フリーランス個人事業主の決算整理仕訳はこうやろう

会計期間が終わりますと、会計上の締めくくりとして決算整理仕訳を切ります。この作業は小さな会社でもフリーランス個人事業主でも申告書を作成する前に必要になります。自分で申告するという方は忘れないようにしましょう。

 

決算整理の目的は主にその会計期間で発生した収益と費用を正しく認識して、所得を計算することです。中小事業者や個人事業主は期中の仕訳を現金の入出金で切っていることが多いですので、この現金主義的なやり方から発生主義といわれる考え方へ修正するのです。

ここではその修正に必要な決算整理仕訳について、大まかに概要を紹介します。

 

売上・仕入

売上についてはお金を受け取っている・いない、仕入についてはお金を支払っている・いない、の各状況について発生主義に修正します。すでに発生したものは当期の売上または仕入とし、まだ発生していないものは翌期に繰り延べます。

事象 仕訳
未入金のため未計上の売上 売掛金(未収金) / 売上
未支出のため未計上の仕入 仕入 / 買掛金(未払金)
売上として仕訳したがまだ売上が発生していない前受金 売上 / 前受金
仕入として仕訳したがまだ受け入れていない前渡金 前渡金 / 仕入

 

費用

費用についてお金を支払っている・いない、の各状況について発生主義に修正します。すでに発生したものは当期の費用とし、まだ発生していないものは翌期に繰り延べます。

事象 仕訳
前払いしたがまだ受けていないサービス(保険など) 前払費用 / 保険料

(翌期に係る部分)

当期に既にサービス等を受けたがまだ支払いしていないもの(電気料金など) 水道光熱費 / 未払費用

(当期に係る部分)

 

売上原価と商品評価

期首に在庫であったものは当期に売れて、売上原価になっていますので、仕入勘定に振替えます。また、当期仕入れたもので売れ残りは在庫として繰越商品に振替えます。また期末在庫のうち傷・破損などでもう売れないものは、当期の損失にできます。

事象 仕訳
期首の在庫を売上原価に算入する 仕入 / 繰越商品
期末の在庫を売上原価から除く 繰越商品 / 仕入
期末の在庫で廃棄するもの 商品減耗損 / 繰越商品

(帳簿価格)

 

減価償却

固定資産は事業の用に拱手するまでの支出額(取得価額)の大きさによって、当期にいくら費用にできるかが決まります。それぞれの場合に応じて費用を計上していきます。

事象 仕訳
固定資産の取得価額(30万円以上)のうち、当期に費用となる部分を計上(建物、車両など) 減価償却費 / 建物

減価償却費 / 車両

一括償却資産(10万円以上20万円未満)があれば、その取得価額のうち、当期に費用となる部分(3分の1)を計上(備品など) 減価償却費 / 備品
小額減価償却資産(10万円未満)は全額当期の経費にできる(備品など) 消耗品費 / 備品

(取得時備品としていた場合)

中小事業者(資本金1億円以下の法人と個人事業主)なら30万円未満の資産は当期の経費にできる(ただし総額300万円以下) 消耗品費 / 備品

(取得時備品としていた場合)

 

貸し倒れ

取引先が破綻してしまったり、その懸念がある場合、貸倒損失や貸倒引当金の繰入を行います。そのような事態や心配が特に無ければ、作業不要です。

事象 仕訳
取引先の倒産などで法的実質的にに回収見込みが無い 貸倒損失 / 売掛金

または 貸倒引当金 / 売掛金

(引当金を前期に計上していた場合)

(売掛金の全額を振替える)

取引先の払いが1年以上滞って回収できるか分からない場合など 貸倒損失 / 売掛金

(売掛金の備忘価格1円を残して残額を振替える)

個別評価や一括評価で翌期の貸倒が見込まれる場合 貸倒引当金繰入額 / 貸倒引当金

 

仮払金

仮払金の勘定に残高が無いかチェックして、残高があれば内容を調べて精算し、残高ゼロになるようにします。

事象 仕訳
出張費や交際費を仮払いして未処理のものを精算 旅費交通費 / 仮払金

交際費 /

現金 /

(使い残しは現金へ戻す)

 

