【データ調査】士業は時代遅れ?7つの士業について登録者数動向の比較をしてみた

士業の登録者動向


7つの士業

先日次の各士業の登録者数が増えているのかどうか確認したいと思い、人数動向を調べました。

  • 税理士
  • 弁護士
  • 司法書士
  • 行政書士
  • 公認会計士
  • 社労士
  • 宅建士

登録者数(会員数)は新規に登録した人がプラス、登録を辞めた人がマイナスされて、正味の人数となっています。登録者数は各団体から公式発表されているものを使っています。公認会計士だけは探し方が悪いのか2013年から5年分のデータしか見つからず、そのまま使いました。また、中小企業診断士も調べたのですが、古いデータしか見当たらず、割愛しました。

データがあるものについて2008年から2018年までの人数の動向は次のとおりでした。宅建士だけは人数が非常に多いので、グラフを分けて表示しています。

士業の登録者推移

(各団体資料より筆者作成)


宅建士 登録者 推移

(各団体資料より筆者作成)

この結果から分かることは次のとおりです。

  • 調査した7つの士業では「宅建士」の人数が飛び抜けて多い。2018年には10万人を超えている。日本の労働人口が6700万人程度なので、労働者の700人に1人は宅建士という状況
  • 宅建士は除くと人数が多いのは「税理士」。2018年の人数は約77000人
  • 調査した7つの士業すべて2008年から人数が増えてきている。減っている士業は無い

人数の増減の割合を見るために、2008年を「1」としたときにどのように変化しているかをグラフにしたものがこちらです。

士業 登録者 推移

(各団体資料より筆者作成)

こちらから分かることは次の通りです。

  • 「弁護士」の伸び率が非常に大きい。2008年から60%も増えている
  • 「公認会計士」も短期間に急増してる
  • 「税理士」は人数の絶対数が多い分、伸び率は低い。2008年から9%程度の増加
  • それ以外の士業はいずれも20%前後の増加


士業は食えるか?

士業資格は安定的な収入を得るための切符のようなイメージがあり、そのせいで人数の増加傾向があるのでしょうが、現在では様変わりしているようです。特に弁護士は増え方が急すぎて、すでによく言われるように弁護士になっても仕事がないという状況でしょう。司法改革のために必要と考えたのかもしれませんが、生活できなければはじまりません。

税理士も人数が多く、顧客となる事業者数が減っていくなかで過当競争となっています。新しい顧客は税理士どうしが取り合う形となり、今後ますます価格競争で1件あたりの儲けが出にくい状態になるでしょう。

宅建士は他の士業より比較的合格しやすいですが、今後の人口減少で長期的にはニーズが減ってくるものと思われます。その他の士業も今後レッドオーシャン化して、厳しさを増すはずです。

さらに悪い話として、フィンテック、不動産テック、リーガルテックといったIT技術による自動化やAIの活用でさらに仕事が減るものと予想されます。

従って、結論としては、これらの士業では将来食えない可能性が高い、ということになります。



士業に価値はないのか?

市場を無視した人数の急増は、これらの資格が「足の裏の米粒」(取っても食えない)と揶揄される所以です。ですが、それにも関わらず毎年新規参入者が続くのは何故でしょうか?いくつか理由があります。

(1)能力証明になる

別にこれらの資格試験に合格したら必ず独立開業しなければいけない、という訳ではりません。普通に一般の会社員として勤務を続けるという選択肢もあります。その場合に、その勤務先に対して、または転職する場合には新しい会社に対して、「能力証明」として効果があります。特に難関試験であればあるほど、その価値はあります。その会社の中でそれなりの仕事をやらせてもらえたり、報酬アップにつながる可能性もあります。

(2)組み合わせに価値がある

士業資格1つでは上述のとおり厳しい状況です。他の人から顧客を引き継がない限り、いきなり新規参入で開業しても仕事が無い可能性が高いです。ですが、だから士業に価値なしということはなく、2つ以上の資格を組み合わせると、「スキルの掛け算効果」が出て、自らを希少価値化することが出来ます

例えば、「税理士x中小企業診断士」という人に何人かお目にかかったことがありますが、コンサルタントスキルがある税理士ということで強力です。「税理士x中小企業診断士x宅建士xFP」という人も知っており、かなりのオンリーワン化が可能となります。

この「スキルの掛け算効果」は何も士業のみに留まらず、「税理士xITエンジニア」とか「税理士x英語ペラペラ」または女性なら「税理士xサロネーゼ」のように多様な組み合わせでオンリーワン化して自分の価値を上げることができるでしょう。

かなりニッチな組み合わせでもネット時代の現代では、情報発信すれば検索で見つけてもらえます。これからは1つの資格で大きなビジネスを、といより、小商いをいくつもやって、自分なりの「仕事ポートフォリオ」を育てていく方が時代に合っています。士業はそういったポートフォリオの1つにすればまだまだ価値があります。

