給料が上がらない?それなら時間単価を上げよう

最近なかなか給料が上がらないなー、という人は生産性を上げて時間単価を上げることを考えましょう。

過去10年間の平均給与と日経平均の動き

ここ最近は大手企業の業績改善のニュースが多く、だんだん景気回復効果が出てきそうな感じではあります。ですが、その効果が小規模事業者や家計まで回ってくるのか?というと、そう簡単な話でもないようです。

下図は過去10年間の平均給与(万円)と日経平均(円)の動きをプロットしたものです。日経平均はその年の最高値です。

(データソース:国税庁ホームページ)

これを見ますと、景気が落ち込むときは給料は減り方はシャープに下落していますが、景気が良くなってきても給料の上がり方は鈍い、なかなか上がらないという感じになっています。これが庶民の感覚とのズレということでしょうか。

現時点(2017年11月2日)で日経平均は22500円を超えているわけですが、景気が回復しても実際にはなかなか給料は上がってこないよね、というのが大方の感想だと思います。

 

給料が上がらないなら時間単価を上げよう

自分も同じ感想を持っていたのですが、あるときふと「給料の総額は上がらなくても、時間単価は上げられるな」と考えたのです。例えば、ふだん8時間かかる仕事を4時間で終えることが出来たら、給料が同じでも1時間あたりの給料は2倍になったことになります。

だったら自分の仕事のやり方・働き方を変えて、生産性を上げることをモチベーションにした方が良いなと。給料が上がらないのはある意味前提条件なので、働く時間を徹底的に短くすることを考えよう!と考えたわけです。

もちろんこの考え方が出来ないタイプの仕事をしている人も多いと思います。何時から何時までと就業規則で縛られている場合や、アルバイトのようなそもそも時間給の契約の場合は、最初から無理な話です。

ですが、もしいくらかでも自分の裁量で仕事ができる境遇であるならば、その分短く仕事して(アウトプットは時間を短くしても100%出す必要がありますが)、自分の単価を上げる方向に努力・工夫するのがお勧めです。

 

私の生産性アップ作戦

自分の場合は正社員の仕事の標準労働時間は1ヶ月あたり8時間x20日=160時間(有給休暇を含めて)です。1ヶ月である一定の成果(アウトプット)を出す必要がありますので、かつてはこれを160時間で割り振って取り組んでいた訳ですが、生産性を徐々に改善した現在、仕事に使った実時間を毎月集計して確認しますと、月に80~100時間くらいで同程度の成果が出せています。

結果さえ出ていれば、マネジメント(仕事を提供する側)にとって特に不満は無いので、問題は起きていません。むしろ時間をだらだら過ごすより結果を出すことにフォーカスするようになったので、評価が良くなっているような気がします(思い過ごしかもしれませんが)。

ではどうすれば、こういった生産性の改善ができるのか?ということになります。私自身試行錯誤の身なので、まだ何が正解か良く分からないのですが、一例として自分が取り組んでいる生産性アップ作戦を少しご紹介します。

  • 毎日PDCAを回す。といっても複雑な話ではなく、簡単なツールを使って毎日の1時間単位スケジュールを決め、そのとおり実施していきます。実施できなければ反省し翌日に改善するようにします。
  • 正社員の仕事に割り振る時間を1日あたり4-5時間程度に設定し、なんとかこの時間内で終えるようにする。この時間内で会議やメール処理、資料作成などこなします。
  • 自分が予定した一日の仕事が終われば、さっさと切り上げてしまいます。切りあげた後に入ってきたメールや連絡はよほどのことが無い限り、翌日送りです。というより、夕方以降は会社のメールは見もしません。
  • よく「至急」とか「急ぎで」というリクエストが入ってきますが、ほとんど無視しています。多くの場合結果的に大して急ぎでないからです。
  • 上記と同じですが、「電話」に出ません。ホリエモンさんが著書「多動力」の中で書いていますが、電話ほど集中を途切れさせる邪魔なものはないです。たまに留守電に「後で電話ください」などと用件も言わずに入れる人がいますが、基本無視してます。
  • 会社の席で仕事しない。席にいると突然やってきて話そうとする人がいるから、です。これも集中力をそがれてしまう要因です。本当に必要な用件なら、後でメールなどで連絡が来ますので、それで対応しています。
  • 最近のクラウド環境、IT、モバイルデバイスをフルに活用して生産性を上げる
  • 体調の維持に心がける。体調が悪いと集中できず、生産性が落ちます。何をするにもそうですが、健康第一です。

 

このように多少社内でひんしゅくを買う悪役(ヒール)のように思われるかもしれませんが、そんな空気を読んで周りに忖度することよりも自分の人生を生きるほうが大切です。もし、自分の場合はどうやったら改善できるでしょうか?と思われる場合にはワンショット・コンサルティングにて相談に対応しますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

以上、なぜ生産性を上げるのか?時間単価を上げるためです、という話題でした。