【保険見直し】本当は危険な「一時払い外貨建て保険」【手を出さない方が良いです】

金融機関が高齢者に売っている「一時払い外貨建て保険」というものがあるのですが、危険なので買わないようにしましょう。先日も知り合いの方が銀行の営業マンに案内されて、危うく買いそうになりましたが、すんでのところで難を逃れました。

今回は、一時払い外貨建て保険はなぜ危険なのか?では保険の見直しをどのように行ったら良いか?といった疑問に答えます。



シニア世代が騙されている

背景としてはもちろん、昨今の超低金利があります。普通に銀行口座にお金を置いておいても、普通預金金利が0.01%というスズメの涙ですので、3−5%のバブル時代を経験したシニアたちからすると全然物足りません。

「何か他にないの?」ということで銀行の窓口から紹介されるのが、外貨建ての預金や保険です

外貨預金なら年5%など高金利もありますし、保険なら積立利率が高い、健康告知なしで入れる、老後に備える、といった魅力的なキーワードでコロッといってしまうのです。

いちおう型通りのリスク説明は聞きますが、「そんなの分かっているよ」ということでサインしてしまいます。



銀行の「手口」

ところがこれが後の祭りで、かなり金額の大きな損失となる場合もあり、銀行経由で販売された投資商品について最近トラブル苦情が多くなってきています。金融庁も問題視している状況です

特に一時払い外貨建て保険は危ない商品なのですが、銀行に資産運用の相談をすると勧められることが多くなっています。多くは、まず利子が高くつく外貨預金を勧め、その満期時に一時払い外貨建て保険に振り替える手口のようです。

ですが、この場合も本当のリスクや保険会社や銀行が差し引いた後の「実質利回り」は説明されていないことが多いです。



本当のリスク

一時払い外貨建て保険の本当のリスクは次の3つです。

  • 為替
  • 解約控除
  • 市場価格調整

外貨建ての場合、日本円との交換のための為替にまつわる2つのリスクがあります。

ひとつは為替レートの変動、もう一つは為替手数料です

為替レートは満期時・解約時に契約時より円高になっているとその分日本円が目減りしてしまいます。もちろんその逆もあり得ます。一方、為替手数料は銀行が差し引く両替手数料です。実はこれが意外に小さくありません。

解約控除は、早期解約した際に積立金から差し引かれるペナルティーです。契約してからの年数によって何%かは異なるのですが、早期解約すると結構な金額を差し引かれます。

市場価格調整は、リスクを契約者に負わせて解約返戻金を減額する仕組みです。例えば、米国債権など投資先の金利が投資時より高い場合に値下がり分を契約者負担としていたり、または解約日から支払日までの時間差に関するリスクを契約者に負担させるもの(タイムラグマージン)だったりします。要するに、保険会社が損しないように契約者にリスクを負わせるようになっているのです。

こうしてあれこれと差し引かれて、保険会社や銀行にとって「おいしい」商品となっているのです。

このため、結果として契約者の損失が膨らむ可能性があります。もちろん円安に大きく振れれば、利益が膨らむ可能性もありますので、すなわち万が一に備える保険というよりは、「ギャンブル性」が強い投資商品、と考えたほうが良いのです。



銀行も苦しい

長年付き合いのある銀行に相談しても詐欺まがいのやり口で搾取されてしまうということでクレームが増加しています。

ですが、裏を返せばそれだけ銀行側のノルマ営業が厳しいと言えます。マイナス金利政策のため、どの銀行も収益が削られてしまい、リストラの真っ最中です。

銀行員も分かっていて止むを得ずこんな危ない商品を売っているのではないでしょうか。



正しい相談相手に相談しよう

ですが、だから良いという訳ではなく、こちらとしては虎の子の資産を守り育てる必要があります。そのためにはどうしたら良いでしょうか?

資産運用の相談は独立系のファイナンシャル・プランナーまたは保険紹介会社で相談するのが良いです

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以上、本当は危険な「一時払い外貨建て保険」、という話題でした。保険を資産として運用していくのは、個人の力ではすこし難しい面があります。ファイナンシャル・プランナーなど保険のプロの相談されるのが良いでしょう。

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