(3)引退後の備えになる

もう一つの士業を目指す理由は「引退後の備え」です。60歳とか65歳で会社人生を終えて、外に出るとしても丸腰ではまずいです。何かしらのスキルがあったほうが、何も無いよりは良いということになります。資格があれば良い仕事があるに違いないと思っているのです。

しかしこの考え方も現実には厳しいかもしれません。なにせどの士業も人数過多ですから、同じ雇うなら若い人を雇うでしょう。お客様も60歳過ぎて開業した人のところになかなか来ないです。つまり、1つの士業だけで将来に備えたつもりでも目論見が外れる可能性が高いです。

やはり(2)で述べたように、引退後に備えてもスキルの掛け算ができるように準備しておく必要があります。そのためにはなるべく早く50代のうちから準備することをお勧めします。この内容についてはこちらの記事にも書きましたのでご参照ください。



おまけ:士業を顧客にすると成長産業

これだけ士業の人数が増えているということは、逆に考えると「士業を顧客にすると成長産業」だと言えます。10年で20%以上伸びている市場ですから、士業を相手にすればビジネスになります。

例えば、「開業や集客のノウハウ」を教えたり、「営業トーク」を教えたり、「IT活用のノウハウ」を教えたり、などなど、ほかにもいろいろあるでしょう。すでにこういったビジネスも当然にあると思いますが、成長産業なので参入の余地があるでしょう。

以上、士業は時代遅れ?7つの士業について登録者数動向の比較をしてみた、という話題でした。スキルの掛け算、複数の小商いで仕事のポートフォリオ化、といった考え方は時代にあったものです。こちらのような書籍でも学べます。よかったらどうぞ。

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講談師「神田松之丞」さんに学ぶビジネスの語り口

寄席

最近「講談」にはまっています。正確には講談師の「神田松之丞」さんにはまっています。講談とか落語とか演芸のことには疎いですし、講談の話も正直よく分からないのですが、とにかく彼の「語り口」がすばらしいです。



講談師「神田松之丞」

引き込まれるような語り口で、しゃべる力が尋常ではありません。まだ35歳の「二つ目」で来年「真打」に抜擢されることが決まっているそうですが、それは当然でしょう。いま日本で最もチケットが取れない講談師だそうで、確かに調べてみても予定されている公演・独演会などは片っ端から売り切れです。

一度本物を見てみたいですが、当分叶いそうもありません。YouTubeにアップされた音源や、ラジオ番組をラジコなどを聴くか、CDを聴くか、という感じになっています。


語り口をビジネスへ応用

彼の語り口の何が良いかというと、話すスピードを早くしたり遅くしたりのコントロール、声の強弱のコントロール、リズムのつけ方、語彙の豊富さと言葉選びのセンス、など全てが勉強になります。

こういった語り口を勉強するとビジネスでも役に立つでしょう。ビジネスにおいても「話す」ということはインターネット時代の今でも重要な基本スキルです。お客さんと話す、同僚と話す、会議で話す、大人数に向かって話す、セミナーで話す、など「話す」機会には事欠きません。まったく話さないことのほうが珍しいです。

そうすると、「どう話すか」が問題です。話し方ひとつで物事をうまく進めることができたり、または失敗したり、ビジネスの重要なファクターとなります。特に相手を説得したり、理解や共感を得ようとするなら、なおさらです。従って、話の内容はもちろん「語り口」のスキルアップは欠かせません



語り口をマネする

講談はストーリーですので、聞き手を引き込む語り口が重要です。ビジネスにおいても相手を引き込む語り口ができると、有利です。講談の本編に入る前の話を「まくら」と言いますが、YouTubeにアップされたものがありますので、下記からご参照ください。この「まくら」も秀逸です。30分ほどで2つの「まくら」が楽しめます。


世の中には「話し方教室」のようなものもあるのでしょうが、神田松之丞さんの語り口を学んでマネしてしまう、というのが手っ取り早い勉強方法のような気がします。実際、自分はそうしています。好きすぎて勝手に似てくるということがあるかもしれませんが、最近では自分の話し方がすこし良くなったような気がします(気がするだけでしょうが)。


以上、講談師「神田松之丞」さんに学ぶビジネスの語り口、という話題でした。神田松之丞さんを知りたい方はこちらの本がお勧めです。

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浅野忠信のドローイング作品展「TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展」を見て考えたこと

浅野忠信展

(出典:ワタリウム美術館 ウェブサイト)

アート鑑賞が好きです。特にこの手のやつが。俳優浅野忠信さんがこれほどの画力で大量の作品(3634というのは作品の数)を描いているとは知りませんでした。ほんとうにびっくり。コピー用紙の裏紙や封筒の裏などにボールペン書きがほとんど、ということですが、俳優というか表現者なのだな、と思った次第です。