決算整理仕訳が切れると次は所得計算・税務申告です。決算から申告まで結構な手間には違いありませんので、本業に時間を割くために税理士に依頼するというものありだと思います。ご自身でされる法人の方は下記の記事などもご参照ください。

法人税申告書と作成順序

 

小さな業務改善ならブレインストーミングとアフィニティダイアグラムを使おう

小規模な業務チームにおいて改善活動(QC活動・小集団活動)を行いましょう、というのはよくあることです。このとき役に立つ方法が、ブレインストーミングとアフィニティダイアグラムをセットで行うというやり方です。

 

ブレインストーミングのやり方

ブレインストーミング(Brain Storming)は有名なので、ご存知の方も多いと思いますが、簡単に言えばアイデアの洗い出しを行うことです。設定された問題に対する解決策をアイデアとして出していきます。

通常は付箋(75 cm x 75 cm以上のやや大きいものがお勧め)などの紙に1つのアイデアずつ書いて、ホワイトボードや机の上に出していきます。多様な観点を持った人の意見を出したほうが良いので、通常は複数のメンバーを集めて実施します。3人寄れば文殊の知恵ということです。ワイワイガヤガヤ賑やかにやりましょう。

アイデアを出す際の重要なルールは、決して他人のアイデアを批判しないこと、です。批判は後回しにしてとにかく考えうるアイデアを出し尽くします。これはちょっと言い過ぎかなとか、非現実的かな、とか余計な心配はせずにどんどん出します。自制してはいけません。

もしアイデアが出にくいようであれば、あらかじめアイデアの柱を上げておくと良いです。例えば、「出荷ミスが多い」という問題の解決策を考える場合であれば、「人の問題」「ツールの問題」「業務手順の問題」など、あらかじめ柱となる事柄を決めておくと、その柱に関した解決策を出しやすいです。ただし特定の柱に限定するのではなく、「その他」のような自由な場所も用意しておきます。

ブレインストーミングは比較的短時間に実施できますが、一通りアイデアが出きったなと思ったら、すこし放置するのがお勧めです。1-2日そのまま放置して、後から思いついたこと、よく考えたら出てきたことを追加します。

こうしてブレインストーミンが完成です。多くの場合、それで満足してしまっておしまい、改善策を考えましょうとなるのですが、実は次に説明するアフィニティダイアグラムを続けて実施すると、さらに効果的です。

 

アフィニティダイアグラムのやり方

アフィニティダイアグラム (Affinty Diagram)は、アイデアを整理するテクニックです。ブレインストーミングではとにかくアイデアを出すことにエネルギーを集中しますので、その結果ホワイトボードや机の上には付箋が乱雑に散らばった状態になります。

これらを似たもの同士でグループ分けしていきます。中には別々のメンバーが出した全く同じアイデアもありますので、そういうものは付箋を重ねてしまい1つにしてしまいます。グループの作り方は、ホワイトボードであれば線で囲んだ領域に付箋を集めます。机であれば、模造紙とか台紙を使って領域を分けて区別します。

似たものが集まったら、各グループに解決策の名前をつけます。「作業手順変更」とか「出荷伝票のレイアウト見直し」とか、そのグループの特徴が一目で分かるようにします。

こうすることで、ブレインストーミングで発散したアイデアが幾つかの解決策グループに集約・整理され、取り扱いしやすく、次のステップに進みやすくなるのです。

 

解決策の優先順位の付け方

アフィニティダイアグラムで解決策グループが整理できたら、次のステップはどの解決策を実施するのか検討することです。解決策のなかには、非現実的なものもあるでしょうから、そういったものは直近のアクションとしてはふさわしくありません。

まずは、ヒト・カネ・モノの3種のリソースに照らしてどれから着手するのが最も現実的で効果的か考えます。厳密には、それぞれの解決策についてヒト・カネ・モノの必要量と期待される効果を数値化して行いますが、そこまではやっていられないという場合もあります。

