とシートが密着して結構汗をかきますので、これがあれば快適です。
以上、今「空調服」が熱い(涼しい)という話題でした。最初異様に見えた空調服も次第に夏の作業着の標準となりつつあります。また普通に街着としてもいけそうです。他にも様々な空調服が出ていますので、探してみてはいかがでしょうか?
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