特に印象に残ったのが次のようなことかと。

体の動き

風の表現

建物の描き方

視点(高さ・位置)

YouTubeにご自身が解説している(質問に答えている)動画がアップされていますので、こちらも楽しめます。本人は「癖で絵を描いている」「気分転換」と言っていますが、それが才能というものなのでしょう。


こういうのを見るとアート魂に火がついて自分も描いてみようかなと思います。自分の場合は、iPadのお絵描きアプリ(Procreate)ですが。


「絵を描く」というのは、コーピングの一種としても有効だと思います。コーピングというのは心理学でストレスに対する対処方法で、一定のストレスを感じたときにその対処を行うことで、ストレスを軽減するテクニックです。

こちらの本に書いていることですが、コーピングはたくさんのバリエーションを用意しておくことが望ましく、様々なストレスに対して、このストレスを感じたらこれ!というものを複数用意しておくと良い、とされています。



仕事にしろ、何にしろ、ストレスを感じた時に対処するためのコーピングの一つとして、「絵を描く」ということがとても良いと感じます。おそらく、浅野さんも「描き出すと止まらなくなる」「描いているときは何も考えない」ということから、無意識にコーピングを行っているのでしょう。

もちろん絵を描くこと自体がストレスになるという人もいる訳なので、万人に有効ということではなく、結局「人による」のでしょうが、没頭できるものを持つことは重要です。結果的にコーピングとなって、心の健康を保つのに役立ちます。

上述の本ではコーピングの手段を100くらい持ちましょう、ということが言われています。「絵を描く」をコーピングの一つに加えてみてはいかがでしょうか。よければ下記からどうぞ。




ワタリウム美術館の「TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展」は2019年3月31日(日)まで、です。まだ見ていないという方はお急ぎを。最新の画集はこちらです。素晴らしいですよ。



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【アラフィフを生きる】50歳からの幸せ。もしもピアノが弾けたなら(独学で)

ピアノ

50才を過ぎたら趣味を探そう

50才を過ぎてもピアノを習っています。永遠の初心者ですが。だんだん定年が近づいてくると、「仕事しなくなったらどうするのか?」問題が切実です。特にこれまで会社人間として、朝から晩まで会社の仕事をしてきた人が急にそれを失うと、一気に「終わった人」状態になってしまう、ということをよく聞きます。

ではどうしたら良いのか?というと、「終わらなければ良い」ということになります。何か興味のある事・好きな事をずっと続けていくようにしましょう。ここで問題なのは、興味のある事・好きな事が特に無いという人々です。もちろん今まで仕事に生きてきた訳ですから、やむを得ない面がありますが、これからは趣味を持ったほうが良いです。

趣味は黙って待っていても向こうからやって来ません。自分で探して歩くしかないのです。50才を過ぎたら次の10年間趣味を探して歩きましょう。以下の記事に書きましたとおり、あれこれ挑戦して一つでも続けば良しとします。

音楽の趣味は聴くか、もしくは自分で演奏するか

数ある趣味の中でも男女を問わずアラフィフ以降にお勧めなのが、「音楽」です。音楽がお勧めな理由はいくつかあります。例えば、(1)普段ひとりで出来る(歳をとるとゴルフのように数人集まって何かをするというもなかなか大変です)、(2)コミュニティがある(音楽が趣味の人は多いので交流するこもできます)、(3)楽器を弾く場合手先を使う(脳を刺激して活性化させると言われています)、などが挙げられます。

音楽を聴く趣味の場合、洋楽・邦楽、ジャズ・クラッシックなどジャンルも多様で、自分が好きなものを選びやすいです。また、最近はハイレゾ音源を配信しているWebサイトなどもあり、パソコンと以下のようなアンプ・スピーカーを繋げて高温質な音楽を楽しんでいる人も多いです。

自分で演奏するならピアノがおすすめ

音楽をただ聴くだけというよりは演奏に挑戦しましょう。演奏は体を動かしますので、心身ともに健康に良いですし、だんだん練習が進むと「人前で弾く」チャンスが出てきます。この心の張りがまた体に良い効果をもたらします。

人前で弾くといっても、必ずしも発表会のような緊張感を伴うものだけではなく、孫と一緒に演奏して歌ったりとか、そういうちょっとした機会に使えます。

演奏しようという場合には、楽器はなんといっても「ピアノ」がお勧めです。自分がやっているせいもあるのですが、最も色々なジャンルの音楽をカバーできて楽しいです。自分の場合はクラシックではなくジャズやポップスが好きですが、自分の好きなジャンルを選べば良いです。

また、廉価な電子ピアノがいくらでも売っていますし、サイズもいろいろあるので、置き場所にも困ることなく、最初のハードルが低いです。電子ピアノであれば音量を調節したり、ヘッドホンを使う事で騒音を気にすることもありません。

