森美術館「建築の日本展」で思った4つのすごいこと



六本木ヒルズの森美術館で開催されていた「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」を見てきました。平日の昼間にぶらりと立ち寄って見てきまして、建築はまったく詳しく無いのですが、アートとして堪能することができました。「よくわからないけどなんかすげー」という感じ。こちらの展覧会は2018年9月17日で終了してしまいましたが、大変な盛況だったようです。

 

木組みの工夫がすごい

日本の伝統的な建築技法の「木組み」に関する展示が多くありました。金物による接合を行わず、木だけで構造を作っているやり方ですが、非常に複雑な組み方があり、見ているだけで楽しいものでした。ほとんどパズル。一部を透明にして木組みの中を見せている展示もありましたが、どうやってこうなったのかさっぱりわからなかった。ですが、こういう緻密な仕事は尊敬するし、そういう仕事に対する姿勢も学ぶことが多いなと感じる訳です。

 

建築模型がすごい

(引用:ホテル東光園公式ページより)

建築展といっても、当然ながら本物は展示できないので、模型が展示されているのですが、その模型たちの精緻さがまたすごかったです。有名なホテル東光園(菊竹清訓設計)の模型もありましたが、こういうのよく作るなと関心しきりです。

よく老後の趣味として「模型」が良いよ、と聞きますし、実際はまっている人も見ますが、確かに建築模型も趣味として最高かもしれません。老後の趣味のポイントはひとりでも楽しめること、ということで、まさにうってつけです。ゴルフやテニスは仲間が一人減り二人減り、結局やらなくなる、と聞いたことがあります。

「建築模型」はいろいろ調べてみると、上達すれば稼げるようにもなるそうで、趣味と実益を兼ねる「建築模型」は良いなと思いました。こういうキットも売っているので、挑戦していたいですね。

 

シニア客がすごい

建築展ということで、見にくる人は自分のイメージは若いアート系の客層なのかな、と勝手に想像していたのですが、実際にはほとんどシニア層でした。あと外国人観光客。平日の昼間ということもあったのでしょうが、超高齢化社会をまざまざと感じました。

定年後にやることが無い、行く所が無い、という感じなのでしょうか。上手い具合にシニア層の心を掴んだイベントなのかもしれません。超高齢化社会でなんとかシニアにお金を払ってもらおうとしても、こちらの本にあるようにシニアマーケティングがなかなかうまく行かない、と言われています。

老人ぽい感じや「人生くだり坂」感ではなく、「まだまだこれから」をフィーチャーする必要があると言われていますが、そういう意味ではこの建築展が上手くハマっており、「まだまだこれから」なシニアを呼び寄せたように感じました。マーケティングの勉強になります。



森美術館がすごい

森美術館は六本木ヒルズの52階にあります。以前からあることは知っていたのですが、なかなか行くチャンスがなく、今回初めて訪れました。思っていたよりも規模が大きく、とても立派な美術館です。

美術館のチケットで館内の展望台東京シティビューも入ることができ、東京の街並みを見渡すことができます。以前はパリなどヨーロッパの街と比べると、東京=汚い街という印象でしたが、最近は緑との共生とか個性的な建築とか増えてきて味わい深い街に変わりつつあるようです。久しぶりに高いところに上がって、得した感じです。なかなかこういう美術館も世界でも珍しいのでは、と思いました。

━━…━━…━━…━━…━━…━━
サンクプランズ・コンサルティング
━━…━━…━━…━━…━━…━━
個人・中小事業者のお客様を対象に会計サービス、コンサルティング、デジタルコンテンツ販売、セミナーなどを行っています。
詳しいプロフィールを見る
会計サービスについて
コンサルティングについて
デジタルコンテンツ販売について
セミナーについて
お問合わせはこちら