UWSCというWindows自動化ツールが超便利だった



普段プロジェクトマネージャーなどやっていますと、時として単純作業をやるはめになります。今回も業務システムの更新があったのですが、データを古いシステムから新しいシステムに移す必要がありました。

データ・マイグレーション

この作業はデータ・マイグレーションと呼ばれて、普通は自動化を考えます。データベースからデータベースへ直接入れることも考えられますが、現実的にはいったん対象のデータをExcelなどに落として、加工修正やごみデータのクリーンアップを加えて、整理したうえでExcelからターゲットのデータベースにローディングするということになります。

データ量が少なければユーザーが自分でアップロードすることもありますが、ローダーといわれるツールを使ってIT部門が一括してデータを取り込むのが普通のやり方かと思います。

ところが・・・予算の都合とか、データ量とか、いろいろな都合で、「手で入れて」という話になることも現実には多いです。つまり古いシステムにデータを表示して、それをコピペで新しいシステムへ1件1件手入力で入れていく、ということです。




データ・マイグレーションはうまくいかない

実際のところ、データ・マイグレーションを自動的に行ってもうまく行かないという経験をなんどもしています。データにゴミが混じっていたり、マイグレーションの設計ミスとか、いろいろ理由はありますが、100%きれいにデータが移って満足したためしはありません。

そうなると、やはり頼るべきは人手・人力です。工数がかかって無駄のような気がしますが、マイグレーションエラーの後処理を考えると結局コストが安いかもしれません。むろん件数・内容にもよりますが。

そんなわけで、今回は自分もこの人力入力に参加することに。数千件のデータのコピペですが、単純なコピペではなく、若干の条件分岐もあり、面倒なことこの上ないのです。非常に疲れますし、虚無感に襲われまくります。

こんなの自動化できないのかなーと思い、調べてみたこところ、ありました。UWSCというフリーのツールが。

Windowsの動作自動化ツールUWSC

こちらのツールを使うと、定型的なWindowsの動作を自動化することができます。

UWSCを使った具体例についてはこちらの記事を参照しました。

UWSCでパソコン自動化!単純作業で消耗しない仕事術

こちらの記事にあるとおり、自動化といっても難しいプログラミングは必要ありません。基本的に定型動作を記憶させて、それを再生することができるのです。




UWSCでどんな作業ができるか

自分の場合でいうと、Excel画面に切り替える→あるセルのデータをコピーする→ツール画面に切り替える→ある項目にデータをペーストする→またExcel画面に切り替える→その隣のセルのデータをコピーする→ツール画面に切り替える→1つ下の項目にデータをペーストする、以上を7-8項目について行って、最後にツール画面の保存ボタンを押して1回転終了、という感じです。

これを自動化してPCに繰り返し作業してもらうことで、退屈な手作業から開放されます。また作業ミスが激減します。人間が同じ作業を繰り返すと、どうしても集中力が切れてミスしがちです。自動化だとその心配がありません。

UWSCを使う上でのコツ

ただ、これをやるにはいろいろとコツがあることが分かりました。

  • マウスの動きやキーボードの打鍵を記憶してそのとおり動くだけ、なので、マウスポインターの位置がずれたりするとうまく動作しない。ターゲットとなるデータやツール項目の位置が同じ場所にあるように工夫する必要があります。このため、例えばExcelのカラムサイズを変えたりするととたんに位置がずれてしまい、また記憶からやり直しになります。
  • 早く操作しすぎると記憶されないことがある。マウスの動きやキーボードの打鍵が全部キャプチャーできないことがありますので、なるべくゆっくり操作して記憶させましょう。
  • ゆっくり操作する分作業が遅い。人間が手作業でやったほうがスピードは速いです。このあたりは作業量・件数と作業者の品質のバランスでしょうか。
  • 自分の環境のせいかもしれませんが、キーボードの打鍵に弱い。マウスの動きやクリックのほうが確実にキャプチャーされるようでしたので、なるべくキーボードを使わないようにしていました。データのコピーなど日ごろはCtrl+Cですが、マウス右クリックからコピーするようにしたほうが確実です。
  • 記憶させる際には一連の動作をある程度の固まりに分けて、別々に再生するようにしたほうが良い。一連の動作をひとつのキャプチャーにしてしまうと、どこか1箇所でも変更があると最初から全部記憶しなおしになってつらいです。そういう被害を少なくするために、固まりに分けてキャプチャーするようにしましょう。

こんな感じで試行錯誤のなかから、自分なりのやり方を見つけてください。私の場合はこのツールを使ったおかげで、1台のパソコンに自動化作業をやらせつつ、別のパソコンで同時に別の仕事ができて、とても生産性高く仕事することができました。お試しあれ!



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