ただし、「ピアノ教室」に通うというのはちょっと面倒です。毎週同じ時間をとる必要がありますし、外出・移動は面倒という感じがします。「ピアノ教室」に通えば、コミュニティーや発表会がある、というメリットもありますが、まだ現役世代のアラフィフにはすこしツーマッチかもしれません。

そのような場合、今は下記のグッドアピール社による通信教育があります。

【30日で弾ける初心者向けピアノレッスン 3弾セット】

こちらは教本とDVDを使ったレッスンで、全くの初心者が30日間で2曲弾けるようにレッスンする内容になっています。ピアノ教室に通う場合に比べて費用も非常に安いのが特徴です。まずこちらから入って、準備体操として30日間のレッスンを行い、次にピアノ教室を検討する、というのもアリかと思います。様々な特典も用意されているようですので、下記公式サイトより詳しい情報を入手してご検討ください。

以上、50歳からの幸せ。もしもピアノが弾けたなら(独学で)、という話題でした。




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【転売屋対策のアイデア】少ロット化と変動価格制で様々な問題が解決できそう

チケット

 

転売屋の問題

チケット転売が問題になって久しいです。人気のある公演のチケットは優先予約などの仕組みを使ってもなかなか電話が通じないとか、ネット販売でも「イープラス」がサイトアクセスの内訳を調べたら9割がボット(自動プログラム)を使った悪質なものでした、というニュースが伝わっています。

イープラス、チケット転売目的の悪質なボットを撃退
(CNET Japan 2018年8月23日)

これらは「転売屋」と呼ばれる人たちの仕業なのですが、おかげで普通に公演を楽しみたい人が買えない、または高値で転売屋から買う、という事態になっています。本当に困ったものです。



入札制によるチケット販売

それで思うのですが、今のシステムであれば、「入札制」が導入できるのではないでしょうか?公演会場の座席表が示されて、好きな席をクリックしていくらでその席を買いたいか、金額を入札します。入札期間が1週間など一定期間設けられて、その間にもっとも高値で入札した人が落札、となります。落札後例えば1週間以内に決済が終わらなければ、キャンセルとなり、再び入札を受け付けます。こうして公演開始の直前まで入札のサイクルを回すのです。

落札したチケットはスマホアプリに落として、入場時にQRコードなどで示すか、予約番号を控えてもらい公演日に会場窓口で紙に印刷・発券します。

この方法であれば、自分にとってリーズナブルな価格で、自分が見たい公演を自分が選んだ席で見ることができます。良い席は高値が付くでしょうが、自分で納得して入札した値段ですし、なにより利益は転売屋ではなく、公演を行なっている事業者やアーティストへ回るはずです。

また、転売がそもそも出来ないので、転売屋による値段の吊り上げも起きにくく、市場の原理で適切な座席の値段に落ち着くはずです。売れ残りの席があれば、最低落札価格を徐々に下げたりして、客席を埋めることもできるでしょう。

なぜこれをやらないのかな?というのが以前から疑問でした。ネットを使えない人がチケットをとれない、という批判があるかと思いますが、申し訳ありませんが、もうそういう時代ではないかと思います。お年寄りなど自分では出来ない場合でも、だれか周りの人に助けてもらって出来るでしょう。

現在の値決めルールでは、例えば「S席」「A席」のような形で値段が決まっていますが、その範囲が広すぎて不公平という問題もあります。同じ「S席」でも、席によってかなり見え方が違うので、それが全て同じ値段はおかしいです。先日ウィーンの「楽友会館」ホールのコンサートのチケットを予約しましたが、席によってかなり細かく値段設定が分かれており、非常に理にかなっていると思いました。


「小ロット化」と「変動価格制」

今後のビジネストレンドとして、このようなシステムを使った「小ロット化」、「変動価格制」が主流になっていくと考えられます。常に全てが同じ値段ではなく、細かく分けてそれぞれに別の値段を付けるのです。

例えば、コンビニの弁当は製造から徐々に劣化しますから、徐々に値段を下げます。弁当についているQRコードをアプリでスキャンすると今の値段が分かるようにします。同じ値段のまま賞味期限が来て廃棄するのでなく、時間とともに1つ1つの弁当の価格を変動させて、売り切りることを目指します。衣料品など季節品も時期によって細かく変動させれば良いです。ブランドイメージを毀損することなく、売れ残りを少なくできるでしょう。

モノの販売だけでなく、サービスについても「小ロット化」と「変動価格制」が応用できるます。例えば、電車に乗る際に改札でSuicaやPasmoなどをスキャンしますが、時間帯によって運賃を変動させることができるでしょう。昼間など一定の時間帯は運賃を下げることで、客を分散させラッシュ時の混雑を緩和することができます。すでにETCなどでは時間帯による割引がありますが、同じ考え方です。

