この記事は「コロナの影響で失業してしまいそうなのですが、次の仕事はどのように探したら良いでしょうか?」といった疑問に答えます。
目次
失業と人手不足が同時に発生し労働市場が激変する
最近「Withコロナ」とか「Afterコロナ」といった、強めの自粛や規制が緩和された後の生活について見聞きすることが多くなっています。政府がわざわざ「新しい生活様式」といって表現しているように、そう簡単に元の生活には戻ることができない、ということが大勢の合意事項のようです。
そうなると、コロナウイルスの影響を強く受けた業界は当分のあいだ立ち上がることができない、というのが、残念ですが自然な発想です。もし、そういった業界で仕事をしていて、既にまたは今後失業という事態になったら、どうするか?というのが今回のテーマです。
以下に自分なりの解決提案をします。
最初に結論
結論を先に言ってしまえば、「転職」をまず考えるべきです。「転社」ではなく「転職」です。違う業界に行くしかありません。
その他にも「起業」という選択肢が無いではないのですが、コロナ不況の真っ只中では、無謀というものです。よほど勝算がない限り、いまは起業を考える時ではありません。
失業業界→人手不足業界への民族大移動が起きる
水が高い所から低いところへ流れるように、これから失業が多い業界から人手不足の業界へ人の流れができるでしょう。
先日もニュースで横浜市役所が雇い止めにあった派遣社員を臨時に雇い入れて、人手不足業務に充てたという話がありましが、そういった流れが今後も続くはずです。
失業業界はどこか?
東京商工リサーチによる2020年4月13日の発表では、次の業界で倒産が多くなっています。
- 宿泊業
- 飲食業
- 小売業
- 食品製造業
- アパレル販売
特に、宿泊業と飲食業が多くなっており、今後も多そうです。人の動きが止まり、巣ごもりとなり、インバウンド客もいないので、避けられない流れです。
小売業やアパレル販売はリアル店舗への来客からオンラインショップへシフトが起きており、例えば「服」そのものはネットで良く売れています。単にリアル店舗に行かなくなった、ということです。
人手不足業界はどこか?
次の業界ではコロナ以前から人手不足でしたが、ここにきて圧倒的に人手が足りていません。
- 運送・倉庫業界
- IT業界
- 医療・福祉業界
- 通販業界
運送・倉庫業界は、ドライバー不足、高齢化にも関わらず物流量が急増しており、おそらく今一番苦しい業界かもしれません。
IT業界は、何年も前からITエンジニアの数が絶対的に足りず、システム会社がブラック化する一方、腕さえあれば独立してフリーランスとして稼げる業界でもあります。
医療・福祉業界も高齢化と今回のコロナ問題で、看護師や介護職員の需要数が大幅に増加しています。
通販業界も、巣ごもり消費のため、前述の物流だけでなく、通販サイトの運営や顧客サービスなど全般的に人を必要としています。
民族大移動の構図
この結果、次の数年で下図のような民族大移動が起きるはずです。
人手不足業界を目指して、「転社」ではなく「転職」する時代となります。
問題は「どうすれば転職を成功させることができるか?」です。
どうすれば転職を成功させることができるか?
転職を成功させるには、どうやって転職先を見つけるか、が重要なポイントとなります。転職先の見つけ方には次の3パターンがあります。
- いきなり転職先を探す
- 勉強してから転職先を探す
- 勉強しつつ転職先を探す(無料で)
もちろん、いきなり探すよりは勉強してから探す方が良いのですが、それは各人の事情による面があります。以下にそれぞれの方法について説明します。
いきなり転職先を探す
すでに失業しているような場合には、あまりのんびり構えている余裕はありません。したがって、いきなり転職先を探すことになります。
このような場合には、ハローワークに行ったり、リクナビNEXTのような転職サイトを使って探すのが王道です。また、本当に急を要するのであれば、最近はスキマ時間を利用してバイトできるサービスが各種出ているので、活用するとよいです。
例として、単発バイトアプリ「シェアフル」 は履歴書不要・面接なしで、アプリで応募し採用通知が来たら当日就業先に行くだけ、と手軽に空いた時間でバイトできるサービスです。いまシェアフルを見ると、上述の人手不足業界の仕事(特に倉庫の軽作業やフードデリバリー)がたくさん掲載されています。
登録・利用は無料ですから、とにかく早く仕事が必要な方は、見てみて頂ければ。
勉強してから転職先を探す
同じ人手不足業界でも「IT業界」や「福祉業界」などは、何の準備勉強もなく入ることは難しいです。ITならプログラミングなどの技術の習得をしてから行くべきですし、福祉業界なら介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)のような最低限の資格があった方が有利です。
したがって、現在失業業界にいたとしても、時間的な余裕があるのであれば、こういった勉強を先にしましょう。勉強するといっても、いまどきはほとんど家からオンラインで勉強することが可能です。
例えば、プログラミングならTechAcademy [テックアカデミー] が老舗中の老舗で多くの実績があります。最短4週間で未経験からプロを育てることを目的として、様々なWebプログラミングやスマホのアプリ制作技術を習得することができます。
IT業界なら喰いっぱぐれにくいですし、前述のどおり腕次第・やり方次第ではプログラマーとして独立することも可能です。
福祉業界なら、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)という資格があり、業界へのエントリー資格となっていますので、まずこれを取得します。未経験の方でも最短3週間で取得が可能であり、この資格をとって転職すればパート勤務でも時給1,800円くらいが相場となります。
この資格講座は各所で実施がありますから、介護福祉スクール専門の資料請求サイト「シカトル」など使って各スクールから資料請求すると良いです
勉強しつつ転職先を探す(無料で)
もう一つ別の選択肢として、勉強しつつ転職先を探すという方法があります。これは、技術や資格のスクールで勉強しつつ、そのスクールが転職先を紹介してくれる、というものです。
利用者にとっては1か所で済み、別途転職先を探さなくて良いのでたいへん効率が良いです。そんな都合の良いサービスがあるのか?と思われると思いますが、例えば、GEEK JOBキャンプがそのようなサービスを提供しています。
しかも、利用者は完全無料です。無料でプログラミングを勉強して、無料で転職先を紹介してもらえます。利用者の就職後に企業側から報酬を得るため、利用者は無料でも成り立つのです。
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以上、失業と人手不足が同時に発生し労働市場が激変しつつある、という話題でした。1年前の今頃はこんな大変化が押し寄せるとは思いもよりませんでした。慣れ親しんだ業界に別れを告げるのは残念ですが、このWithコロナ状態は当分続きそうですので、前向きに未来を展望した方が良いです。
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