そのような場合に手っ取り早く優先順位をつける方法を2つ紹介します。

  1. トーナメント方式。例えば、解決策がA, B, C, Dの4つあったとして、これらのトーナメントで考えます。つまり、A対Bならどちらの勝ちか?C対Dならどちらの勝ちか?と考えて、BとCが勝ち上がったのであれば次にB対Cならどちらの勝ちか?と考えます。最終的にCが勝ったなら、Cを最優先で実施するということになります。もうちょっと手間をかければ、総当たり戦で決めるという手もあります。
  2. 100円テスト方式。もし各メンバーが100円を解決策に投資するとしたら、どれにいくらずつ投資するか?で集計していきます。各人が100円ずつもっていますので、5人でやれば総額は500円です。その500円が上記の例ではA, B, C, Dにどのように配分されるか集計して、最も多額を集めた解決策を優先して実施します。

経験上、以上の2つのやり方でも精度高く、優先順位を設定することができます。時は金なりですので、のろのろ検討するよりも早く実施に移したほうが成功の確率が高まります。簡単なやり方ですが、是非お試しください。

私はこういった業務改善のノウハウについて多く経験しています。ご相談などありましたら、下記の問い合わせフォームよりご連絡ください。お役に立てれば幸いです。

 

 

「寝ながら稼ぐ121の方法」から学んだ12のこと

ジェームス・スキナー氏の著書「寝ながら稼ぐ121の方法」を読みました。

 

どこか「金持ち父さん貧乏父さん」ともかぶるところがありますが、あーなるほど、と思う箇所も多々あり、大変参考になった次第です。

自分にとって勉強になったと思うことを12個ピックアップしてみました。備忘のためにもこちらにまとめます。

  1. モノやサービスを1回売って終わりにしないようにしたほうが良い。会費、購読料、手数料、など繰り返し収入が発生するように仕組みを考えたほうが良い。将来の見えない変動売上よりも確実な固定売上。確かに定期固定収入のほうが経営が安定しますね。
  2. 一回作って、あとは最低限の手間で済むものが良い。書籍、楽曲、発明、など。アプリ開発もありますが、メンテナンスの手間が大きいでしょうか。
  3. 何かの方法やり方を考えたら、自分でやらずに人に売るまたは貸すことによって、寝ながら稼げる。
  4. 複利効果を使ってお金でお金を増やす。これはよく言われる話ですが、まず最初に元手が必要ですけどね。
  5. 株式・公社債等のリスク投資は、リスクゆえに税制面でも優遇されている。これを活用しない手はない。最近で言うと、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)ですかね。ただし証券会社は手数料で寝ながら稼いでいる。彼らの手数料に注意。
  6. お金持ちになりたいなら、分散投資よりも集中投資。ただし、お金には色をつけて管理すること。病気・失業などの緊急対策用、長期投資用、成長投資用、人生を楽しむ用、など。
  7. 株の売買は、「空売り」を活用したほうが良い。これは駄目だと思う会社を見つけたら空売り。また、5~10%のストップ・ロス・オーダーを必ず入れて保険をかける。ずっと市場の様子をモニターしている訳にも行きませんしね。
  8. 家は借りるより買ったほうがよい。家賃は自分に払うほうが良い。
  9. 投資用不動産は場所が全て。必ず市役所に出向いて都市計画課に相談、場所の過去や未来について理解を深める。
  10. 人目がつくところは、どこでも広告収入を得られる可能性がある。ネットでもリアルでもそれは同じ。
  11. フリーミアム戦略とは最も良いものを無料にして、その他の商品やサービスで稼ぐ考え方
  12. 世界最大の産業は観光業。今後の日本で観光業に関与して寝ながら稼ぐ方法はありそうですね。

何事も勉強ですが、情報収集して具体的に動く者が勝つ!ということだと思いました。

安全なシニア起業の方法はこれだ

週刊東洋経済の2017年9月30日号に「定年後の仕事選び」という特集記事が出ていて、興味深いものでした。

まず、ここ最近は企業希望者も実際に企業する人も、だんだん若い人からシニア世代に移ってきているとあります。少し古いですが2014年の中小企業白書によると下図のとおりとなっており、2012年に起業した人の3人に1人は60歳以上です。

理由は金銭的な問題(年金だけだと足りない)がまず第一にあると思います。平均余命が80歳としても、定年後まだ20年近くもあり、この間の家計ファイナンスをどうするのか?という問題があります。人口構造が少子化・高齢化ですので、公的年金が減っていくのは当然のシナリオで、それに備える人が増えてきたと考えられます。