このようにシステムを使った「小ロット化」と「変動価格制」はいろいろな分野でメリットが大きいので、誰かやって欲しいと思う次第です。以上、少ロット化と変動価格制で様々な問題が解決できそう、という話題でした。


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【感動】小さい男(小柄な男性)に似合うおしゃれな服があったよ

服

小さい男と呼ばれています。人間の器が、ではなく体格がです(たぶん)。

いかんせん身長160センチ 体重60キロですから、平均的な日本人男性の体型からすれば小さいです。そのこと自体は今更気にならないのですが、何が困るかと言うと服が似合わないということです。とにかく何を着ても似合いません。スーツなど着ましても、どことなく七五三な感じがしてしまいます。

自分の場合、Mサイズではすこし大きい場合があり、Sサイズがそもそも無かったりして、既製服では困ることが多いです。アメリカにいた時など、キッズコーナーへ行けとか言われて、子供服を買ったりして、それはそれで安くて良かったのですが、ちっともカッコよくないのです。

先日こちらの記事に書いたように、近い将来はマスカスタマイゼーションで、「自分サイズ」の服が着れるようになるはずですが、それまでに何も着ないという訳にもいきません。

【これから当たりそうなビジネス】アパレルのマスカスタマイゼーション

ところが、世の中には捨てる神あれば拾う神あり、と言うことで、なんと男性服で小さいサイズ専門に扱う店があるということがわかりました。これまでは大きいサイズの専門店というのはありました。3XL とか4XLとか、それこそお相撲さんクラスの巨大な人が着る服を専門に扱う店というのはあります。その一方で小さいサイズの男性向けの服というのは意外となかったわけです。そこに目をつけたのがこちらのレトロピクスさんというお店です。

レトロピクスさんは世の中の小柄な男性の救世主なのではないでしょうか?同じ悩みを持つ皆さん、是非こちらのサイトをご覧になってください。とてもおしゃれな服が小さな体格専用としていくつも掲載されています。

是非私も近いうちに何かをオーダーしてみたいと思っています。以上、小さい男に似合う服があったよ、という話題でした。

経理職への就職や転職なら簿記3級で十分

資格試験

 

 

根強い人気の簿記検定試験

日商簿記の歴史は長いですが、その人気は衰えません。日商のサイトをみると、簿記3級の場合は10万人から15万人程度が年3回の試験をずっと受け続けていますし、簿記2級の受験者数は大体毎回5万人から8万人ぐらいでずっと推移しています。増えたり減ったりしていますが、税理士試験の受験者数が右肩下がりになっていることと比べると簿記検定試験の人気は根強いものだと言えます。

それぐらい経済活動と密接なのが簿記です。逆に言えば、簿記の知識があれば、それなりに有利に世の中渡っていけることを示しています。



AIやRPAは関係ない

今の時代、AI だとか RPAだとか言っている割には相変わらず経理担当者の求人数は底堅く、どちらかと言うと人手不足の状況にあるようです。こちらの記事にも書いてある通り簿記検定試験の有資格者は希少な存在のようです。

ITスキルがあれば仕事が困らない?人手不足で経理職の年収増額か
http://news.livedoor.com/article/detail/15513561/

AIに仕事を奪われるっ!などと騒いでいる人は現場を知らないのかな、ということです。AIやRPAが入ったところで簿記知識のある経理担当者が不要になるわけではなく、むしろ導入設計やその後の運用改善に欠かせない人材となるでしょう。

そういう意味では、これから就職活動しようとしている人や転職を考えている人にとって簿記の資格を持っておくというのは一つの武器になります。

 

転職に有利なのは2級か3級か

一般に就職や転職に有利なのは「簿記2級」と言われています。3級だと足りないし、1級だとオタクすぎて必要ない、というイメージです。たしかに1級に合格すれば税理士試験の受験資格が得られますが、それ以外の利用価値はないようです。1級はどちらかと言えば、趣味の世界でしょう。

では、3級だと駄目なのかというと、そんなことは無いです。普通の会社の経理職として、実務の観点では3級で十分ということです。2級まで必要無いという結論です。ただし、2級に合格できるほど勉強しましたという能力証明としての意味はあります。2級の場合合格率は20−30%ですので、決して楽ではありません。そういう試験を突破しました!という能力証明にはなります。

 

2級と3級の出題範囲を比較

なぜ2級まで必要ないかというと、実務で関係のないものまで試験範囲に含まれているから、です。問題の難易度を上げるのではなく、試験範囲を増やして広域化しているのが2級と3級の違いです。

例えば、普通の中小企業で考えると、3級には無く2級にはある出題範囲について次ようなことが考えられます。

2級から登場する工業簿記と原価計算・・・製造業以外やらない。普通関係なし。
貸倒引当金以外の引当金・・・めったに見ない。業種による。
投資その他の資産・・・めったに見ない。持っていない。
外貨建取引・・・めったに見ない。その会社による。
税効果会計・・・ほぼ大企業だけ。
株式会社会計・・・知っておいた方が良いが税理士の仕事。
本支店会計・・・めったに見ない。その会社による。
連結会計・・・めったに見ない。プロでも忘れている。

