権利から不労所得を得る方法
不労所得シリーズの中で一番難易度が高いが、一番効率的なのが「権利」にお金を稼いでもらうというものです。
目次
不労所得を著作権で得る
著作権とは著作物を財産として保有して使用や複製を独占できる権利です。権利が続く期間は、著作者の死後50年までが原則とされています。著作権の対象となる著作物には書物、音楽、絵画、建築、コンピュータプログラムなどがあります。
つまりこれらの著作物を製作して他人に使用許諾を与えることで対価(印税)を得れば、生きている間はもちろん死後50年間も不労所得を得ることが可能ということです。
それなら本を書いたり、音楽を作ったりして印税生活を送りましょう、ということになるのですが、現実にはそう甘くありません。ですが、全く不可能かというとそうでもなく、一定数の方が「作家」として生計を立てていますし、書店など行きますと出版されている本は数多く存在し、つまりその数だけ著作権者がいる、ということです。
要はどうやってその道に入るか、入った後続けていけるか、ということです。続けていくのは多分に本人の特性と努力によるものですが、ここでのその道への入り方について簡単にまとめます。
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本を出版する
本を出版する方法は商業出版と自費出版があります。また最近はアマゾンのKDPやPODという第3の方法も出てきました。商業出版の場合、出版にかかる費用は出版社が負担します。そして出版部数または売上部数に応じて5-15%の印税が作家に支払われます。自費出版では数十万円から数百万円の費用を作家が負担することになります。
商業出版は当然にハードルが高いと言われます。出版社も商売ですから儲かりそうも無い本は出版しません。ましてや最近というか将来も出版業界の見通しは暗く、書店が相次いで閉店している現状ですから、特に紙の書籍を商業出版するのは難しいでしょう。よほどのコネが無いかぎり出版社に原稿や企画をいきなり持ち込んでも無視されるのがおちです。
ですが、諦めるのは早いです。あのハリーポッターでさえ12社もの出版社がボツ企画にしたそうなので、何が当たるか分かりません。自分を信じて進みましょう。
また、商業出版されている方を見ていますと、ブログを通じて書いたものを公にし、出版社の編集者に見つけてもらったというパターンが多いようです。ブログはアウトプットの場として最適ですので、まずは文章を書く力をつけるためにもブログを書いてみることをお勧めします。
ビジネス書や自己啓発書ではなく、小説やミステリーの分野であれば、文芸誌の新人賞に応募したり、小説投稿サイトに出してみたりして編集者の目にとまるという手もあります。
第3の出版方法。アマゾンのKDP
アマゾンのキンドル(Amazon Kindle)の登場によって、電子書籍が一気に普及しました。私も最近ではもっぱらキンドルで読書するようになり、読書量が増えました。一般の傾向としても、今後は読書は電子書籍がメインで、特別な理由がある場合だけ紙の本を取得する、ということになるでしょう。
従ってむしろ電子書籍を第一に考えるべきです。電子書籍が売れることで注目されて紙の書籍を出版というパターンもあります。
キンドルにはKDP (Kindle Direct Publishing)という出版の方法があります。自分で原稿と表紙のイメージを用意したら、即電子書籍の出版・販売が可能という古くからの出版業界をぶち壊すシステムです。ググるとやり方が出てきますが、非常に簡単です。
私もこちらで紹介しているとおり、2冊の本をKDPから出しています。KDPの場合アマゾンに独占販売を認めると印税が70%、認めなくても35%という紙の本に比べて高率になっており、作家としては魅力的です。また、アマゾンの圧倒的な集客力がありますので、相当ニッチな内容でも検索で引っかかって売れていくということが期待できます。英語で本を書けば海外のアマゾンでも販売でき、市場が一気に広がります。
ご自身の分野についてビジネス書や自己啓発書を書いたのでれば、KDPを最初の発表の場として活用することをお勧めします。以下のクイックスタートガイドが無料で読めますので、ぜひどうぞ。
KDPで出した本を使ってセルフブランディングするという手法もあります。ブログやセミナーなどで「本を書いている」ということをアピールして、自分自身の価値を高めるために使うということです。不労所得とは話が脱線しますが、セルフブランディングが目的であれば1円などの価格設定にして世間に自分のことを知ってもらう戦略もアリです。
第3の出版方法。アマゾンのPOD
あまり知られていませんが、アマゾンにはもう一つPOD (Print On Demand)という出版方法もあります。簡単に言うと、本の受注生産です。アマゾンのサイトで注文が入ったら、紙の本を印刷・製本して購入者に届ける、というものです。
KDPではあくまで電子書籍の世界ですが、色々な理由でやっぱり紙の本が必要、ということがあります。例えば、絵本のような子供向けであれば紙のほうが良いということがありますし、セルフブランディング目的でセミナー受講者に本を配りたいとか会場で手売りしたい、とかそういう場合です。
PODは作家にとって非常に使い勝手が良いのですが、残念ながら日本ではPOD業者のみが利用できるシステムで、個人での利用はできません。従って、MyISBN や Next PublishingなどのPOD業者を利用するということになります。
MyISBNでは初期費用4980円を支払い、書籍データを提供すれば、アマゾンからPOD販売が可能となります。印税は10%となっており、90%はアマゾンとMyISBNが手数料としてとる仕組みになっています。Next Publishingの場合、初期費用無料、印税は15-20%程度となっているようです。(最新の情報は各社のサイトよりご確認ください)
まだまだ出てくる新しい出版方法
「書籍」としての体裁に拘らないのであれば、データとして例えばPDF形式のままデジタルコンテンツを販売する、という手もあります。BoothやBaseといったネットショップサイトでは、このようなデジタルコンテンツを販売することが可能です。
私もBaseのショップを開いて、こちらのように書籍をデジタルコンテンツとして販売しています。デジタルコンテンツも一度作ってしまえば、繰り返し販売されて不労所得を実現できるものです。アマゾンほどの集客力は無いのが欠点ですが、これから新しい展開が考えられるアプローチです。
不労所得を特許権で得る
もしあなたが発明をしたなら、その発明を特許に変えて、特許権を使って不労所得を得ることができます。ここでいう発明とは特にハイテクである必要はなく、ローテクな日常のちょっとした不具合を改善するもので良いのです。
よくテレビ番組で見かけるように、キッチン雑貨や掃除用具の類で、こういうものが欲しかったのだっ!という便利グッズを発明して特許権の申請をしましょう。特許を取得したら事業者に売り込んで権利をお金に代えることができます。
特許も市場原理が働くので内容が良ければより高い値段がつきます。多くの場合は、契約時の一時金(契約料)と特許権使用料として商品出荷価格の3~5%程度が支払われます。ただし、特許の登録を受けると「特許料」を毎年特許庁に支払う必要があります。このためうっかりすると赤字という可能性もあるのです。
ですが、ヒットすれば大きいのも事実で、特許収入だけで暮らせる人もいます。まずは毎日の生活のなかで気づきを記録することから始めてみましょう。
以上、権利から不労所得を得る方法、という話題でした。こちらの話題については書籍「寝ながら稼ぐ121の方法」にも詳しいです。ぜひ、どうぞ。(画像をクリックするとアマゾンのページに移ります)
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