【資産形成】最近注目されている投資「イデコ」「小口不動産」「ソーシャルレンディング」を利回りで比較してみた



最近は、年金2千万円不足問題や預貯金の超低金利を背景として、貯蓄から投資への流れが加速しています。現金を銀行に預けておいたところで全く増えませんし、むしろ価値が目減りしてしまうという状況です。

そこでこの記事では、初心者でも始めることができるものとして最近話題になっている3つの投資手法について、利回りが有利なのはどれなのか比較して説明しています。 



今回比較する3つの投資手法

3つの投資手法とはこの3つです。

  • Ideco(イデコ)
  • 小口不動産
  • ソーシャルレンディング

 いずれも少額の資金から始めることができ、比較的安全性が高いので初心者でも始めることができるものです。日本では「投資」というと、「投機」と混同されるためか、「怖い」とか「胡散臭い」とかネガティブのイメージの方が先行してしまいますが、最近では様々な投資手法が認められており、正しくリスクを理解して扱えば資産形成に役立つものです。

ギャンブルのような「投機」とは性質が根本的にことなります。



Ideco(イデコ)

中でもイデコは国の政策ですから「投機」とは全く異なります。イデコ は個人の確定拠出年金というものなのですが、一言でいうと公的な年金とは別に自分で自分の年金を積み立てて運用するということです。

運用先は民間の証券会社で、予め定められた投資信託の中から選んで投資するということになります。サラリーマンや個人事業主などをその人の属性によって毎月の掛金の上限は決まっていますので、その上限の範囲で自分で決めた金額を毎月投資することになります。

投資の対象となるのは投資信託は日本の株式や外国の株式、不動産証券(リートといいます)など多様なものがあります。この中から好きなものを選んで、毎月の掛け金の全額を一つの投資信託の購入にあててもいいですし、いくつかに分散して分けて買うこともできます。

私の場合は SBI証券 でイデコをやっています。 最初のうちは「iFree 8資産バランス」という投信に100%掛け金を投じていたのですが、最近リスクを分散するために掛け金を20%ずつ5つの投信に分けて買うように設定変更しました。このように設定変更も簡単かつ自由にすることができます。

肝心の利回りは、iFree 8資産バランスについては過去1年間騰落率+3.66%(2019年9月時点)という結果が出ています。まずまずの内容と言えるでしょう。

 イデコの場合、投資信託の利益だけが魅力ではなく、他にもメリットがあります。一つは毎年の所得税と住民税の節税効果、もう一つは最終的に退職金または年金として受け取る際の所得控除です

所得税と住民税の節税効果はその人の所得と年間の掛金によって異なります。計算例としては次の図のとおりになります。

graph1

(出典:りそな銀行 確定拠出年金でどのくらい節税できる?

例えば、掛け金が月額12000円(年額144000円)で、課税所得が400万円であれば節税効果は43200円となります。これだけのお金が家計に残るという意味です。たとえ投資信託で利益が出なかったとしても、この節税効果のメリットが大きいのです。

さらに引退して退職金または年金として積み立てたお金が戻ってきた時には、所得控除の対象となります。退職金として受け取れば年額40万円(20年を超える期間は年額70万円)までは非課税となります。専業主婦のような退職金がない人にとっては、この退職所得控除使えるのか大きなメリットです。

このようにメリットだらけのイデコです。私の周りでもイデコをまだ始めていない人がいるのですが、理由がさっぱり分かりません。 

確かに投資信託は元本割れの危険もあり、リスクはありますが、税金面でのメリットが非常に大きいので、もしまだイデコを始めていなければ SBI証券 などに口座を作って検討してみると良いでしょう。



小口不動産投資

小口不動産投資も「不動産投資」と名前がついているばかりに危険視されて敬遠されがちです。特に「かぼちゃの馬車」の事件以降最初から検討しないという人もいます。

ですが、ここで紹介する「小口」の不動産投資は、世の中一般でいう不動産投資とはかなり異なります。 一般の不動産投資が、不動産物件を直接購入するのに対し、小口の場合は多数の投資家から少額の資金を集め、投資組合として間接的に不動産物件に投資します

そしてその不動産の家賃収入などの収益から経費を引いた残りを投資家に分配するという形になっています。投資金額に対しての分配金の割合が実質利回りとなります。

クレアスライフ社の「【一口家主】 iAsset」という小口不動産商品では、1口50万円単位で購入することができます。投資の期間は5年間で年間の実質利回り2-3%を目標としており、実績として現在募集している投資案件で2.13%の実質利回りとなっています。

過去の実績としては元本割れになったということはないそうです。もちろん将来を保証するものではありませんが、かなり堅実な投資と言えるでしょう。

さらに投資事業が終了するとクレアスライフが物件の共有持ち分を買い取ってくれることになっているので、投資が終わった後共有持分を持て余すということはありません。また、手数料がかかりますが、中途解約も可能です。

かなり魅力的な投資先であると言いますので、興味がある方はこちら【一口家主】 より資料を請求してみると良いでしょう。



ソーシャルレンディング

株式や不動産ではなく事業に投資するのがソーシャルレンディングです。一言で言えば、事業をしたい人にお金を貸し付けて、その利息を得ます。貸付金に対する利息が実質利回りとなります。

ソーシャルレンディングの場合も投資家から小口の資金を集めて、資金需要のある個人や企業にお金を貸し付けます。その個人や企業が利息を払えなくなったり、借金を返せなくなれば、損失となりますのでそれがリスクとなります。

したがってソーシャルレンディングは運用会社選びが非常に重要です。運用会社が正しいところに貸し付けて、きちんと回収できているかどうかが重要です。

その意味では、業界大手である【クラウドクレジット】 が良いです(小さいところですと怪しい会社もあります)。過去の実績においてもそのような全く回収できなくなったという経験はないそうです(ただし回収が遅れたということはあるそうです)。

そして実質利回りは過去の実績としては、平均して約6%ぐらいの利回りであったとされています。ただし、2019年8月のレポートでは、全ての案件に投資した場合 3.9%となっています。

【クラウドクレジット】 の特徴については、以下の記事に詳しく書きましたので、よろしければご覧ください。



まとめ

ここまで3つの投資の実質利回りを比較してきました。まとめると直近の結果としては、次の通りでした。

これらの利回りは将来を保証するものではなく、状況によって変わりますが、少なくともその間の普通預金の利回りが比較的高い方のネット系銀行でも0.01%から0.1%ほどですから、全然違いますね。

こういうものは知っている人だけが得しているものですので、是非知っていただき、資産形成に役立てて頂ければと思います。

以上、最近注目されている投資「イデコ」「小口不動産」「ソーシャルレンディング」を利回りで比較してみた、という話題でした。