この記事は「LINEを仕事用に使ってお客様に対応したり、サービスを提供する方法はありますか?」といった疑問に答えます。
目次
日本でSNSと言えばLINE
日本でSNSと言えば、ご存知のとおりなんだかんだ言ってLINEがぶっちぎりです。2019年時点の利用者を見ても下図のとおりとなっています。
(出典:Social Media Lab by Gaiax)
そうすると、LINEをビジネスに活用することは当然に考えたいことです。今までLINEについて疎かったので、どういった方法があるか調べてみました。
LINEをビジネスに活用する方法
LINEは2019年にリニューアルし、従来分かれていたLINE公式とLINE@(ラインアット)が合併しました。2020年現在でもLINE@という呼び方がネット上には残っているようですが、正式には「LINE公式アカウント」(LINE for Business)という名称になっています。
このLINE公式アカウントで何ができるのか?というと、次のことです。
- 友だち追加したユーザーにメッセージ(メルマガ的に)を送る
- 友だち登録しているユーザーのタイムラインに情報を投稿できる
- ユーザーからの問い合わせに対してLINEのトークと同じように直接コミュニケーション(これをLINEチャットと呼んでいます)できる
- ユーザーがLINE公式アカウントのトーク画面を訪れた際、画面下部に大きく開くメニュー(自社サイトへの誘導に使える)
- ポイントカードを作成・発⾏できる
- 店舗で使用できるクーポンや抽選を作成できる
- LINE広告を連携させることにより、友だち追加広告で効率的に友だちを獲得できる
けっこう様々な機能が用意されており、LINEの利用者数を考えると、これらの機能をビジネスに活用することは充分に魅力的と言えます。しかも、無料で始めることができる(メッセージ数が月1,000件までの制限あり)ので、対象となるユーザー属性(性別・年齢)に関わらず、使わない手はありません。
問い合わせ対応の機能を導入してみた
上記の機能のうち、どれが効果的かは、それぞれのビジネスの事情により異なります。店舗であれば「ポイントカード」や「クーポン」が有効でしょう。
以前聞いた話では、美容室が雨の日にはお客さんの入りが悪いということで、雨の日にクーポンを作ってLINEメッセージを流すといった使い方をして効果をあげているそうです。他にもいろいろなアイデアがありそうです。
自分の場合は税理士・コンサルタント業ということで、「お問い合わせ対応の機能」を導入してみることにしました。具体的には、Webサイトのサイドバー上に「LINEで問い合わせ」リンクを設置して、お客様にLINEを使って対応する、といったものです。以下の赤矢印部分のリンクがそれです。
パソコンではリンクをクリックすると、「友だち追加」用のQRコードが表示されます。利用者はスマホのLINEからQRコードを読み取って友だち追加のうえ、問い合わせ(チャット)することができます。
スマホではそのままLINEアプリが立ち上がって問い合わせ(チャット)することが出来ます。LINEはスマホとの親和性が高いので、スマホによるサイト利用者が多ければ、問い合わせしてもらえる可能性が高まりますね。
いずれの場合も、私の方ではいつものLINEアプリの「サンクプランズ・コンサルティング」というLINEグループにトークとして問い合わせが入ります。通知させることによりタイムリーにお返事することが可能となります。
LINE問い合わせ機能の導入方法
(1)前提となる条件
LINE公式アカウントを利用するには、そもそもLINEユーザー(アカウントを作成済み)である必要があります。
また必須ではありませんが、事前にスマホにLINE公式アカウントのアプリも入れておきましょう。スマホから管理できるほうが何かと便利です。LINE公式アカウントのアプリは通常のLINEアプリとは異なりますのでご注意を。
(2)LINE公式アカウントの作成
LINE公式アカウントにアクセスして、「アカウントの開設」をクリックします。
(3)必要な項目を入力する
アカウントには2種類あり「承認」と「未承認」がありますが、まずは「未承認」でスタートすればよいです。本格的になってきたら情報を追加して「承認」に変えることができます。
「未承認」であれば、「表示アカウント名」(お店の名前・屋号など)、「メールアドレス」、「業種」を設定するだけ公式アカウントが作成できます。
(4)「友だち追加」ボタンの作成
「友だち追加」用のリソースは以下の場所にあります。
- アカウントマネージャーにログインする
- アカウント → アカウントリスト → アカウント名 → 友だち追加 と進むとURL、QRコード、友だち追加ボタン、の3つが表示されています。
これらをお店や会社のホームページに掲載してお客様に友だち追加して頂くように促します。
どれを使うかは、それぞれの考えで良いです。私の場合は、上記の例のようにとりあえずURLを使ってリンクのみを表示しています。もっと目立たせたい!ということならボタンを使うのが良いでしょう。
(5)応答設定をする
お問い合わせ(チャット)を受け付けるためには、「応答モード」をチャットに設定する必要があります。
- アカウントマネージャーの「設定」をクリックする
- 左メニューの「応答設定」をクリックするとこの画面が出ますので、応答モードのチェックを「チャット」に入れます
さらに、その下の「詳細設定」で応答時間を設定できます。初期値では24時間受付となっているので、業務時間に変更すると良いです。
「応答時間を設定」をクリックして、各曜日をクリックして時間を設定します。私の場合は、月曜から金曜の9時から5時までで設定しており、以下のとおりです。
さて、これでLINE経由での問い合わせがあるかどうか、すこし様子を見てみることにします。
以上、LINEをビジネスで活用するとどんな使い方が出来るか?、という話題でした。お客様があなたのビジネスに多様な方法でアプローチ出来るように準備しておくことは重要です。今であれば、SNSの活用というのは避けて通れないものです。
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