私が仕事させて頂いている松田猛税理士事務所のお客様で決算作業があり、4日ほどの日程で鹿児島へ行ってきました。このタイミングで、産経ニュースに下記の記事が掲載され、奄美市がんばっているな、ということでどんなことをやっているのか調べてみました。
「どこでもできる仕事」を鹿児島・奄美で 移住者呼び込みへフリーランス育成
上記の記事にもある「フリーランス寺小屋」は、奄美市がバックアップしている(と思われる)「フリーランスが最も働きやすい島化計画」というサイトに詳しく出ています。
こちらのサイトによると、以下のように書かれています。
「フリーランスが最も働きやすい島化計画」は平成27年7月1日よりスタートしました。本計画では、以下のことに取組み、2020年までに200名のフリーランスを奄美市内で育成すること、また、50名以上のフリーランスの移住者を呼びこむことを目標にしています。
- ICT活用企業・地元企業と連携による島での働き方支援
- 人材育成セミナーなど各種講座の開催
- 奄美市にフリーランス支援窓口を設置
- 「奄美フリーランス協会」設立支援
- 移住支援(空家バンク、定住促進住宅)
- コワーキングスペースの提供
- インターネット環境の整備
要するに、リモートから仕事しやすいインフラなど環境面を整備して、フリーランス個人事業主を呼び込むことで、所得を奄美市に呼び込み、地域を活性化させようという狙いです。
確かに最近ではインターネットがあれば、場所に捕らわれずに仕事できる業種も増えてきており、ワークライフバランスを実現するためにも都会の雑踏を逃れて奄美市のようなきれいな所で生活するのは良いですね。
自分の場合もそうですが、一般の企業でも職種によっては在宅勤務やリモートワークが可能な場合があり、フリーランスだけでなく、そういった人達を呼び込むというのもアリな気がします。そのほうが所得・消費の取り込みという意味では即効性がありそうです。ただし、長い目で地域との結びつきという面ではフリーランスや自由業の方の方が根をおろしてくれそうですが。
ランサーズさんの「エリアパートナープログラム」という取り組みを見ると、奄美市以外にも足利市や南房総市なども同様の取り組みを行なっている様子。地方にとっては単にお金を持った人が来て消費してくれるというよりも、所得の流れを呼び込んでくれる人に来て欲しいということを聞いたことがあります。
こういった取り組みが全国の地方自治体に広がっていって欲しいところです。