60歳というと現代ではまだまだ元気で活躍できる人も多く、そういう意味でもチャレンジしたい人が増えているのだと思います。

起業希望者と起業家の年齢別構成の推移 (出典:中小企業白書2014年)

ではどういう仕事で起業しているのか、というと、下図のとおり60歳以上の場合4割近くが「サービス業(他に分類されないもの)」で、次に多いのが「不動産業・物品賃貸業」となっています。要するに、これまでの経験や知見を生かしたコンサルタントのような仕事だったり、資格を生かした仕事だったりするのかと思います。不動産業というのはいわゆる賃貸アパート経営とか大家さんのような仕事でしょうか。

性別および年齢別の起業分野(出典:中小企業白書2014年)

ではこういった定年後の仕事を開始するにあたって、どのように始めれば安全で失敗しにくいでしょうか?

東洋経済の記事によると、そのひとつの方法は会社に勤めているうちから準備を始めることと、とあります。つまり、会社から安定した収入があるうちに、その会社を辞めることなく準備を始め、試行錯誤を開始するのです。これは副業を行うということなので、その会社が副業を認めてくれることが前提ですが、実際に業を営まずに様々な準備をするだけなら副業禁止の会社でもできるはずですので、有効な考え方だと思います。

もし副業が可能であれば、実際に仕事をするということになりまが、これまでの経験を生かした仕事といってもなかなか難しいかと思います。資格がなにかあれば、それを生かした仕事を始める、またはクラウドソーシングのようなサービスを使って単価発注ベースの仕事をするという方法も考えられます。まさに、上記データの「サービス業(他に分類されないもの)」に該当するような仕事です。

クラウドソーシングについて言えば、市場には各種サービスがありますが、東洋経済の記事では、特にシニアが経験を生かして働ける環境を提供できるものとして、経済産業省の関東経済産業局が運営している「マネジメントメンター登録制度」と、「ビザスク」というサービスを紹介しています。

マネジメントメンター登録制度は、公的機関が退職(予定)者とその経験を生かしたい中小企業をマッチングさせる制度で、登録すると企業との個別面談会に参加することができます。面談を通じて自分がもっている経験スキルが生かせる企業と契約して仕事することになります。退職予定者でも登録できますので、うまく仕事が見つかればスムーズに退職後のキャリアに入っていけると思います。

一方、ビザスクは「日本最大のスポットコンサル」とあるように、企業側から単発の仕事を募って、アドバイザーとして登録した人とマッチングするサービスです。企業としては特定の経験スキルを持った人材を単発で活用することができるため、より柔軟な人事を採用することができます。退職予定のシニアにとってもアドバイザー登録によって仕事を紹介してもらえるメリットがあります。

シニアが起業する場合、最初の難関はどうやって集客・営業するか?ですので、最初はこういったマッチングサービスを使って、個人事業主としての経験を積みつつ、これまで勤めた会社とは違う人的なネットワークを広げていく、という意味で意義があるものと思います。

 

2017ブロガーズフェスティバルに行ってきた

タクスズキ氏の著書「副業ブログで月に35万稼げるアフィリエイト」を読んでいて「ブロフェス」なるものの紹介がありました。調べたところこれはブロガーズフェスティバルというもので、ブロガーの祭典ということがわかりました。年に1回で今年は来月(9月30日)じゃんということで、早速申し込みしました。早割り期間は終了しており参加費5000円。

自分はブロガー業界のことがあまり分かってないのですが、成功しているブロガーさんの体験談を聞くことは大変刺激的で勉強になった次第です。都合で4時くらいまでしか居られず、ライトニングトーク以降に参加できなかったのですが、参加費は安いと感じました。

