2019年4月に HP (ヒューレットパッカード)から発売のモバイルプロジェクター MP100をデビューする機会がありましたので紹介します。
目次
外観
まず外観としては下の写真のようになっています。サイズは97.8 (D) x 97.8 (W) x 23 (H) mmで手のひらサイズです。重量はわずか140gです。一昔前に比べると驚くほどプロジェクターが小さくなっていますね。
パソコン接続用のインターフェイスとしては Mini HDMIになっています。スマホやタブレットからの接続であれば、ワイヤレス接続が可能です。 iOS もしくは Android のデバイスに対応しています。
ちなみにHDMI A(普通のHDMI)をこのプロジェクターのHDMI C (Mini HDMI)の形状に変換するケーブルも下のものが付属しています。普通このケーブルは持っていないかと思うので、助かりますね。
電源は側面についていて、このような形のボタンになっています。これを長押しすると、電源が入ります。
電源アダプターは付属のこちらを使います。Inputは100-240Vに対応しており、Outputは5V(3A)と書いてあります。差し込みプラグの形状は一般的なUSB Mini-Bです。
反対側の側面にはフォーカス調節があります。これをクリクリ回して焦点を合わせます。投影距離は319cmまでとなっています。
本体の裏面は三脚を取り付けられるようになっています。
三脚も本体に付属しており、取り付けると以下のようになります。なお、この三脚を使うと「真上」を向けて固定することもできます。これを使うと、天井に投影して寝転んで見る、ということができます。
接続方法
スマホからワイヤレス接続するにはペアリングをする必要があります。ですが、非常に簡単です。手順は下記のとおりになります。
(1)iOSデバイスの場合
- プロジェクタの電源ボタンを長押しして電源を入れる
- 初期的にiOS用の設定画面が出る
- iOSデバイスで設定→ WIFI
- 「MP100-xxx」を選択、パスワード「12345678」を入れる
- コントロールセンターから画面ミラーリングをタップ
- 「MP100-xxx」を選択してミラーリングをタップ
(2)Androidデバイスの場合
- プロジェクタの電源ボタンを長押しして電源を入れる
- 初期的にiOS用の設定画面が出る
- もう一回電源ボタンを押すとAndroid用の設定画面が出る
- ホーム画面のスワイプダウンでメニューを出して「SMART VIEW」を選ぶ(この表示はメーカーによって違います。Huaweiでは「マルチスクリーン」でした)
- 「MP100-xxx」を選択
これでペアリングできますので、あとはAmazon VideoなりYouTubeなりを再生すれば良い、ということになります。
映画を一本見てみた
MP100を使って自室の壁に投影した状態で、映画を一本見てみました。見たのはこちらの作品、約2時間です。Androidデバイス(タブレット)よりワイヤレス接続を使って、Amazon Videoでの再生です。
輝度は最大で100ルーメンですが、部屋を少し暗くすれば十分視聴に耐えます。セミナーなどで使う場合でも、スクリーン上の照明は落とした方が良いかもしれません。
また、映画の音声がMP100のスピーカーから出るのは意外でした。タブレットから音が出るものと思っていたので。音質はそんなに良い訳ではありませんが、特に気になることもなく、そのまま2時間映画を見ました。
プロジェクターからはファンの音がかすかにします。これはプロジェクターの宿命なのでどうしようも無いのでしょうが、静かなシーンではすこしファンの「キーン」という音が気になりました。
発熱は気になりませんでした。2時間連続で使ってもすこし暖かくなる程度です。
動画再生上の遅延やカクカクするようなことは一切ありませんでした。
まとめ
MP100を使ってみて良かった点・いまいちな点をまとめます。購入の参考にしてください。
(1)良かった点
- 小さい・軽い。昔のギックリ腰になりそうな重いプロジェクター時代を知る者としては信じられません。
- 付属品が充実している。特に上記のとおり三脚がありがたいですし、写真に撮っていませんがポーチまでついていて、いたせりつくせり。
- 画質は申し分なし。フォーカス調整もできて問題なかった。
- 少人数セミナーや私のように家族で映画を見たりするのに最適。セミナーでは貸会議室のプロジェクターが壊れていたりして詰んでしまうことがありあますから、保険としてマイプロジェクターを持っておくと良いと思いました。
- 天井に投影できるのが意外と便利。寝転んで動画を見たりする場合にスマホやタブレットでは手が疲れますが、とても楽に見ることができます。
(2)いまいちな点
- ACアダプターが大きい。カバンに入れたら意外とかさばりそう。ただし、5V(3A)のUSB Miniの給電ができれば良いのでもっとコンパクトな代替手段はありそうです。(今回試していません)
- ファンの音が少し気になった。まあ、やむを得ないでしょうし、許容範囲ではあります。
総合的に見れば、もしエントリーレベルのモバイルプロジェクターを探しているのであれば、かなり買いではないかと思います。HPからは「MP120」という一回り大きなモバイルプロジェクターも発売されています。用途によってはこちらも比較検討の選択肢になるでしょう。
以上、HP 製軽量モバイルプロジェクターMP100を使ってみた、という話題でした。
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