これらのことは、もちろん知識として持っておくことは良いことで、勉強して無駄にはなりませんが、実務で使いませんので合格するとすぐに忘れます。私もその一人です。再び必要になったときにまた勉強して思い出せば良い、とった程度の話です。

 

簿記3級の勉強方法合格方法

このような訳で、就職や転職目的で簿記資格を目指すのであれば、ひとまず「簿記3級」に合格しましょう。そのあとで、興味が湧いた・余力がある、というのであれば、簿記2級に進めば良いです。

自分が簿記3級に合格したのは随分昔で、その頃はまだネットで勉強するなどという方法がありませんでした。したがって、オーソドックスに参考書と問題集を買って勉強しました。

ですが、今であれば、絶対にネットで勉強します。例えば、下記のようなWeb講座です。

初月無料で経理の仕事に役立つ150以上の動画が学べるサイト【Accountant’s library】

こちらは月額980円(税込)で期間中なら何度でも受講できる月額定額サービスになっていますので、繰り返し講座を見て勉強することができます。

勉強は結局のところ、「回転」です。何度も見たり聞いたりして頭に擦り込むことで、習熟していくからです。自分の場合も何回転するかをあらかじめ計画して、間違える箇所は最大10回転くらい回すようにしていました。間違えない箇所は回転対象から外れますので、次第に回転速度が速くなっていきます。そして回転のピークで本試験を迎えましょう。

価格的にも参考書と問題集を買っても結構高いので、勉強期間3−4ヶ月なら月額980円だとペイできるでしょう。コスパが高いので、オススメです。



以上、経理職への転職なら簿記3級で十分、という話題でした。さらに進んで税理士試験を目指されるようでしたら、勉強方法の理解にはこの拙書がおすすめです。

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森美術館「建築の日本展」で思った4つのすごいこと



六本木ヒルズの森美術館で開催されていた「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」を見てきました。平日の昼間にぶらりと立ち寄って見てきまして、建築はまったく詳しく無いのですが、アートとして堪能することができました。「よくわからないけどなんかすげー」という感じ。こちらの展覧会は2018年9月17日で終了してしまいましたが、大変な盛況だったようです。

 

木組みの工夫がすごい

日本の伝統的な建築技法の「木組み」に関する展示が多くありました。金物による接合を行わず、木だけで構造を作っているやり方ですが、非常に複雑な組み方があり、見ているだけで楽しいものでした。ほとんどパズル。一部を透明にして木組みの中を見せている展示もありましたが、どうやってこうなったのかさっぱりわからなかった。ですが、こういう緻密な仕事は尊敬するし、そういう仕事に対する姿勢も学ぶことが多いなと感じる訳です。

 

建築模型がすごい

(引用:ホテル東光園公式ページより)

建築展といっても、当然ながら本物は展示できないので、模型が展示されているのですが、その模型たちの精緻さがまたすごかったです。有名なホテル東光園(菊竹清訓設計)の模型もありましたが、こういうのよく作るなと関心しきりです。

よく老後の趣味として「模型」が良いよ、と聞きますし、実際はまっている人も見ますが、確かに建築模型も趣味として最高かもしれません。老後の趣味のポイントはひとりでも楽しめること、ということで、まさにうってつけです。ゴルフやテニスは仲間が一人減り二人減り、結局やらなくなる、と聞いたことがあります。

「建築模型」はいろいろ調べてみると、上達すれば稼げるようにもなるそうで、趣味と実益を兼ねる「建築模型」は良いなと思いました。こういうキットも売っているので、挑戦していたいですね。

 

シニア客がすごい

建築展ということで、見にくる人は自分のイメージは若いアート系の客層なのかな、と勝手に想像していたのですが、実際にはほとんどシニア層でした。あと外国人観光客。平日の昼間ということもあったのでしょうが、超高齢化社会をまざまざと感じました。

定年後にやることが無い、行く所が無い、という感じなのでしょうか。上手い具合にシニア層の心を掴んだイベントなのかもしれません。超高齢化社会でなんとかシニアにお金を払ってもらおうとしても、こちらの本にあるようにシニアマーケティングがなかなかうまく行かない、と言われています。

老人ぽい感じや「人生くだり坂」感ではなく、「まだまだこれから」をフィーチャーする必要があると言われていますが、そういう意味ではこの建築展が上手くハマっており、「まだまだこれから」なシニアを呼び寄せたように感じました。マーケティングの勉強になります。