中でもマネタイズの話題で話された Ayanさんのお話は参考になりました。これまで知らなかったことをいろいろ聞けてよかったです。

全体を通じて思ったこと感想は次のとおりです。

  • ブログで効率的にマネタイズするためには、マネタイズしやすいマーケットを狙う必要があるなと思いました。女性・子供・高齢者をターゲットとしたブログは効率が良さそう。確証はないですけど。
  • ニッチな記事のほうが返ってマネタイズしやすいように思いました。例えばグーグルアドセンスは記事の内容に合わせて適切な広告を配信するようになっており、読者のニーズにあった広告が出やすいからです。グーグルアドセンスは以前は本文と全く関係ない広告とかが出たりしたこともありましたが、最近はたぶんAIによるフィルタリング機能が発達してニッチな記事でもフォローしてくれる気がします。
  • ステマではない記事広告というマネタイズ方法があることを初めて知りました。広告主もブロガーに書いて欲しいと思っているということで、そういうものかと。そのブロガーにどのような影響力があるのかが可視化できるようなサービスがると、広告主もお金出しやすいだろうな、とか思いました。
  • 文書と写真の話がメインで、動画の話が無かったように思いました。ブログと動画はどうレバレッジされていくのだろうか?小学生がユーチューバーを見まくっている時代ですし、このレバレッジは大事かなと。答えは無いのですが。
  • ブログ用に撮った写真が売り物になる、というも気づきでした。考えたこともなかったけれど、確かにこれは写真を撮るモチベーションになりますね。珍しいものであればあるほど、写真素材としての価値は上がるかと思います。

いろいろ勉強させてもらい、運営に携わったみなさんに感謝です。これだけの会を運営するのは準備が大変だったはず。来年もまた宜しくお願い致します!

UWSCというWindows自動化ツールが超便利だった



普段プロジェクトマネージャーなどやっていますと、時として単純作業をやるはめになります。今回も業務システムの更新があったのですが、データを古いシステムから新しいシステムに移す必要がありました。

データ・マイグレーション

この作業はデータ・マイグレーションと呼ばれて、普通は自動化を考えます。データベースからデータベースへ直接入れることも考えられますが、現実的にはいったん対象のデータをExcelなどに落として、加工修正やごみデータのクリーンアップを加えて、整理したうえでExcelからターゲットのデータベースにローディングするということになります。

データ量が少なければユーザーが自分でアップロードすることもありますが、ローダーといわれるツールを使ってIT部門が一括してデータを取り込むのが普通のやり方かと思います。

ところが・・・予算の都合とか、データ量とか、いろいろな都合で、「手で入れて」という話になることも現実には多いです。つまり古いシステムにデータを表示して、それをコピペで新しいシステムへ1件1件手入力で入れていく、ということです。




データ・マイグレーションはうまくいかない

実際のところ、データ・マイグレーションを自動的に行ってもうまく行かないという経験をなんどもしています。データにゴミが混じっていたり、マイグレーションの設計ミスとか、いろいろ理由はありますが、100%きれいにデータが移って満足したためしはありません。

そうなると、やはり頼るべきは人手・人力です。工数がかかって無駄のような気がしますが、マイグレーションエラーの後処理を考えると結局コストが安いかもしれません。むろん件数・内容にもよりますが。

そんなわけで、今回は自分もこの人力入力に参加することに。数千件のデータのコピペですが、単純なコピペではなく、若干の条件分岐もあり、面倒なことこの上ないのです。非常に疲れますし、虚無感に襲われまくります。

こんなの自動化できないのかなーと思い、調べてみたこところ、ありました。UWSCというフリーのツールが。

Windowsの動作自動化ツールUWSC

こちらのツールを使うと、定型的なWindowsの動作を自動化することができます。

UWSCを使った具体例についてはこちらの記事を参照しました。

UWSCでパソコン自動化!単純作業で消耗しない仕事術

こちらの記事にあるとおり、自動化といっても難しいプログラミングは必要ありません。基本的に定型動作を記憶させて、それを再生することができるのです。




UWSCでどんな作業ができるか

自分の場合でいうと、Excel画面に切り替える→あるセルのデータをコピーする→ツール画面に切り替える→ある項目にデータをペーストする→またExcel画面に切り替える→その隣のセルのデータをコピーする→ツール画面に切り替える→1つ下の項目にデータをペーストする、以上を7-8項目について行って、最後にツール画面の保存ボタンを押して1回転終了、という感じです。

これを自動化してPCに繰り返し作業してもらうことで、退屈な手作業から開放されます。また作業ミスが激減します。人間が同じ作業を繰り返すと、どうしても集中力が切れてミスしがちです。自動化だとその心配がありません。

