ライフプランを作って安心を手に入れよう

ファイナンシャルプランナーの仕事のひとつに、「ライフプラン」の作成というものがあります。今回は、このライフプランの作成方法について、その概要を説明します。

ライフプランとは文字通り、人生の設計書です。特に経済的な意味での。それぞれの家族が現在いくらの資産を持っていて、将来収入と支出がどのように推移していくのか、見通しを立てます。もし収支がマイナスになるようであれば、計画を見直して今の行動に反映させます。さらに、失業や病気などリスクを加味して現在の保険に過不足が無いか検討します。

以下に(0)から(12)のステップでご案内します。

 

 

現状把握

(0)現在の家族構成と金融資産(貯蓄・投資)を理解する

家族の名前、年齢、職業など属性情報とそれぞれの名義の金融資産をリストアップします。金融資産は貯蓄(定期預金のように元本保証かそれに近いもの)と投資(株式など値動きがあるもの)に分けてリストアップしす。

 

(1)現在の収入を理解する

家族の各人の現在の年収について、手取りではなく天引き前の支給額を年額で把握します。

 

(2)現在の支出を理解する

家族の現在の支出について、金額の大きな支出を10項目程度を年額で把握します。細かいものはその他にまとめます。

例えば、税金、社会保険(年金・雇用保険など)、一般生活費、交通費、保険料、車両費、ローン返済(又は家賃)、娯楽費、水道光熱費、通信費、その他、という具合に。

 

(3)現在の保険を理解する

現在契約中の保険について、契約者ごとに年額保険料、保険期間、死亡保険金、医療保険金、損害保険金、事故保険金、解約返戻金、受取人などをリストアップします。

 

将来予測

(4)将来の収入見込みを推定する

(1)の現在の収入をベースに平均寿命+10年分くらいを見積もります。

メインの収入ほかに、退職金、年金、定年後再雇用の収入、副業収入などを追加して予想します。投資の運用実績も推定して反映させます。ただし投資は値動きによって変わりますので、控えめに予想します。

 

(5)将来の支出見込みを推定する

(2)の現在の支出をベースに各項目がどのように推移するか平均寿命+10年分くらいを見積もります。家や車の買い替え、子の結婚、など比較的大きな一時的支出も予想できるものは織り込んで見積もります。

 

(6)タイムラインでプロットして時系列で収支を見る(事件なしのシナリオ)

家族全員大過なく過ごすことができたとして、(4)と(5)から(0)で集計した家族の金融資産が将来に渡って増えるのか・減るのか、平均寿命よりも前に資金不足にならないかどうか、シミュレーションします。

この時点ですでに平均寿命に対してプラスで推移する(資金不足にならない)なら、基本的これで終了です。あとは見込み通り収入・支出があるかモニターしていくということになります。

平均寿命よりも早くマイナスに転じる(資金不足になる)なら、次の(7)(8)を実施する。

 

(7)支出の金額を減らせないか、時期を遅らせられないか検討する

(2)や(5)の分析結果から、削減したり支出を延期したりできるものがないか探します。一般生活費を縮減のように日々の生活に影響が大きいものは後回しにして、車の買い替え時期を車検1回分遅らせるとか、家族旅行の回数を少し減らすとか、日々の生活への影響が少ないものや、各自の人生の目的・ポリシーといったものに照らして、優先度が低いと思われることから、縮減を考えます。

 

(8)収入の金額を増やせないか、時期を早められないか検討する

それなりの高齢になって収入の金額を増やすというのは現実的には難しいですが、若いうちから備えて副業の準備をするとか、準備のやりようはあります。またNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用して節税しつつ投資するとか、それぞれの立場でできる対応もあります。また年金の受給開始を早めて、キャッシュフローを維持するという方法も考えられます。

 

(9)検討後に再びタイムラインでプロットして時系列で収支を見る

(7)(8)の検討の結果、平均寿命に対してプラスで推移することを確認します。あとは(7)(8)の検討事項を行動に反映させるように取り組みましょう。

 

もしもの場合の備え

本来はあまり考えたくないですが、病気やリストラなど、人生の後半に向かってこういった事件発生の可能性はありますので、そういったもしもの場合のシナリオについても念の為確認しておくことをおすすめします。これにより、現在の保険に過不足が無いか検討することが目的です。

