税理士試験のときに理論の暗記を確実にするためにやったこと

税理士試験の理論暗記

税理士試験に合格するためのポイントの1つに「理論暗記をどうやって攻略するか?」があります。自分が受験生のときにやってみて「うまくいったかな」と思う方法について説明します。

詳しくはこちらの本にも書いた内容です。Kindle Unlimitedで0円で読めます。



回転の速度を徐々に上げる

それは、「回転の速度を徐々に上げる」というやり方です。

図にするとこのようなイメージです。

暗記方法1

1回転目は理論を例えば毎日1問ずつ覚えます。というか、覚えては忘れます。覚え続ける必要はありません。

これが1回転終わったら、2回転目は毎日2問ずつ覚えては忘れます。

これを3回転目、4回転目と徐々に覚える問題数を増やしていって、本試験の前日に全問を覚えるようにします。

回転する中で覚えにくい箇所を何度も通りますし、やっているうちに語呂合わせのような小技も生まれて、だんだん定着してきます。



本番にピーク

こうすることで、不思議なもので本試験当日くらいは大体覚えているものです。少なくとも自分の場合はそうでした。

私は記憶力は悪いほうで、最初は「理論の暗記なんて全然無理っ!」と思いましたが、このやり方でなんとかなりました。税法は3つとも3回目の試験で合格しまして、凡人にしてはこの方法が効いたのかなと思っています。

本番に全問覚える前提で、逆算するとx日前にどこを暗記するのかが、定まります。あとは、このスケジュールを愚直にこなして行くだけです。

経験上、逆算すると理論暗記の開始日は4月ごろになったように記憶しています。したがって、答練の時期は覚えていない理論が多すぎて点数が伸びませんが、気にすることはありません。たまに答練の時期にピークが来てしまい、本番で忘れてしてしまう人がいますが、そうではなく本番にピークをもっていきましょう。



やっては駄目な暗記法

その反面、やっては駄目な暗記法は、最初から覚えたものを忘れないようにするやり方です。例えば、こういう感じです。

理論暗記2

人間の脳は忘れるように出来ているので、覚え続けるのは無理があります。したがって、この方法ではギブアップしやすくなります。個人的に実証済みです(笑)。

やはり回転するなかで次第に定着させていく方法が経験上も理にかなっているようです。



以上、税理士試験のときに理論の暗記を確実にするためにやったこと、という話題でした。もちろん、暗記方法は人それぞれなので、正解は無いのだと思いますが、悩んでいる方の助けになれば幸いです。

私が最後の科目の法人税法に合格したのが2014年(64回)で、その時点ですでに暗記は重要でない、理論的思考力が大事、というように言われていましたが、競争試験では周りと差がつかないことが重要なので、理論を暗記しない選択肢はありませんでした。(結果的には確かに暗記は重要では無かったようにも思いますが)

おそらく今でも状況は同じかと思います。理論の回転はきついですが、受験生のみなさん、がんばってください!そのほかの細かい戦術はこちらの本を参考にして頂ければ幸いです。

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