小さなお店・個人事業主はクラウドサービスで手間を省こう

2017年10月20日、東京・秋葉原で開催されまして会計事務所博覧会2017に参加してきました。特に興味があったのが、税理士事務所や小さなお店、個人事業主がどんなクラウドサービスを使っているのか?ということでした。

こういった小規模な事業の場合、どうしても本来時間を使うべきこと以外のことをどれだけ効率的にさばけるのか?が重要な課題であり、そのために最近のインターネット・クラウド時代ではこれを使ったサービスをうまく活用することが求められます。

ご注意:以下は2017年10月時点での情報です。

 

各サービスをサマリー

スマレジ  https://smaregi.jp/

  • クラウド型のPOSレジ。スマホやタブレットにアプリをダウンロードして使うことができる。1店舗のみだが、無料のプランがある
  • 割引販売やセット販売など様々な業種の様々な販売形態に対応し、消費税の軽減税率販売にも対応している。売上のリアルタイム集計や期間集計を見ることができる
  • 別途レシートプリンターを組み合わせてレシート出力ができる
  • 別途スマレジ・ペイメントの契約をすると各種クレジットカード決済もできる(手数料3.24% 月額無料)
  • 複数店舗や他システムと連動(API)させる場合、月額4,000円のプレミアムプランが必要となる
  • Freee・マネーフォワードとの連携あり

 

エアレジ https://airregi.jp/

  • クラウド型のPOSレジ。スマホやタブレットにアプリをダウンロードして使うことができる。エアレジは全ての機能が無料
  • 基本レジ機能や売上分析に加えて、顧客管理、在庫管理、クレジットカード決済も可能。消費税の軽減税率販売にも対応している
  • 別途レシートプリンターを組み合わせてレシート出力ができる
  • クレジットカード決済にはAirペイの契約が必要(手数料3.24% 月額無料)。Suicaなどの電子マネー、中国のAlipayやLine Payにも対応している。
  • 一定の外部サービスとの連携はあるが、APIによる連動はできない
  • Freee・マネーフォワードとの連携あり

 

Square (スクエア) https://squareup.com/jp

  • スクエアPOSはスマホやタブレットにアプリをダウンロードして使うことができる。Square Reader (IC カードリーダー 4,980円 キャッシュバックあり)をスマホやタブレットに挿してクレジットカード決済(手数料3.25% JCBのみ3.95% 月額無料)が可能。別途レシートプリンターを組み合わせてレシート出力ができる
  • ブラウザ決済は、パソコン上でクレジットカード決済(手数料3.75% JCB対応なし月額無料)が可能
  • スクエア請求書はWebサイト上で請求書の作成が可能(無料)。メールで客先に送付し決済してもらう。顧客はそのままオンラインでクレジットカード決済(手数料3.25%)できる。紙が必要な場合は印刷する
  • Freee・マネーフォワードとの連携あり

 

Misoca (ミソカ) https://www.misoca.jp/

  • クラウドで見積書・納品書・請求書の作成ができるサービス
  • PDFを発行してメールで客先へ送付できる
  • 月間5通までなら無料
  • 紙に印刷して封入・郵送までしてくれる。ただし有料プラン(年額8,000円から)が必要

 

STREAMED(ストリームド) https://streamedup.com/individual

  • 領収書やレシートを会計データにしてくれるサービス。スマホやタブレットにアプリをダウンロードして、またはウェブ上で使うことができる
  • 領収書やレシートを写真撮影またはスキャンして画像を送ると、1営業日でデータ化してくれる。これをCSV出力して会計ソフトに取り込む
  • 機械ではなく人が入力しているので精度が高い
  • 月5枚までなら無料だがCSV出力はできない。プロプランライトに加入すると月額300円で6枚目から1枚30円で処理で、プロプランなら月額1950円で1枚20円で処理してくれる。月170枚(総額5250円)以下ならプロプランライトのほうがお得

 

Webレター http://www.post.japanpost.jp/service/webletter/

  • 日本郵便が提供している請求書やDMの発送サービス。Webサイトからデータをアップロードして利用する
  • 宛名印字・切手貼付・封筒詰め・投函発送といった一連の業務を代行してくれるもの
  • A4サイズ白黒印刷1ページ97円から
  • システム連携はオービックビジネスコンサルタント社の「商奉行i10」で作成した請求書で可能

 

まとめ

他にも目的用途によって様々なクラウドサービスがあると思います。自分の時間を本業や大事なことに集中させて、それ以外のことはこういったサービスを使って効率化するのは良いことです。

リアル店舗で現金やカード決済がメインであれば、スマレジかエアレジを導入してFreeeやマネーフォワードのような会計アプリと連携させると日々の売上集計や記帳の手間が相当省けるでしょう。

サービス業やオンライン店舗であれば、スクエアを使ってWeb決済したり、紙の請求書を求めてくる顧客にはMisocaやWebレターを使って請求処理をすれば低コストでかつ手間も省けます。

さらに費用・支出については領収書やレシートをSTREAMEDでデータ化してFreeeやマネーフォワードのような会計アプリにアップロードすれば、記帳の手間が省けますね。

実際の業務内容に即して何をどのように組み合わせればベストなのか、ご相談頂ければと思います。

以上、小さなお店・個人事業主はクラウドサービスで手間を省こうという話題でした。