森美術館がすごい

森美術館は六本木ヒルズの52階にあります。以前からあることは知っていたのですが、なかなか行くチャンスがなく、今回初めて訪れました。思っていたよりも規模が大きく、とても立派な美術館です。

美術館のチケットで館内の展望台東京シティビューも入ることができ、東京の街並みを見渡すことができます。以前はパリなどヨーロッパの街と比べると、東京=汚い街という印象でしたが、最近は緑との共生とか個性的な建築とか増えてきて味わい深い街に変わりつつあるようです。久しぶりに高いところに上がって、得した感じです。なかなかこういう美術館も世界でも珍しいのでは、と思いました。

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鹿児島のラジウム温泉で温泉療養しながらワーケーションしてきた

温泉

ワーケーションは実現可能

最近こちらの雑誌にもあるように「ワーケーション」なる言葉を聞くようになりました。自分もやってみたいな、と思っていたところチャンスがあり実践してみました。ワーケーションとはworkしならがvacationという意味で、完全な仕事モードでもなく、完全な休暇モードでもない状態です。そんなことができるのか?と思う訳ですが、結論からいうと今回問題なく出来ました。

毎日2回の温泉療養をしつつ仕事も平行して行い、鹿児島の海の幸を堪能する、という半分仕事、半分休暇のような時間の過ごし方で1週間過ごして、仕事のメンバーとはメールやChatサービスでやりとりしており特に不都合はありませんでした。途中電話会議などもありましたが、通常どおりこなせました。

今回は1週間でしたが、もっと長くても世界を旅しながらでも、別に問題ないでしょう(少なくとも自分は)。これから場所や時間に縛られないワーケーションを行う人が増える気がします。リフレッシュしつつ仕事ができれば最高です。



ラジウム温泉について

今回の一番の目的であるラジウム(ラドン)温泉とはいわゆる放射能泉のことです。医学的な詳しい仕組みはわからないのですが、いろいろな病気に対する効能があるとされています。自分も療養して普段の蓄積疲労をとることが目的でした。ラジウム温泉については、ググって頂ければ、様々なサイトで説明されていますので、そちらをご参照ください。

探してみると分かるのですが、ラジウム温泉は普通の温泉と違い特殊なものなので、本物と思われるラジウム温泉は温泉大国日本でも数えるほどしかありません。秋田や新潟、山梨などに有名なものがあるようで、湯治に行かれた方もたくさんいます。もし、いろいろな病気で温泉湯治を検討されているなら、ラジウム温泉はお勧めです。


猿ヶ城温泉のラドン温泉療

今回は鹿児島県垂水市にある「猿ヶ城ラドン療養泉」に行ってきました。垂水市のホテルに3泊しまして、計5回の温泉療養をおこなった次第です。「猿ヶ城ラドン療養泉」は私は2度目の利用ですが、こちらを選ぶ理由は、設備が新しく綺麗で快適だから、です。他のラジウム温泉は古かったり、洞窟の中で水温が低いとか設備環境がいまいちで、どうせなら快適な方が良いです。

垂水市猿ヶ城は山の中です。車で市内から15分ほどですが、田んぼと森を抜けて走ると「財宝パーク猿ヶ城」に着きます。このパーク内の施設のひとつとして、「猿ヶ城ラドン療養泉」があります。外観は次の写真のとおりです。

こちらには普通の大浴場の他にも、個室のお風呂もあります。私は大浴場を選びました。1回490円という安さです。受付でお金を払うと、ロッカーの鍵と「財宝」(垂水市のミネラルウォーターの会社です)の水500mlのペットボトルを1つくれます。これを飲んで水分補給してください、という意味です。療養泉といっても病院のような感じではなく、普通の日帰り温泉といった趣です。

効能書には次の写真のようにあります。本当に万病に効く感じ。ただラジウムの濃度が結構高いので、1日2回までの使用にしてください、と言われました。また、1回あたりの入浴方法も決まっていて、最初に5分温泉につかり、10分休憩したあと、また5分温泉につかって、1回終了です。これ以上の長湯は危険ということでした。放射能ということなので、この指示には従いました。

効能

温泉の様子は次の写真のとおりで設備が新しく清潔です。体を洗うためのソープ・シャンプー類もそろっていて不自由はありません。入った後の感想としては、やはり普通の温泉とは違うなという感じです。体の温まり方が普通ではなく、なかなか冷めません、発汗も通常より多くなります。施設の説明書にもありますが、上がったあとちょっとだるい感じもしました。(個人の感想です)

浴槽

また、下記の特殊療養温泉というもの近所にあるようでした。病状によっては利用を検討すると良いかもしれません。湯治もできると書いてありますが、おそらくネットワークが来ていないので、自分の場合は利用できなかったです。ちなみに猿ヶ城はドコモの4G(LTE)も繋がらない場所があり、ネットワーク環境は期待できません。このためこちらでのワーケーションは自分の場合できないです。

