この記事は「会社案内を作ることになったのですが、なるべく安く好印象なものを作る方法はありますか?あまり予算がないので」といった疑問に答えます。
目次
好印象な会社案内をなるべく低価格で作るコツ
先日、とあるお客様の経理データを見ていると、見慣れない会社のへの支払がありました。かつ金額も20万円ほどとそれなりに高額で、「何かなコレ?」と。
内容を確認すると、その20万円は「会社案内の制作」のための費用と分かりました。会社案内がこんなに高くつくものとは知りませんでしたが、もっと安く作る方法があったはずです。
そこで、今回は好印象な会社案内をなるべく安く制作する方法についてお伝えします。
会社案内はなぜ必要なのか?
その前に、そもそもなぜ「会社案内」なんて作る必要があるのでしょうか?そのお客様もそうですが、ホームページの準備は以前からしてあり、これがある意味「会社案内」なのですが、さらに紙の冊子で「会社案内」を制作する必要があるのか?ということになります。
現実的な最適解としては、必要になる場面が想定されるなら、紙の「会社案内」も作っておいた方がよいです。どのような場合に必要になるかというと、次のようなときです。
- 営業や入札で必要となるとき。ふだんの継続的な営業活動では会社案内は必要ではありませんが、新規顧客の開拓には必要でしょう。また、公的機関への入札などでも提出を求められる可能性があります。
- 業者登録で必要。取引先の発注システムに業者として登録される際に、細かい入力項目があり、一つ一つ答える代わりに会社案内を渡して済ませる、というパターンがよくあります。
- 採用ツールとして必要。中規模以上の企業であれば、「就職フェア」のような説明会イベントで配賦する必要があります。
私のお客様の場合「入札」で必要ということでした。はっきりとした必要性があるのであれば、作っておきましょう、ということになります。
会社案内制作の相場
会社案内の制作費用は完全にピンキリです。
ネットで営業している格安業者なら、A4で4ページの冊子(A3を2つ折りにしたもの)が2-5万円くらいです。この場合は、あらかじめ用意されたテンプレートを選んで、テキストや画像を入れ替える程度のデザインとなります。
コスト重視でとにかく会社案内があれば良い、という方ならこういったもので充分でしょう。
そうではなく、せっかくなら自分なりにアピールしたいことを盛り込みたい、会社のビジョンを訴えたい、デザインで凝りたい、ということなら、オリジナル制作することになります。オリジナル制作なら、A4で4ページの冊子がやはり20万円前後が相場のようです。
正直言って、高いですね。
格安で会社案内をオリジナル制作する方法
オリジナル制作でももっと費用を安く抑えたいなら、自分でデザインして、格安の印刷業者で印刷する、という手順をふみます。
具体的な方法は以下のとおりです。
会社案内を自分でデザインする
デザインのプロの方ならAdobe Photoshopのような高級ツールを使えば良いでしょう。ですが、大多数はデザインの素人だと思いますので、素人向けのツールを紹介します。
ひとつはMicrosoft PowerPoint(パワポ)です。パワポ用の無料デザインテンプレートはネットに溢れていますので、「powerpoint テンプレート 会社案内」などと検索して、好みのテンプレートをダウンロードしましょう。
そのテンプレートを基に自社の会社案内を準備することができます。
もうひとつはソースネクストの「パーソナル編集長」です。パーソナル編集長はチラシや会報、冊子を簡単に制作できるソフトで、かなり古くからユーザーが多いお手軽デザインツールです。
パーソナル編集長の場合も好印象なテンプレートが豊富に準備されていますので、テンプレートを選んで自社の会社案内を制作することができます。デザイン専用ツールなので、初心者にはパワポよりも使い勝手が良いです。
パーソナル編集長の購入は以下の公式サイトから「製品」タブをクリックして、検索窓で検索してください。記事執筆時点でバージョン14をダウンロード販売しており、標準価格17,900円です。
会社案内を格安の印刷業者で印刷する
デザインが出来たら、データを入稿して印刷納品してもらう、ということになります。今ではネット上に格安の印刷業者があり、ネット上で全ての手続きを完了することができます。昔のように印刷業者と打合せたり、原稿が行ったり来たり、といったことはなくなりました。
そのような印刷業者は多々ありますが、私がよく使っているのは「ラクスル 」です。ネット印刷では大手の業者です。自分で作ったデザインをデータで入稿して印刷してもらえます。
ラクスルの場合、A4仕上がり二つ折りパンフレットなら100部で5,100円から、となっています。短納期なら値段が上がりますが、余裕をもって発注できれば安くなる仕組みです。
また、紙質や印刷方法などによっても値段が変わります。送料は別途かかります。
注意すべき点としては、データ入稿時の形式が「PSD」(Photoshopなど)か「PDF」でなければなりません。パワポでもパーソナル編集長でも「PDF」で出力できますのそのまま入稿することができます。
もし、すでに手持ちのパワポがあるなら、自分でデザインを制作して、ラクスルで印刷すれば、100部で5,100円から会社案内を制作することができ、非常にコストが安く済みます。
20万円が5千円まで圧縮できるのです。他にも印刷業者はありますが、使ってみた感想として「ラクスル 」が使い勝手が良く、仕事も速いです。
以上、好印象な会社案内をなるべく低価格で作るコツ、という話題でした。この不況でコストを圧縮する必要があるなら、こういった低価格作戦をおすすめします。
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