(10)事件ありのシナリオを仮定する

例えば「夫が50歳でリストラされる」「妻が60歳でガンにかかる」など、あまり楽しい作業ではありませんが、あくまで一般論としていくつか想定します。

 

(11)保険の見直しが必要か検討する

事件ありのシナリオの結果(9)で作成した時系列の収支がどう変化するかシミュレーションします。この際、支出としては治療費などが追加になりますし、収入としては保険金や健康保険から支払われる傷病手当金、高額医療費の払い戻し、失業保険などを加味することになります。結果として、時系列の収支がマイナスになるようであれば、将来の補償が足りないということになりますし、逆に場合によっては保険の掛けすぎが明らかになる場合もあります。

 

 

まとめ

(12)長期および短期の実施項目

以上のことを行いますと、ご自身と家族のライフプランが全体像として見えて来ます。「老後の資金は大丈夫なのか?」といった漠然とした不安を抱えているよりは、一度こういった情報をテーブルの上に広げて家族全員で見渡してみることで、具体的なアクションに繋がりますし、何をするにしても家族全員の納得性が得られます。

そうした全員の諒解のもとで、長期および短期の実施項目を整理します。数年後にどうなっている必要があるのか、そのために短期的にどういうことに取り組むのか、今日これからどうするのか、というように繋げて考えることが大切です。

ライフプランの作成は単なる数字のシミュレーションではなく、家族の生活の質を向上させるための絶好の機会となります。是非考えて見てください。中には年金や保険に関する少々難しい知識が必要な場合もありますので、第三者の助けを得ることも有効です。必要であればお手伝いしますので、下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

以上、ライフプランを作って安心を手に入れようという話題でした。

 

「寝ながら稼ぐ121の方法」から学んだ12のこと

ジェームス・スキナー氏の著書「寝ながら稼ぐ121の方法」を読みました。

 

どこか「金持ち父さん貧乏父さん」ともかぶるところがありますが、あーなるほど、と思う箇所も多々あり、大変参考になった次第です。

自分にとって勉強になったと思うことを12個ピックアップしてみました。備忘のためにもこちらにまとめます。

  1. モノやサービスを1回売って終わりにしないようにしたほうが良い。会費、購読料、手数料、など繰り返し収入が発生するように仕組みを考えたほうが良い。将来の見えない変動売上よりも確実な固定売上。確かに定期固定収入のほうが経営が安定しますね。
  2. 一回作って、あとは最低限の手間で済むものが良い。書籍、楽曲、発明、など。アプリ開発もありますが、メンテナンスの手間が大きいでしょうか。
  3. 何かの方法やり方を考えたら、自分でやらずに人に売るまたは貸すことによって、寝ながら稼げる。
  4. 複利効果を使ってお金でお金を増やす。これはよく言われる話ですが、まず最初に元手が必要ですけどね。
  5. 株式・公社債等のリスク投資は、リスクゆえに税制面でも優遇されている。これを活用しない手はない。最近で言うと、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)ですかね。ただし証券会社は手数料で寝ながら稼いでいる。彼らの手数料に注意。
  6. お金持ちになりたいなら、分散投資よりも集中投資。ただし、お金には色をつけて管理すること。病気・失業などの緊急対策用、長期投資用、成長投資用、人生を楽しむ用、など。
  7. 株の売買は、「空売り」を活用したほうが良い。これは駄目だと思う会社を見つけたら空売り。また、5~10%のストップ・ロス・オーダーを必ず入れて保険をかける。ずっと市場の様子をモニターしている訳にも行きませんしね。
  8. 家は借りるより買ったほうがよい。家賃は自分に払うほうが良い。
  9. 投資用不動産は場所が全て。必ず市役所に出向いて都市計画課に相談、場所の過去や未来について理解を深める。
  10. 人目がつくところは、どこでも広告収入を得られる可能性がある。ネットでもリアルでもそれは同じ。
  11. フリーミアム戦略とは最も良いものを無料にして、その他の商品やサービスで稼ぐ考え方
  12. 世界最大の産業は観光業。今後の日本で観光業に関与して寝ながら稼ぐ方法はありそうですね。

何事も勉強ですが、情報収集して具体的に動く者が勝つ!ということだと思いました。