この記事では「スマホで確定申告ができる!」とはいったいどういうことなの?という疑問に答えます。
目次
いつからスマホで確定申告できるのか?
厳密には平成30年度分の確定申告からスマホでもできる状態でした。ですが、機能的に非常に限られたもので、どちらかというとテスト導入という感じです。
そこで令和元年度分(2020年)から機能拡充して、本格導入ということになっています。正確な開始日は2020年1月6日からとなる予定です。これはパソコンの「確定申告書作成コーナー」の利用開始予定日と同じです。
ただし、下記のマイナンバーカード方式だけは2020年1月31日からとなる予定です。認証方式によって開始日が違うので、ご注意ください。
税務署の窓口の確定申告期間は2月16日から3月15日までですが、ネット経由ならもっと早く作成・申告することができるのです。
スマホから利用する際の認証方式は?
認証方式は2つ用意されています。
- 「マイナンバーカード方式」
- 「ID・パスワード方式」
マイナンバーカード方式は、「マイナンバーカード」自体が不人気で作っている人が多くないですし、マイナンバーカード方式に対応できるスマホの機種が限定的ですので、あまりおすすめしません。NFCを利用してマイナンバーカードを読み取る仕様のようですが、使い勝手などまだ不明な点も多いです。
従って、もしパソコンを持っておらず、スマホで申告したいという人には「ID・パスワード方式」をおすすめします。「ID・パスワード方式」についてはこちらの記事をご参照ください。
どのOS/ブラウザーなら確定申告できるのか?
マイナンバーカード方式の場合、どんな環境でも利用できる訳ではなく、AndroidスマホならGoogle Chromeで、iPhoneなどiOSやiPadOSならSafariで、のようにサポートされるOSとブラウザーの組み合わせが決まっています。
その反面、「ID・パスワード方式」なら大抵の環境で動作しそうです。詳しくは下図をご確認ください。
出典:国税庁ホームページ
スマホで確定申告できるのはどの税金?
対応の税目は「所得税」のみです。
国税庁のお知らせでは贈与税や消費税の申告はパソコンでやってください、ということになっていますが、そもそも贈与税や消費税の申告は自分でやらずに税理士に依頼することをおすすめします。専門家でないとミスしやすいですし、失敗の代償も大きくなりがちですので、コストがかかっても長い目でみて結果的にペイします。
その場合「税理士ドットコム 」のような無料のマッチングサービスを利用して自分にあった税理士を探すのが良いです。
所得税ならどんな所得でもスマホで申告できるか?
今後スマホでできる内容が拡充されますが、まだパソコン版に比べると内容が若干限定的です。それでもこれだけカバーされればほとんどの納税者には十分でしょう。具体的には下図のとおりです。
出典:国税庁ホームページ
副業をしている方は「給与所得(2か所以上)」に該当するので、使えます。
詳しい利用手順はどこで分かるか?
以下の国税庁サイトをご参照ください。
以上、2020年からスマホで確定申告できるようになる、という話題でした。最近ではスマホしか持っていませんという人が増えつつあり、国税庁もその流れに寄せてきたということでしょう。資料を読む限り、とうとうスマホで確定申告をする時代が来たなという感じです。