【これからあたりそうなビジネス】沖縄でビジネスを始めるならコレ!

2018年はゴールデンウィークの前半で沖縄に行ってきました。当然ですがどこへ行っても観光客で非常に賑わっていました。その様子を見て少し考えたことを書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

現在の日本において観光業は数少ない成長産業の一つであると思います。旧来から日本経済を支えてきた主要産業は、電機にしろ金融にしろかなり落ち目な状態になっており、実際「世界時価総額ランキング(2018年4月)」において日本企業はベスト20位にも入る企業がないという状況です。トヨタ自動車が日本企業では最上位で35位です。

下記の本でデービッド・アトキンソンさんが言っているように、日本はその眠れる資源を活用して観光立国を目指す必要があります。高齢化と少子化が同時に進行していく現在の日本では、特に地方の都市においてどうやって経済を活性化していくかといえば、どうしても観光を中心に将来設計を考える必要があるでしょう。企業や産業を誘致といっても、これから働き手そのものが減っていく訳ですから、どうにもなりません。

沖縄観光客の属性

まず、誰が沖縄に来ているのかというと、何と言っても国際通りなど街をぶらぶら歩いていて目立つのは外国人です。おそらく、台湾や中国・香港などアジアから来ている旅行客が非常に目立ちます。次に、子供がいる若い家族づれの観光客が多く目立ちます。

ですが、これを沖縄県が出している統計のデータ(観光統計実態調査)と比較すると、少し様子が違うようです。外国人については確かに成長著しく、いわゆるインバウンドの需要が重要であることには変わりがないです。ところが、日本の県外客としては単身一人旅の人が一番多いという統計になっています。また、年齢層としては40代から50代が最も多く、性別では女性が多いというデータがあります。

観光客にとって魅力的なもの

また、統計データによると旅行者の満足度が高いのは自然や景観の美しさで、いわゆる従来型観光の中心である観光地めぐりや食事・お土産屋さんの満足度はそれほど高くありません。これは現地で実際に経験した感触と会っていて、食事やお土産はかなり同じようなものがどこにでもあり、ありきたりな感じがしました。これらは、初めて沖縄を訪れた人には珍しくて楽しめると思いますが、2度目3度目のリピーターとなるともう行かないでしょう。

 

沖縄旅行でビジネスを始めるならコレ!

以上のことから、もし自分がビジネスを沖縄で始めるとしたら、次のようなポイントを狙うでしょう。
(1) 年齢層は50代から上の比較的年配の旅行者
(2) きれいな海や雄大な自然・景観を楽しむ体験型
(3) 忙しく観光地めぐりをするというよりは滞在型
(4) 女性が一人で来ても動きやすい、入りやすく楽しめる仕組み

少子化で子供や若い人は減っていくでしょうから、子供をメインにしたようなアトラクションであるとか、若い世代をメインにしたようなアクティビティは将来性が低いような気がします。

そうではなくて、比較的年配の旅行者がじっくりと自然や景観を楽しめる、そして長めの滞在で多くのお金を沖縄に落としてくれる、つまり一人当たりの消費単価が上がるようなそういう方向性を狙います。

上述の本でデービットさんが言っていますが、これらの内容はおそらく外国人にとってもウケると考えられます。急ぎ足よりも滞在へ、文化資産よりも体験型へ、のシフトはインバウンド需要にも応えるものです。旧来型の観光や爆買い期待から新しい魅力へとシフトさせる必要があるでしょう。

沖縄県は「1人当たり県民所得のランキング」が最下位というデータがあり、基地の負担もあって産業振興という意味ではイマイチなのかもしれません。ですが、現状を嘆いているよりは持てる資源を有効活用して盛り上がってほしいと思った次第です。自分も今度はもう少し滞在型で沖縄を訪れたいと思います。

以上、沖縄旅行でビジネスを始めるならコレ!という話題でした。

━━…━━…━━…━━…━━…━━

サンクプランズ・コンサルティング

━━…━━…━━…━━…━━…━━

個人・中小事業者のお客様を対象に会計サービス、コンサルティング、デジタルコンテンツ販売、セミナーなどを行っています。

詳しいプロフィールを見る

会計サービスについて

コンサルティングについて

デジタルコンテンツ販売について

セミナーについて

お問合わせはこちら