湯治

お勧めの宿泊施設

ワーケーションということで考えると、やはりWiFiが来ていないと厳しいです。4G(LTE)ではちょっとしたメールやWeb閲覧程度なら大丈夫ですが、速度的に仕事には厳しい面があるからです。ところが、ラジウム温泉があるような場所は大体山奥なので、ここが両立しないポイントになります。

ですが、今回宿泊した「ホテルAZ 垂水店」は2017年10月にオープンしたばかりの新しいホテルで無料WiFi完備です。ここ自体は温泉ホテルではなく、普通のビジネスホテルですが、その分料金が安く、長期滞在には助かります。こちらのホテルから「猿ヶ城ラドン療養泉」まで車で15分くらいですので、非常に便利でした。もし同様の温泉湯治を考えるならば、こちらのホテルをお勧めします。予約は楽天トラベルから行うことができます。

 

以上、鹿児島のラジウム温泉で温泉療養しながらワーケーションしてきた、という話題でした。温泉療養を検討する皆さまの参考になれば幸いです。

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藤村龍至氏の個展「ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用」を見て考えたこと




建築は自分にとって全くの専門外で門外漢以外の何者でもないわけですが、なぜか昔から「アート」としての建築が好きで、建築物見物が趣味のひとつになっています。特に建築設計思想の「小難しいところ」になんとなく惹かれてしまい、今回もそういう流れでこちらの個展を見に行きました。(2018年9月30日(日)までTOTOギャラリー・間にて開催)

超線形

超線形設計プロセス

今回初めて知ったのですが、建築家藤村龍至氏は独自の設計手法「超線形設計プロセス」というのを提唱されているそうで、それがいったいどんなものなのか?という興味です。紹介記事によると、「超線形設計プロセス」とは単純な形状を出発点とし、細かな与条件をひとつひとつ反映しながら、多数の模型で比較・検討を重ねていく設計手法、ということで、なんとなく分かったような分からないような、まさに「小難しい」です。

「線形」とは英語でいえばlinear(リニア)ということで、これは物事が連続的に繋がっている様かなと理解します。「線形」の反対は「非線形」で逆に連続的でないこと、これまでの流れとは全く違うことが起きること、のような響きがあります。建築方面ではきちんとした定義があるのかもしれませんが、そこまでは分かりませんので、自分なりのイメージです。


 

ビジネスコンサルティングで考えると

私の専門分野ビジネスコンサルティングの領域にこの「線形」と「非線形」を当てはめてみますと、「線形」とは徐々にプロセスを改善していくタイプのプロジェクトに該当します。昨日よりも明日が少しだけ良くなるような改善、連続的で予想がつく変化、という感じです。

これに対して「非線形」とはある日突然、急に大きな変化を起こすタイプのプロジェクトに該当します。別の言い方ではビッグバン・プロジェクトです。昨日のやり方と明日のやり方が全く違うという、大きくて非連続的な変化です。

この2つは往々にして比較され、どちらが良いのか?という話になりますが、それぞれに良い点・悪い点があり、どちらを選ぶにせよ、リスクを正しく予想・把握して、事前に手当していくというアプローチが欠かせません。これまで両方のパターンを経験していますが、コンサルタントとしてどちらを推奨するかは、「場合による」というすこしずるい言い方になってしまいます。



 

「超線形」をビジネスの世界で言うと

では「超線形」とは何なのか?という話になります。「単純な形状を出発点とし、細かな与条件をひとつひとつ反映しながら、多数の模型で比較・検討を重ねていく」とありますので、PDCAをくるくる回しながら軌道修正を重ねていくようなやり方のようです。

効果がメキメキ上がるPDCAの使い方

このような方法論もビジネスコンサルティングの現場ではよく使われるもので、確実に成果へと導く、失敗しにくい方法論です。ただし、だからといって簡単という訳ではなく、説明して頭では分かっても行動に落ちてこない、ということを何度も経験しています。要するに実践が難しいのです。


「超線形」思考のススメ

考えてみれば、私も現在の自宅を建てる時に自分でデザインした(設計は当然設計士さんが行いました)のですが、この「超線形」的な発想は無かったですね。もう少し「超線形」的な発想を取り入れれば良かったと後悔しています。思い切り「線形」または「非線形」な考え方で走ってしまいました。これから家を建てる人は「超線形」的な発想を大事にした方が良いですね。

建築物は一回作ってしまうとなかなか取り返しがつかないですが、ビジネスの現場ではそうでもないので、「線形」「非線形」「超線形」の3つをバランスよく配合調整して目的を達成したら良いのでは、と思った次第です。

以上、藤村龍至氏の個展「ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用」を見て考えたこと、という話題でした。建築の素人が勝手に考えただけですので、解釈が間違っていたらご容赦ください。下記は藤村龍至氏の最新刊です。ぜひ、どうぞ。

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