新規感染者はどうして減ったのか?コロナの波から将来予測できるか?

※ この記事は新型コロナウイルスについて扱っていますが私はこの分野の専門家ではありません。素人がただ思いつきで書いただけの記事です。



新規感染者はどうして減ったのか?

新型コロナウイルスの新規感染者数が急激に減少しました。2021年10月11日現在の全国の新規感染者は359人と1か月前の8787人の10分の1以下です。

なぜこんなに急に減ったのか?については専門家にも誰にも分からない様子です。 人流抑制が効いたという話がありますが街の様子を見ても、まったくそういう感じはしません。

また、ワクチン接種が効いたからといった話がありますが、世界ではワクチン接種率が高くてもシンガポールのように過去最多となっているところもあり、説得力に欠ける話です。

感染しやすい人が感染し終わったから、という説もあるそうですが、それにしても減り方が急すぎます。

結局のところ「感染症は自然現象だから」ということでしょうか。人間がどう対処しようと、自然に増えて自然に減る、ただそれだけの事のように見えます。





コロナの波をデータ分析

もしただの自然現象だと言うなら、一定の規則性があるかもしれません。そう思ってデータを分析してみることにしました。

厚生労働省がホームページから新規感染者数のデータを公開しています。そのデータをダウンロードして Excel でグラフにして分析してみることにしました。

こちらの図は新規感染者数7日間の移動平均にしたものです。曜日によるバラツキを平準化するためです。

新規感染者数

これを見ると特に第5波はほぼ完璧な正規分布(ベルカーブ)を描いているように見えます。いかにも自然現象という感じです。

また第3波と第4話の間隔、第4波と第5波の間隔は似ていることがわかります。ピーク間で数えてみると119日、105日です。だいたい100~120日くらいで次のピークという感じです。



コロナの波から将来予測できるか?

現時点(2021年10月12日)は谷の入口という感じですが、問題はこれがいつ頃また上昇に転じるだろうか?ということです。また次のピークはいつごろだろうか?ということも問題です。

それによって個人的には様々な予定が影響を受けます。もちろん社会全体としては再び上昇に転じない方が良く、このまま終息というのがベストシナリオですが、そうも行かないだろうというのが大方の予想かと思います。

ならば、このデータを使って将来予測することはできないでしょうか?

Excelには近似曲線を自動的に描く機能があります。今回もそれを使って過去のカーブから近似曲線式を導き、将来に当てはめるという方法でやってみます。

特に注目したのは「谷」の形です。第4波の前の谷、第5波の前の谷の形が良く似ており、この部分だけを抽出して近似曲線を書いてみました。すると、第5波の前の谷は以下のようになりました。

第5波の前の谷

これから近似曲線式を自動計算すると、以下の式になりました。

y = 2.6366×2 – 2720.8x + 703521
x2はxの2乗で、つまり中学校で習う2次関数です。確かに2次関数のグラフにそっくりです。

それで近似度合いを示すR2乗という数値(これもExcelが自動で計算してくれます)を見ると、次のとおり80%を超えており、かなり強い近似度合いといえます。

R² = 0.8864

つまり、直近のコロナの谷はかなり単純な2次関数で近似できるようです。

今後も同じような挙動になると仮定して、この式を将来に当てはめて予測をしてみました。すると次のような感じです。

黒線は9月16日以降の計算上の予測値(7日間移動平均数)で、オレンジ線はすでに発表された実際の数字です。実際の数字のほうが予測よりはるかに急激に減少して予測から乖離していることが分かります。

できればこのまま再浮上しないで!という気持ちですが、おそらく11月上旬から中旬ごろから再び上昇に転じるのではないか?という予測になります。

その後、いつごろピークに来るかは分からないですが、第4波第5波と同じ傾向なら第5波のピークから120日後くらい、つまり12月中旬から下旬ごろでしょうか。あるいは遅れて1月上旬ごろでしょうか。すなわち今年の年末年始もあまり帰省や旅行が期待できない雰囲気ではあります。

ピークの高さも重要な問題ですが、こればかりはなんとも分かりません。変異ウィルスの特徴によるでしょう。第5波のように爆発しないことを祈るばかりです。





いまから11月下旬までが行動のチャンス

これらは単なるExcel上の予想に過ぎません。薬剤の開発も進んでいるようですし、これから医療体制も改善するでしょうから、感染リスクはだんだん小さくなるはずです。

とはいえ、相手が自然現象であるだけにどうにもならないという面もあり、結局のところ今までと同じ感染リスク軽減策を続けるということになりそうです。

何かやりたいこと、行きたい場所があるなら、いまから11月下旬までが行動のチャンスかと思います。対策を講じつつ人生を楽しみたいものです。

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