UWSCを使う上でのコツ

ただ、これをやるにはいろいろとコツがあることが分かりました。

  • マウスの動きやキーボードの打鍵を記憶してそのとおり動くだけ、なので、マウスポインターの位置がずれたりするとうまく動作しない。ターゲットとなるデータやツール項目の位置が同じ場所にあるように工夫する必要があります。このため、例えばExcelのカラムサイズを変えたりするととたんに位置がずれてしまい、また記憶からやり直しになります。
  • 早く操作しすぎると記憶されないことがある。マウスの動きやキーボードの打鍵が全部キャプチャーできないことがありますので、なるべくゆっくり操作して記憶させましょう。
  • ゆっくり操作する分作業が遅い。人間が手作業でやったほうがスピードは速いです。このあたりは作業量・件数と作業者の品質のバランスでしょうか。
  • 自分の環境のせいかもしれませんが、キーボードの打鍵に弱い。マウスの動きやクリックのほうが確実にキャプチャーされるようでしたので、なるべくキーボードを使わないようにしていました。データのコピーなど日ごろはCtrl+Cですが、マウス右クリックからコピーするようにしたほうが確実です。
  • 記憶させる際には一連の動作をある程度の固まりに分けて、別々に再生するようにしたほうが良い。一連の動作をひとつのキャプチャーにしてしまうと、どこか1箇所でも変更があると最初から全部記憶しなおしになってつらいです。そういう被害を少なくするために、固まりに分けてキャプチャーするようにしましょう。

こんな感じで試行錯誤のなかから、自分なりのやり方を見つけてください。私の場合はこのツールを使ったおかげで、1台のパソコンに自動化作業をやらせつつ、別のパソコンで同時に別の仕事ができて、とても生産性高く仕事することができました。お試しあれ!



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【ヨーロッパ旅行】日本で買ったSIMをフランスで使った話

ありがたいことに2017年9月に一週間ほど休暇を頂きまして、フランスとベルギーに行ってきました。旅行中のネット接続をどうしようかということで、いろいろ検索したところ、下記のプリペイドSIMをアマゾンで発見。早速購入しました。

今回はその際の設定方法や現地での使用について書きます。

最近ではほとんどのホテルや特急列車にも無料WiFiが導入されていますし、以前と比べて高速で安定しており結構十分だったりします。ただ、外を歩いていてネット接続が必要になる場合もあると思い準備しました。かといって現地でSIMを購入するというのも面倒ですし時間ももったいないですしね。


モバイルルーターを使用

まず今回の環境ですが、上記のSIMはAterm MR04LNというモバイルルーターに入れて使いました。モバイルルーターを使えば複数のスマホやタブレットで使えるからです。その必要が無ければSIMフリーのスマホ1台で充分かと思います。

 

準備の注意点

MR04LNの準備での注意点は下記のとおりです。

  • このルーターは3G専用のSIMでは動作しない。上記のSIMでは問題なかったですが、これではまっている方も多いのでご注意ください。
  • 海外で使うための詳細設定はルーター単体ではできない。Bluetoothとかで別のパソコンに繋げてブラウザ経由で設定する必要がある。このため日本にいるうちに設定しておいた方が良いと思います。私もそうしました。
  • SIMサイズがMicro SIM。スマホで使うことが多いNano SIMではないので注意が必要。上記のSIMは両方対応できますが、切り取り線に沿ってカッターで切る必要があるので、これも日本にいるうちにやったおいた方が良いです。

 

設定方法

次に設定方法は、次のNECのマニュアルWebページの内容が参考になりました。私はこちらの2つでできましたので、ご参照ください。

使ってみた感想

実際の使い勝手については下記のような状況でした。

  • シャルル・ドゴール国際空港に着いてすぐにルーターの電源をオン。電波は捕まえましたが、SIMのロックを外すためのパスコード入力を促される。購入した時のパッケージに書いているコードを入力、問題なく繋がった。
  • その後もフランス国内では概ね順調に接続できた。速度も問題なし。ただし、田舎や地下鉄では電波が来ておらず繋がらなかった。これはそういうものなのかも。
  • 度々SIMのロックを外すためのパスコード入力を促され、これを入力しないと繋がらない。何らかの設定で回避できる問題かもしれません。
  • 途中ベルギーまで出かけたが、ベルギーでは繋がらなかった。これもそういうものなのかもしれません。

