【2024年確定申告】個人事業主・フリーランス向け。後悔しないための準備とは



今年の確定申告はじまり!

令和元年分の確定申告(所得税)シーズンが近づいています。今年こそ直前にバタバタしないように準備しましょう。

インターネット経由で国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使って申告すれば、令和6年1月4日から提出出来ます。年明け早々に済ませてしまう人も結構いるのです。

インターネット経由なら、税務署のあの長蛇の列に並ぶ必要は無く、とても楽ですので、これを使わない理由が見つかりません。





ID・パスワード方式を使おう

そのせいでしょうか、インターネット経由での申告が年々便利になってきていまして、昨年からとうとう「ID・パスワード方式」の認証で使えるようになりました。

ID・パスワード方式とは文字通り、ID(登録者番号)と任意のパスワードで、作成コーナーにログインして申告できます、というもので、普通といえば普通です。以前は「マイナンバーカード」と「ICカードリーダー」をパソコンに繋げて認証していたのですが、カードリーダー用のドライバーのダウンロードだとか、ブラウザがInternet Explorerしかダメとか、いちいち大変で不評だったのです。

それでいまひとつ利用者が増えないということで、ID・パスワード方式を一時的な解決策として導入したということです。

ID・パスワードの発行には本人が税務署に出向いて行う必要があります。代理はダメです。これも面倒ですが、1回行けば良いだけですし、申告の長蛇の列に比べればまだましです。税務署では運転免許書などの本人確認書類を見せて、申込書に記入します。

しばらくすると担当者に呼ばれて、担当者と一緒にパソコンから名前や住所など基本的な情報を入力し、最後に任意のパスワードを設定します。これが印刷された紙を渡されて終わりです。所要時間10分ほど。もしまだID・パスワードの設定をしていない方は面倒でも行った方が良いです。

また、今ではChromeやSafariなどみんなが普通に使っているブザウザーがサポートされて、かつスマホからも申告可能です。





個人事業主・フリーランスの悲劇

個人所得税の確定申告は準備していた人とそうでない人の差が大きいと感じます。個人事業主やフリーランスで、割とまめに帳簿を付けていた方、クラウド会計システムを使って自動取り込みしてきた方は、比較的に大した苦労もなく終了できます。

すこしでも準備していれば、下記の記事のように若干の決算整理をする程度ですぐに国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーから申告できます。

ところが、1年分の領収書やレシートを段ボール箱に蓄積してきただけ、という場合は悲劇です。自分で帳簿につけることはもちろん地獄ですし、ミスの可能性も多くなります。

税理士事務所に1年分お願いします、といっても断られてしまうこともあるようなので、税理士にお願いする場合にはなるばく早めに行動しましょう。





スムーズな確定申告のために

そういう場合どうすれば良いのか?思いつく方法としては、クラウドソーシングを利用する方法です。

クラウドソーシングを使えば、データ入力業務などを単発で外注することができます。クラウドワークス のようなサービスに登録して、「お仕事」として発注しましょう。およそ10−20万円くらいが相場のようですが、やむを得ないコストです。

やはり、申告時期にバタバタするより1年間を通じて準備をしておく方が良いです。準備の方法には2つほどあります。

(1)自分で帳簿をつける

自分で帳簿をつける場合や、無料でやりたいという場合は、私が無料で提供している「シンプル経理ツール」をご検討ください。Excel上で仕訳を入力し、試算表や貸借対照表、損益計算書の作成をすることができます。Excelなので自由度が高く、自分で言うのも変ですが扱いやすいです。

私自身もこれを使っています。下記の記事よりご参照ください。

すこしならコストをかけても良い、という場合は、クラウド会計システムの利用を検討しましょう。

銀行やクレジットカードの履歴を取り込んで自動で帳簿をつけてくれます。現在のところ最大手はやよいの青色申告オンライン のようですが、freee マネーフォワードも使いやすく豊富なサービスで人気があります。

いずれも、無料プランがありますので、ユーザー登録してすこし触ってみると良いです。




(2)顧問税理士をお願いする

一番安心なのはこれです。その分費用がかさみますが、個人事業やフリーランスの場合は、顧問料は法人に比べて低い設定になっていますので、検討されることをおすすめします。

特に、個人事業主の方でも複数の従業員がいて、規模の大きなビジネスの場合なら大抵の場合はペイします。

確定申告期限の近くになってからでは難しくなるので、早い段階で税理士にお願いすることをお考えください。

よろしければ当事務所にお問い合わせください。

以上、2022年確定申告について個人事業主・フリーランスが後悔しないための準備とは、という話題でした。確定申告について勉強したい方は、最初の一歩としてこちらの本も良いです。

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