 

以上、今後旅行される方の参考になれば幸いです。

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会社の安全性をチェックするための指標

会社の経営を評価するうえで重要な観点のひとつはその会社の安全性です。安全性とは支払能力があるかどうか、何かあったときに簡単に倒産したりしないかどうか、ということです。自身が会社を経営する場合はもちろん、取引先を見たり投資先を見たりする場合にもこの安全性をみて、適切な経営が行われているかどうかチェックします。

この安全性についてはいろいろな書籍やWebサイトで解説されていますが、今回は「1秒で財務諸表を読む方法(実践編)」で紹介されていた内容について、自分自身の備忘も兼ねてまとめます。詳しくはこちらの書籍を参照なさってください。

安全性の分析指標

まず、安全性の分析指標について。以下の4つがあります。

  1. 手元流動性
  2. 当座比率
  3. 流動比率
  4. 自己資本比率

そして短期的な安全性を示す手元流動性から長期的な安全性を示す自己資本比率まで、1→2→3→4の順番で検証していきます。

 

手元流動性

手元流動性(比率)は、(現預金+すぐに現金化できる資産+すぐに借りられる与信枠)の合計をその会社の月商で割った値です。つまり、1か月分の売上に対して、すぐに支払いに回せるキャッシュがどれくらい(何か月分)あるのか?ということになります。中小企業の場合、これが1.7ヶ月程度を超えていれば安全とされます。

 

当座比率

当座比率は、当座資産を流動負債で割った値です。当座資産は(現預金+売掛金+受取手形+有価証券-貸倒引当金)の合計額です。これらは比較的容易に(1年以内に)現金化が可能な資産で、手元流動性の場合と異なり、売掛金・受取手形・有価証券など多少のリスクが伴う資産も含みます。つまり、比較的容易に現金に換えられるものが1年以内に返済予定の流動負債をどれだけカバーできているか?ということになります。中小企業の場合、これが90%程度を超えていれば安全とされます。

 

流動比率

流動比率は、流動資産を流動負債で割った値です。流動資産は上記の当座資産に棚卸資産を加えたものです。棚卸資産は主に在庫や原材料ですので、現金化まで時間がかかります。このため、棚卸資産を考慮した流動比率はより長期的な安全性ということになります。中小企業の場合、これが120%程度を超えていれば安全とされます。

 

自己資本比率

自己資本比率は、純資産(自己資本)を総資産(自己資本+他人資本)で割った値です。自己資本とは社長が自分で準備した元手、株主から出資を受けた資金です。これに対して他人資本とは主に銀行からの借入金などです。借入金はいずれ返済する必要がありますので、自己資本比率とはつまり総資産のうち、中長期的にみて当面返済の必要が無い金額の割合ということになります。中小企業の場合、どうしても借入が多くなりますので、これが20%程度を超えていれば安全とされています。ただし、投資先や出資先を選定する場合は相手先の自己資本比率が50%程度を超えていることが望ましいとされています。

 

普通の大人が読書量を増やす4つの方法

普通の大人の読書量は極端に少ない

この1年ぐらいいろいろあって、読書量がすごく増えました。だいたい毎月15から20冊くらいの本を読んでいます。ネットで調べますと、大人の平均読書量は月に2.58冊(マイナビ調べ)という統計があり、全く本を読まないという人も36%いると出ています。理由は「忙しいから」とか「ネットで十分」というもの。まあ確かにそうかもしれません。

読書の効果

ですが、本を読むことが習慣になってくると、知識の幅が広がって多面的な考え方が出来るようになり、結果として自分の行動が変わってくるという実感があります。本を読むことはインプットなのですが、なんとなく同時にアウトプットの質も量も改善されるような感じがします。なので、本はやっぱり読んだほうが良いように思います。

プロのやり方

とはいえ、忙しい一日のどの時間に本を読んだら良いのか?どうやって読んだら良いのか?ということが問題になります。専門家の中には読書を仕事にしている人もいて、例えば作家の佐藤優さんがその著書「読書の技法」や「僕らが毎日やっている最強の読み方」(池上彰さんとの共著)で説明しているような、すごいやり方もある訳ですが、普通の大人である私がどのようにやっているのか、紹介したいと思います。

私のやり方 (1)Kindle本を読む

自分の場合、AmazonのKindle本を読み始めてから読書量がぐっと増えました。その理由は簡単でスマホで読めるから、です。特に新書など文字中心の本はほぼiPhoneのKindleアプリで読んでいます。会社の行き帰りの電車の中とか、ちょっとした空き時間にちょこちょこ読むと意外と読み進めることができます。なにより本を持ち歩く必要が無いのが良いです。

また、Kindle本は毎日日替わりセールがありますし、不定期ですが特定の出版社の本が50%引きとかセールがあって、とても安く本を買うことが出来ます。コーヒー一杯程度の値段で1冊買えればとてもお得な気がします。

私のやり方 (2)どこでも本を読む

上記(1)とも繋がっていますが、KindleですとiPadやKindle Fireなど様々なデバイスで読めますので、寝る前はベッドでiPadで読むとか、お風呂にKindle Fireを持ち込んで読むとか、時と場所によって読み方を変えることで読書量が増えます。

私の場合、図や絵が多くiPhoneでは読みずらいレイアウトの本はiPadで読んでいます。またリラックス系の本はお風呂でKindle Fireで読んでいます。お風呂でKindle Fireを読むことを「Kindle浴」といって、ググるとやり方(水没に対する対処法)がたくさん出てきますので、参考にしてください。Kindleですと安いので、お風呂に持って入る心理的ハードルも低いです。

私のやり方 (3)図書館を利用する

自宅から徒歩圏に2つ公立図書館があるため、よく利用させてもらっています。いまどきの図書館は読みたい本をインターネットで検索して予約することができ、準備ができるとメールでお知らせしてくれますので、大変便利です。

図書館で借りて読むメリットは2つあって、ひとつはもちろん無料ということです。月に20冊も読むと本代がばかになりませんので、無料は本当にありがたいです。もうひとつは返却期限(2週間)が切られているということ。期限が決まっているとおしりに火がついて、焦って読みますので、読書量が伸びます。ただし、借り物なのでお風呂で読んだりとかは出来ないのが残念な点です。

私のやり方 (4)速読する

やはり量をこなすには速く読むことが必要です。速読というと眼を早く動かしたり、特殊な技能のような感じがしますが、そうではないやり方もあります。これは「王様の速読術」という本から学びました。すこし慣れれば誰でも速く読めるようになると思います。

まとめ

以上のように、Kindleや図書館を活用していつでもどこでも速く読むという習慣がつけば、毎日忙しい方でもわりと楽に月15冊くらいはこなせるようになると思います。読書は投資の対象としても費用対効果が大変高いです。お試しあれ!

 

法人税申告書と作成順序

2017年9月5日にJDLさんで「法人税申告書」の講習会に参加しました。

法人税の場合、たくさんの別表があり、どれを使うのかはその法人の状況によって異なるわけですが、JDLの講習では一般的な法人を対象として、特殊なケースを考えずに申告書を作成する場合、どの別表をどういう順序で作成したらスムーズかという観点で教えてくれました。

税理士試験の法人税受験時代の理解とはちょっと違っていて、あくまで実務ベースでミス無く効率的に申告書を作成するためのステップとしてとても参考になりました。こうすると数字がスムーズに流れていきます。

備忘のため、その順序をメモしておきます。

 

まず国税から

1) 別表五(二) 租税公課の納付状況等

2) 別表五(一) 利益積立金額

3) 別表二 同族会社等の判定

4) 別表十六(二) 減価償却資産の償却額

5) 別表十五 交際費等

6) 別表十一(一の二) 一括評価金銭債権に係る貸倒引当金

7) 別表八 受取配当等

8) 別表六(一) 所得税額の控除

9) 別表四 所得の金額

10) 別表一(一) 各事業年度の所得に係る申告書

 

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11) 第六号様式別表十四 基準法人所得割額

12) 第六号様式 都道府県民税・事業税の申告書

13) 第二十号様式 市町村民税の申告書

 

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14) 別表四 損金経理をした納税充当金

15) 別表五(一)利益準備金、積立金、繰越損益金

実際には行きつ戻りつするわけですが、あるべき流れとして押さえておきたいと思います。